「&UPLIFT〜人とデジタルの[つながり]でビジネスをさらなる高みへ〜」
導入事例から紐解く、LINE WORKSが実現する[つながる]新しい現場の在り方
~リブランディングと共に事業戦略と新アイコン、初披露となるAIを活用した新製品を公開~
2024年5月28日(火)、東京・原宿にてビジネスカンファレンス「LINE WORKS DAY 24」を開催しました。
今回のカンファレンスは、『「&UPLIFT」〜人とデジタルの[つながり]で ビジネスをさらなる高みへ〜』をコンセプトとし、「つながり」をテーマに、LINE WORKS株式会が実現するコミュニケーションの改善や社内外連携の人と人のつながりの強化に留まらず、業務効率化に寄与するサービスとの連携など、今そして未来のLINE WORKS株式会社の目指す姿を示しました。カンファレンス当日にローンチされたバージョン4.0から刷新されるブランドアイデンティティ、今後の事業戦略についてご説明したほか、「LINE WORKS」を活用いただいているユーザー企業のご担当者に登壇いただき、導入による業務効率改善事例や企業DXについて語りました。
また、新たな企業価値創造のため、LINEヤフー社のAI事業を2023年4月に組織統合してから初披露となるLINE WORKS AI製品の体験ブースや、カフェエリアもご用意。会場全体で「LINE WORKS」の今、そして未来を感じていただけるカンファレンスとなりました。
■ KEYNOTE:&UPLIFT 人とデジタルの[つながり]でさらなる高みへ
LINE WORKS株式会社 代表取締役社長 増田 隆一/事業企画本部 本部長 大竹 哲史
代表の増田が軽やかな足取りで登壇し、カンファレンスが開幕。今年は「&UP LIFT」をテーマに掲げ、「今日みなさんが発見する「なにか」とあわせて、みなさんのビジネスをより高く成長させるきっかけにしてほしい。」と意気込みを語りました。
はじめに「LINE WORKS」の利用状況として、導入社数46万社・利用者数500 万人という最新数値を発表(2024年1月時点)。ユーザー数の拡大を受け、従来の社内チャットツールとしてだけではなく、取引先ほか社外のコミュニケーションにも活用されるなど、使用シーンの多様化についても言及しました。会場ではさまざまなシーン・業種における「LINE WORKS」を活用した新しい働き方を伝える新CM3本を初公開。ここでの「つながり」は人と人だけでなく、さまざまな情報システムとつながることで実現する、より快適な働き方を伝え、「みなさんの使っている業務システムとLINE WORKSを繋いで便利な世界をお試しください」とその利便性をアピールしました。
◇バージョンアップデートとリブランディング
続いて、カンファレンス当日にローンチしたバージョン4.0のアップデート内容と新しいプロダクトアイコンを発表。従来の緑だけのロゴから、緑・青・紫の3色のロゴに変更になったアイコンデザイン、ブランドアイデンティティの再定義の説明とともに、これからの事業戦略とリブランディングについて改めて説明しました。増田は「緑が表すCONNECTは従来のLINE WORKSにあるようなコミュニケーションを司る部分。紫のBOOSTはAIを活用した新機能や新製品、そして青のTRUSTは我々のサービスを安心・安全に提供していくという宣言です。こうしたブランドアイデンティティへと変化します。」とそれぞれの色に込めた想いを語りました。
はじめに今回のテーマにも通ずる「つながり」を意味するCONNECTについて説明。機能強化に伴いアプリケーションが複数に分かれていく可能性を示唆しつつ、統合ログイン環境を用意することで、ひとつの「LINE WORKS」 IDでさまざまなサービスにアクセスできるシームレスな体験を強調し、「私たちの強みは、何と言っても使いやすさです。」とアピールしました。
◇LINE WORKS株式会社が研究開発を進めるAI技術を用いた新製品
