愛媛県新居浜市と西条市を拠点に、ケーブルテレビ・インターネット・スマホ(MVNO)・電気など地域のくらしを支えるサービスを展開する株式会社ハートネットワーク。放送・通信にとどまらず、バス位置情報アプリや避難所チェックインシステムの開発など地域のインフラ企業として多角的に事業を広げる同社では、生中継・工事・採用それぞれの現場でLINE WORKSを活用。即時コミュニケーションの基盤として業務効率と現場連携を高め、さらなる地域貢献へとつなげています。
本事例のポイント
【グループ】生中継の現場とセンターをリアルタイムに情報共有
【トーク】工事現場の写真を即共有し上司の迅速な判断を実現
【外部トーク連携】内定者と個人LINEでスムーズに連絡
貴社の事業内容と、地域における立ち位置についてお聞かせください。
近藤さん:
当社は愛媛県新居浜市と西条市をエリアとして、ケーブルテレビ・インターネット・固定電話・スマホ(ハートスマホ/MVNO)・電気など、地域のくらしに関わるサービスを幅広く提供しています。テレビに関しては、民放では放送されない地域のイベントや運動会、部活の試合なども撮影して放送しており、加入者だけが見られるコミュニティチャンネルが強みの1つです。「何かあればハートネットワークに」と言っていただける環境を目指しています。
放送・通信にとどまらず、地域の課題解決に取り組む事業も広げています。バスの現在位置を地図上でリアルタイムに確認できるアプリや、マイナンバーカードで入退室を管理する避難所チェックインシステムの開発、移住促進のPR制作、旅行業など、さまざまな分野にチャレンジしてきました。市や行政との防災協定も結んでおり、地域のインフラ企業としての役割は放送・通信の枠を大きく超えてきています。ケーブルテレビ・インターネットの加入者が人口減少とともに減っていく中で、いかに地域に貢献しながら新たな収益をつくるか。スローガンにある「地域でつくる。地域をつくる。」という言葉そのままに、地域の困りごとを起点に事業を育てています。

LINE WORKS導入以前、社内のコミュニケーションはどのような状況でしたか。
近藤さん:
社内のグループウェアは以前から導入しており、通常の社内告知や情報共有はそちらで行っていました。ただ、グループウェアはパソコンでの確認が前提のツールだったため、外出先から急ぎで連絡を取りたい時や複数人にすぐ情報を伝えたい時には、どうしても個人LINEに頼らざるを得ませんでした。
特に困っていたのが一斉連絡です。複数人に同じ情報を伝えたい時、全員に個別で送るしかないという状況でした。個人LINEと業務を組み合わせることもできますが、仕事とプライベートが混在してしまいます。業務用として切り分けられる即時連絡のツールが欲しいというのが、正直なところでした。
なぜLINE WORKSを選ばれたのでしょうか。
近藤さん:
大きく2つの理由があります。1つは、個人LINEと同じ操作感で使え、社員がほぼ抵抗なく使い始められるという判断がありました。もう1つは、LINE WORKSを使っていない相手とも、その方の個人LINEを通じてやり取りができる外部トーク連携です。社外の取引先や内定者など、LINE WORKSを使っていない相手ともそのままつながれる点が、他のビジネスチャットにはない決め手になりました。
導入時の社内展開はどのように進めましたか。
近藤さん:
特に細かいルールは設けず、「モラルを持って使いましょう」という方針でスタートしました。社員の皆さんが個人LINEと同じ感覚で使えたこともあり、大きな混乱もなくスムーズに浸透しました。
導入後は自然と使い分けが定着しています。カレンダー共有や社内告知など、グループウェアとしての役割は以前からのツールが担い、LINE WORKSはトークとグループを中心とした即時コミュニケーションの手段として位置づけています。緊急性のある連絡はLINE WORKS、通常の告知は従来のグループウェアでという棲み分けが社内で自然にできあがりました。グループはケースに合わせてその都度作っており、社員全体の常設グループのほかに、課ごとのグループ、生中継の当日班ごとのグループなど、必要な時にさっと作ってメンバーが変われば更新していく形です。状況に応じてグループをどんどん作っていくのが当社の使い方になっています。
番組制作・生中継の現場では、どのように活用されていますか。
近藤さん:
高校野球の愛媛県予選や、新居浜太鼓祭り・西条まつりといった地域の秋祭りの生中継が代表的な例です。当社の生中継は、愛媛県内の他のケーブルテレビ局にもご協力いただきながら複数の局で分担して実施しています。当日は現場と放送局で班が分かれ、他局のスタッフも含めたグループを作って、リアルタイムに状況を共有しています。電話をかけなくても「今こういう状況です」と伝えられますし、事前の準備段階から当日の進行まで、グループトーク一つで連絡が完結します。他局をまたいだ連携もスムーズになり、生中継全体のチームワークが格段に上がりました。

