~「テストの目的」から見える、品質と信頼~
LINE WORKS社とMIXI社のQAチームが、お互いに学び合える機会や意見交換ができる関係性を築くことを目的として、2025年9月19日にQA合同勉強会が開催されました。
「(QAにおける品質)テストは何のためにやっていますか?」をテーマに、両社の知見や事例紹介を通じて文化の醸成やQAの役割、コミュニケーション方法など様々な議論が交わされました。
① MIXI 渡辺氏の発表
「プロジェクトの成功とQAの役割」
渡辺氏が長年の「TIPSTAR」プロジェクトの在籍経験を通じて考えるテストとは、QAが単に品質管理だけでなく、その枠を越えることが大切であるというものでした。
印象的だった内容は以下となります。
・少人数チームで成果を出すためには、一人ひとりの自律性と役割意識が欠かせない
・日常的な「感謝」や「賞賛」を伝える力が、組織をより健全で前向きなものに育てる
・圧倒的なコミュニケーションスキル、ドメイン知識、仕事量、QAスキルが必要
・AIなど技術の進展により、QAは信頼性と効率性を担保する役割へと進化
・QAが「不具合を見つける存在」から「プロジェクトの成功を支える存在」へ
② LINE WORKS 大川氏の発表
株式会社MIXIの会議室にて
「10年のLINE WORKS QAで学んだ目的意識の伝え方」
大川氏は、これまで経験されたQAプロジェクトから、目的意識の浸透が組織の連携強化や状況改善につながるという話をされました。
印象的だった内容は以下となります。
・現代医療の基礎となった医療衛生改革がテストの目的意識を浸透させるヒントになった
・QA組織内でテストの目的を掘り下げ、共通の認識にする
・各部署と個別に同期することで、不具合の定義や優先度の判定基準を更新する
・徐々に上流工程から参画できる立ち位置に変化
③ パネルディスカッション
両社の発表者に加え、MIXI社のALICE氏を交えたディスカッションが行われました。
参加者から予定時間を越えるほどの質問があり、質疑応答が実施されました。
主な質問は:
・認識相違や修正優先度のずれを解決する方法とは?
・別の部署と同期するための具体的な方法とは?
・信頼を得るためのコミュニケーション方法とは?
・QAにやりがいを感じる瞬間とは?
・圧倒的なQAスキルとは?
・次につながる振り返りの方法とは?
終了後もなお、活発な質疑が個別に行なわれたことからも、今回の合同勉強会は単に情報共有にとどまらず、参加者同士の相互理解と共感を通じ、プロジェクト推進や組織改善への学びが得られる「新たな交流の場」となったように感じます。
今後もこのような機会を作り、
LINE WORKSは一層サービス価値の向上に取り組んでます。