続いて事業企画本部の大竹が登壇し、AIに限らず、将来にわたり新たな価値提供を表現する「LINE WORKS」のアイデンティティのひとつ、BOOSTを説明。AIについては「長年の研究開発、さまざまなサービスへの実装を通して培った、AI技術を保有しています」と技術力の高さをアピール。現場の目や耳となり、日々の業務を支援する3つのプロダクト、世界最高水準の認識精度の技術が実装された「LINE WORKS OCR」、クラウド型映像録画サービスの「LINE WORKS Vision」、音声認識機能の「LINE WORKS AiCall」を紹介しました。
続いて初公開となる新製品の紹介を前に、デジタル化が進む社会でも尚、電話がコミュニケーションツールとして選択されている理由として、声で伝えることには「即時性」「情報伝達量」「双方向性」「同時進行性」の4つの優位性
があると説明。手がふさがっていることの多い建設・店舗・介護などのさまざまな現場で生じるコミュニケーション上の課題解決に寄与する新製品を発表しました。開発中のスマホ版トランシーバーアプリは、「LINE WORKS」とつながり、現場において「音声」や「文字」など多岐に渡るコミュニケーションを横断的に一つの空間で管理できます。従来の文字、画像や動画に加えて、声での入出力に対応し、現場スタッフの「声」は「文字」に変換され、本部からの「文字」は「声」として聞けます。大竹はその場でデモを行いながら新しい体験を実演し、「音声認識・音声合成のAI技術をつなげた新たなサービス、ぜひご期待ください」と力強く締めくくりました。
◇ユーザーとともにつくりあげる、LINE WORKSが唱えるセキュリティ強化
再び増田にマイクが渡ると、セキュリティ観点のパート「TRUST」について、4月に公開した「LINE WORKSセキュリティホワイトペーパー」を中心に説明しました。「これは我々のセキュリティに対する取り組みやデータ保護について正しく理解していただく目的もありますが、サービスへの透明性を高める狙いもあります。」と、増田は公開に込めた想いを語りました。最近のセキュリティに関する取り組みとしては、サービス事業者として「LINE WORKS」が担保する部分と、利用者が管理者設定等で担保する部分との責任範囲を明確にし、両者が共同体としてセキュリティ管理に取り組む「責任共有モデル」を紹介。さらには外部のセキュリティ専門家やホワイトハットハッカーの協力を得て脆弱性を早期発見し素早く修正を行うことでサービスの安全性を高めていく「バグバウンティ」の取り組みも公表し、今後も改善を続けることで「ユーザーの皆様が、『機能強化をするのはいいが、セキュリティは大丈夫なのか』といった心配がないように提供したいという想いを「TRUST」に込めている」とよりセキュリティを高めていくことを宣言しました。
最後に「さまざまなテクノロジーを活かして、みなさんのお手元に「使いやすい機能」「使いやすいサービス」を提供していきます。引き続きLINE WORKSの取り組みにご期待ください。」と締めくくりました。
■ セッション① 20分でわかる最新のLINE WORKS事情
LINE WORKS株式会社 プロダクトマネジメント本部 本部長 一柳 圭吾/プロダクトマネージャー 山﨑 慎太郎
本パートではプロダクトマネジメント本部の一柳と山﨑が登壇し、「LINE WORKS」のアップデートについて説明しました。「小さいバージョンアップに思えるものでも、いかに現場の作業ミスを少なく、効率的に業務を進めることが出来るかということを第一に考えてきました」と、プロダクト開発における思いを語りました。そのうえで、今までのデザインの変遷について順を追って紹介。
機能の増強と直感的に分かる使い勝手の良さを両立することの苦労を語りながら、今回のアップデートについてこだわったポイントをアピール。色のトーンやアイコンデザインの刷新を紹介しながら、連携支援ツールと組み合わせることでローコードな通知連携が構築できる新機能「Incoming Webhook」についても説明しました。
最後にこれからの「LINE WORKS」の進化について「アプリ自身の使いやすさに加えて、その拡張性をユーザーの皆様により自然に使っていただけるように、LINE WORKSが出来ることをひとつずつ実現していきたい」と目指す姿を語りました。