写真の共有も大きな変化です。たとえば高校野球の中継の場合、試合のメンバー表がFAXやメールで放送局に届くことがあるのですが、それを写真に撮って中継現場にそのまま送ることができます。逆に中継現場で撮ったものを局に送ることも。パソコンがなくても、スマホ1台でこうしたやり取りができるのは、中継の現場では非常に便利です。
高校野球の生中継当日に使用するグループトーク画面のイメージ。愛媛県内の他局スタッフも含めた現場とセンターがリアルタイムに状況を共有している
営業・工事の現場での活用についても教えていただけますか。
近藤さん:
ケーブルの引き込み工事では、営業担当が現地でどのルートから線を引き込むかを確認する場面があります。その場で判断しきれない時は、現地の写真を撮ってすぐに上司や技術担当のグループに送り、「こういう状況ですが、このルートで大丈夫ですか」と問い合わせるのです。文字や口頭だけでは伝わりにくいことも、写真を見れば一目でわかります。以前は持ち帰って確認するか、状況を言葉で説明しながら電話するしかありませんでしたが、今は現地からスマホ1つで即座に判断を仰げるようになりました。現場での判断スピードが格段に上がり、業務効率化につながっています。
外出先からでもスマホですぐ確認・連絡できるようになったことで、パソコンがないと対応できないという状況から脱することができました。こうした変化が積み重なり、残業が多少減ってきているという実感にもつながっています。

採用・内定者とのコミュニケーションではどのように使われていますか。
近藤さん:
内定者が実際に入社するまでの期間、外部トーク連携を使って個人LINEでやり取りをしています。当社では内定者に、中継や地域イベントの現場をインターン形式で体験してもらう機会を定期的に案内しているのですが、以前は電話で一人ひとりに連絡するしかありませんでした。LINEでのやり取りになったことで、案内も提出書類のやり取りも文字として残せるようになり、お互いにとってずいぶん楽になりました。内定者側からも「連絡が取りやすい」という声があり、入社前から会社との距離が縮まっていると感じています。最近の学生はメールをあまり使わないこともあって、個人LINEと安全に連絡が取れることは採用コミュニケーションとしても自然なかたちだと感じています。

今後、LINE WORKSをどのように活用していきたいとお考えですか。
近藤さん:
ほぼ社内だけのコミュニケーションで活用していますが、社外の取引先とも安心・安全に使えるツールとして活用範囲を広げていきたいと考えています。当社はさまざまな地域ソリューション事業を展開していますので、協力会社や行政との連携にも活かしていけると思っています。
また、BCP・安否確認の面でも可能性を感じています。災害時に社員の安否をすばやく把握することは、地域のインフラ企業として欠かせない備えです。外出の多いスタッフの安全管理も含め、現場DXの基盤としてLINE WORKSをさらに活用していきたいと思っています。現在ペーパーレス化も進めているところで、デジタルへの移行が進むほど、LINE WORKSの活躍の場はさらに広がっていくと感じています。スローガンの「地域でつくる。地域をつくる。」を体現するためにも、社内のコミュニケーション基盤をしっかりと整えながら、できることを一つひとつ増やしていきたいです。

【お話を伺った方】
近藤 敬太さん 現在は業務局総務課課長として、社内インフラの整備・運用全般を担う。営業・サポート・請求管理など複数の部署を経験してきたゼネラリストとして、現場感覚を活かした業務改善を推進している。
※掲載している内容、所属やお役職は取材を実施した2026年5月当時のものです。





