こんにちは LINE WORKSです。
4月21日に株式会社船井総合研究所様にご協力いただき、
「中小企業のためのDX入門セミナー」を開催いたしました。本セミナーの内容を一部抜粋してご紹介します。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)という言葉が広まっている昨今、
DXって何? DXって何から始めたらいいの?そんなお声をよく聞きます。
中堅・中小企業向けのコンサルティング会社、船井総合研究所にてDX推進を担当している神徳様に登壇いただき、DXが重要な背景、DXを阻害する理由からはじまり、推進事例、DXを進めるためのステップについてお話いただきました。
◆なぜDXが重要なのか
少子高齢化社会―労働力不足
神徳氏「労働力不足はずっといわれている問題ですが、その影響により
・人が足りないので仕事があっても受けられない
・仕事が受けられないので売り上げが下がる
・無理に仕事を受け入れると従業員一人当たりの業務負担が増えモチベーション低下やメンタル不調につながる(退職リスク)
といった問題が挙げられます。
それを解消するためにDXに求められる要素として、
➀業務効率化 ②新しい価値の創造 ③業績向上 が求められます」
VUCA(ブーカ)時代に対応するため
神徳氏「VUCAとは、将来の予測が困難になっている状況を意味する造語です。
スマホ普及からの世の中の変化は目まぐるしく、ビジネスモデルも変わりました。
また、コロナ禍になり生活様式が一変したのもまさにVUCAといえるでしょう。
これからの時代の変化へすぐに対応していくためには、
リアルタイムに数値を見て意思決定をしていく必要があり、そのための環境としてDX化が重要となります」
◆DX化が阻まれる理由
DXの重要性はわかりつつも未着手である企業がとても多く、経済産業省の調査結果の数値にも表れています。
では、必要性を感じつつも何故DX化が進まないかのお話もしていただきました
他社で上手くいったツールをそのまま導入してしまうケース
神徳氏「それぞれの会社にはそれぞれの課題があるので、
成功した他社のツールをそのまま導入してもうまくいかないのです。
まずは自社のDXを成功させるために、どういうツールが必要でどう進めていかなくてはいけないのか、
成功のストーリを立てていく必要があります」
システムで何でもできると思っている
神徳氏「システムにはそれぞれ特徴があるので、1つ入れたら全部カバーできるということではありません。
また、似たようなツールがある時に、いろんな会社を比較検討することが大事です。
その特徴で自社の課題を解決できるようにプロジェクト体制を敷いて実施し、
多少高くても自社に必要だから入れる、というような判断も必要になります」
システムをコストとしてしか考えてない
神徳氏「DXは、ずっとやり続けないといけないものです。
これをすれば100%完璧ということではなく、常に時流の変化に合わせて変えていかないといけないですし、会社と一緒に成長させていくと捉えてもらう方が正しいシステムのDXが進んでいくと思います。システム導入を人材と同じように「投資」と考えて進める必要があります。」
◆中小企業のDX事例
葬儀社様の事例を中心に、1施行当たりの業務時間を40%短縮し、分業体制構築により、残業時間や休日出勤率を80%削減できた事例をご紹介いただきました。
葬儀社様が実践したことは、まず徹底した情報共有で、今までひとりでやっていたことを分業し、担当者が変わっても出来るようにしたということが最初のポイントです。
シフト制でもきちんと引き継ぐことができるようになり、残業時間や休日出勤の削減につながりました。
またそれに合わせて組織体制を変え、デジタル化出来る部分はどんどんデジタル化し、業務時間を圧縮。顧客管理システムも整え、顧客体験も同時に向上させる取り組みを推進しています。
神徳氏 「このように徹底してデジタル化に取り組むことによって顧客体験を上げるというようなこともできる。
従業員さんの業務効率を上げつつ、顧客体験も上げるというような取り組みもできるになっています。」
◆DXを進めるための6つのステップ
➀デジタル戦略を経営のど真ん中に!
神徳氏「DX化が阻まれる理由にもありました“デジタルツールを入れておしまい”や、
“なんとなく入れてしまう”ではなく、
しっかり自社のデジタル化の設計図を描いて入れましょう。
具体的な目的を描くためにまず、自社の業務プロセスを洗い出し、それはどう進むのが正常に作動しているといえるのか書き出します。
それを実現するためにどういったデジタルツールが必要なのかを設定し、それによってどのような新しい価値が生まれるのかを考える、何が自社にとって必要なのか、必要ではないのかも明確になります」
②熱狂的なファンになってもらうための戦略を立てよう
神徳氏「カスタマージャーニーマップを作り、どのようにお客さんにファンになってもらうかを考えましょう。
お客様との接点を再設計するためにデジタルツールをうまく活用する必要があります」
③社員が取り組むメリットを考える
神徳氏「経営者目線だと会社のために革新的なことをするのは当然という思考になりがちですが、
社員自身がDXを進めることでメリットを感じてもらう必要があります。
業務効率化で負担が減る、リモートワークや直行直帰ができるような仕組みができる、等がわかりやすい例になります」
④経営者直下のチームを設立する
神徳氏「デジタルが苦手な経営者は丸投げしてしまうパターンが多いんです。
わからなくてもいいですが、DXのプロジェクトが経営戦略に則った状態になっているかはチェックする必要があります。
経営者直下チームを設立し全体統括は社長がやり、プロジェクトの打ち合わせを30分程度と短くていいので2週間に1度位、できるだけ高頻度でやっていくことをお勧めします」
⑤スモールスタートで進める
神徳氏「阻まれる理由にもありました“システムが何でもできると思っている意識”から、
始めから色々盛り込みすぎてしまい、全然使わない機能が多くなること、
逆に業務プロセスが使いにくくなってしまうこと、がよくあります。
まずは少しずつ、小さく始めて大きく育てるという意識で少しずつステップアップしていくことが大切です」
⑥経営者自身がデジタルシフトをする
神徳氏「何でもかんでも紙や電話、というのをやめてスケジュールアプリを使ったり、
チャットでコミュニケーションをとったりするところから始めましょう。
個人ができるデジタルツールを使ってデジタルの良さを実感し、
自分自身が熱を持ってデジタルシフトを推進していくべきです」
DXの進め方、そのために重要な意識をお話いただきました!
また、DXを進める第一歩として、LINE WORKSは
「スモールスタートで始める」 「経営者がデジタルシフトする」 が
手軽に実感できるツールになりますので、まずはLINE WORKSからスタートしてみるのはいかがでしょうか?
弊社では今後も中小企業のDX化を支援すべく、導入企業様の活用事例の発信や情報共有の場を提供していきます。
ご質問やご相談など何かありましたら弊社までぜひお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。