■ セッション② 2024年問題対策のヒントに 大成建設様が実践する”つながる”現場最前線
大成建設株式会社 建築本部生産技術イノベーション部 生産技術ソリューション推進室 室長 田中 吉史氏
<モデレーター>
株式会社ネクストフィールド 取締役 科部 元浩(しなべ・もとひろ)氏
LINE WORKS株式会社 マーケティング本部 谷 ひかる
本パートでは大成建設様に登壇いただき、「2024年問題」をテーマにDXの推進体制や協力会社と連携した現場業務の変革についてトークセッションを行いました。
今年の4月1日から運送業と建設業、医師の3つの業種で、時間外労働の上限規制がされたことに対し、現場監督の経験を持ち現在現場のDXをサポート行っている科部氏は「現場では24年問題に対し打つ一手が少ないのが現状です。建設業界の高齢化、労働人口の減少を受け生産性を上げることが難しく、対策や働き方改革を模索している段階です。」と現場の課題感を示唆。その後大成建設社内にてICTツールの普及を担当している田中氏を交え、建設現場においてコミュニケーションツールが果たす役割についてセッション。大規模な工事になると数百社、数千人が関わることもある建設現場の現状について田中氏は、「「30年前は場内工事内放送で用事のある職員を呼び出していたが、近年はスマートフォンの普及によって、情報共有の即時性が実現されつつある一方、厳しい情報セキュリティも求められている。」とコメントしました。
その上で、「LINE WORKS」を導入した理由については、社外コミュニケーションが多い現場のニーズに合っていたことと、LINEと操作方法が似ていることで、使用する現場職員の負担も少なく導入ハードルが低いことも挙げました。現在、大成建設の現場の3分の2以上が「LINE WORKS」を使い、タスク機能、TODOリストを把握することで、現場の生産性が上がり、職員どうしがつながることで、現場の生産性をリフトアップしているといいます。
また、大成建設はドローン会社と防災協定を結んでおり、日々「LINE WORKS」を活用しています。能登半島地震の現地調査でも「LINE WORKS」によって即時的に連携できたことで、建物の破損状況を素早く把握することができました。
最後に田中氏は「情報共有というと聞こえはいいが、非常にうっとうしい作業でもある。しかし、仕事を行う上で情報共有はせざるを得ない。情報を共有しやすい環境を整え、スピード・質の向上を行うことで、業務の効率化、時間の確保につながり、社外とのつながりも生む。つながることで新しいシナジー、イノベーションを生みだしていくのではないか」と“つながる”現場の魅力を力強く語りました。科部氏は、「会議、移動などの時間を短縮し、生産性を高めていくことは、現場の残業時間を減らすヒントになるのではないか」と締めくくりました。
■ セッション③ 宇宙産業に挑戦する老舗製造業に聞く 革新・進化・現場に寄り添うDX
株式会社釧路製作所 代表取締役社長 羽刕 洋氏 / 品質保証室 新保 美玖氏
<モデレーター>
LINE WORKS株式会社 マーケティング本部 田中 春奈
羽刕氏は冒頭で、「挑戦する企業」をスローガンに、宇宙産業に挑戦している老舗製造業の釧路制作所は、少子高齢化や若者の製造業離れなど産業衰退の流れを受けて変化が求められていたと話しました。釧路制作所は、”能動的に考えて自立した社員達が本来の業務ではないところに多くの時間を使うことをなくしていきたい”という思いから、会社の生産性を上げるべくDXチームを結成。「LINE WORKS」とkintoneを連携して業務改善を行っています。事務用品の在庫管理やアルコール検知記録においては、Excelで行っていた業務を、Botを活用した在庫管理やデータ集計に変え業務負担を軽減。食堂の食券管理業務においては、他の業務の合間をぬって手作業で行っていた業務を、Botから食堂利用を予約できるようにし人が行う作業をゼロにしたほか、kintoneに記録された情報をもとに代金の精算ができるようにしたところ、ペーパーレス化や業務のスリム化だけでなく、食堂利用者が増えるという結果につながったと語りました。
DX推進において気をつけたポイントを質問されると、「ツールへのアレルギーをできる限り軽減すべく、Botの質問項目をシンプルにすることを意識しています。現場で働く社員の中には18歳から70歳までいますが、社員間でツールの使い方を教えるなどの新しいコミュニケーションが起き、想像を超えた良いメリットもありました。現在は、製造業として管理すべき部分も含めて現場の業務改善にも取り組んでいきたい、という思いから、「LINE WORKS」を活用した資財管理の実現に向け現場へのヒアリングを進めています。」と話しました。
今後について羽刕氏は、「「LINE WORKS」との連携でできることは無限にある。DXチームには、やり方を変えていく中で出てくる壁を乗り越える知恵をつけてほしい。また、運用当初は不安もあったが、DXは経営者の熱も必要であるため、資材管理や労務管理への導入など、諦めずにDX化に挑戦していきたい。」という企業と社員への思いを語りました。
■ 特別講演 SaaS業界から紐解く 国内のDX状況の今と今後の可能性について
サイボウズ株式会社 執行役員事業戦略室長兼マーケティング本部長 栗山 圭太氏
<モデレーター>
LINE WORKS株式会社 ソリューションアライアンス部 部長 荒井 琢
最終パートでは、特別公演としてSaaS業界からサイボウズ株式会社様をゲストにお迎えし、
日本国内のDX状況と今後についてトークセッションを行いました。
栗山氏は、日本のIT業界がハード中心からSaaSへとシフトしていった流れを振り返りながら、「この20年で国内のソフトベンダーも増え、SaaSに投資するVCも出てくるなど市場環境は変化している。」と業界を俯瞰しコメントしました。
また、日本国内で生じるIT技術者不足について、現状の課題をあげ、IT技術者が高度な技術に集中できる環境づくりが必要だと語りました。
近年注目が高まるAIについては、「AIの自然な利用にはまだ届いておらず浸透には至っていない」と話し、現状企業からの依頼内容と、最先端のテクノロジーにギャップがあるといった課題感とその要因を話しました。
後半では、世の中に溢れるSaaSサービスから選択することの難しさもある昨今において、今後の国内でのSaaS利用の未来について話し、SaaS時代のベンダーとの関わり方についても、参加者へ対策ポイントとアドバイスを送りました。
LINE WORKS DAY24の見どころは、セッションだけではありません!
賑わいを見せた展示ブースやカフェスペース。豪華なノベルティやフォトブースも
■展示(体験)ブース
展示ブースにはセッションの合間を縫って、多くの方に弊社サービスの体験をしていただきました。
・LINE WORKSの体験ブース
LINE WORKSの基本操作から、他サービスとの連携について、デモを体験いただきながら便利さを体感いただきました。
・初となるAI製品の展示(体験)ブース
「新製品(開発中のスマホ版トランシーバーアプリ)」「LINE WORKS AiCall」「LINE WORKS OCR」の3つの展示ブースには、多くの方がAI製品に触れ、LINE WORKSとAI製品を組み合わせたデモを体験いただきました。
■カフェエリアでホッと一息。今回だけの豪華なノベルティやフォトブースも
来場者には今回だけの特別グッズの配布や、アンケート回答者にはLINE WORKSのTシャツなどもプレゼントされました。セッション会場前のフォトブースのコーナーも。
カフェエリアには、新しいブランドアイデンティティにちなんだ緑・青・紫の3色を使ったスペシャルドリンクやポップコーンをご用意。たくさんの方に楽しんでいただき、セッションの合間に一息つきながら、来場者同士で歓談されたり、同じエリアにあるAI製品のブースをご覧いただいたりと、大きな盛り上がりを見せました。
■ビジネスカンファレンス「LINE WORKS DAY 24」概要
カンファレンス名:LINE WORKS DAY 24
開催日時 :2024年5月28日(火)13:00〜18:00
会場 :WITH HARAJUKU HALL(東京都渋谷区神宮前一丁目14番30号)
特設サイト:https://line-works.com/landing/line-works-day/