こんにちは。
2月18日にLWUG初のDeveloper向けコミュニティ「LWUG :: Developers」の第1回を開催しましたのでレポートしたいと思います。
LWUG :: Developersって?
LINE WORKS上でBotを開発したり、他システムと連携したりすることを楽しむDeveloper向けのコミュニティです。参加者同士でのコミュニケーションを通じて、LINE WORKSのAPIを使った開発ノウハウを共有することを目的としています。
そしてこのコミュニティの特徴は、運営をワークスモバイルジャパンではなく、”LINE WORKSのDevelopersを盛り上げたい!”という有志のチームで行なっております!
第1回目は「Bot!Motto!!」と題して、LINE WORKSのBot開発に焦点を当てた会として開催しました!BotはDeveloperの方から一番注目されている機能になります。この回もなんと一時的に9名の方がキャンセル待ちとなるほど大人気でした。ありがとうございます!!
当日の会場は、hachidori株式会社様のオフィスです。
今回ノベルティに、LWUGロゴクッキーを用意してみました!
会場満員!
当日のタイムスケジュールです。
時間
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セッションタイトル
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講演者
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19:00
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挨拶、会場案内
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司会
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19:05
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コミュニティ説明、今後の案内
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ワークスモバイルジャパン株式会社
床田 |
19:15
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最新Update情報とDeveloper Roadmap
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ワークスモバイルジャパン株式会社
一柳 |
19:30
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LINE WORKS Botで開発するメリットについて
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フェアユース株式会社 足立さん
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19:50
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休憩
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19:55
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日本で一番最初のLINE WORKS Developerが語る
開発苦労話 |
株式会社サテライトオフィス 浅尾さん
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20:15
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会場スポンサー講演:5分で作れるFAQ bot!!
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hachidori株式会社 濱田さん
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20:25
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LT①PythonでJWT生成からボット作成、投稿まで
やってみた |
itoxさん
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20:30
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LT②RPAやEAIで社内システムと連携してみた
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二関さん
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20:35
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LT③ Customer Success 時代における
コミュニケーションツールとしての LINE WORKS とAPI 活用の可能性を探る |
合同会社MaP design 渡部さん
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20:40
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写真撮影+懇親会
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最新Update情報とDeveloper Roadmap
(ワークスモバイルジャパン株式会社 一柳)
弊社プロダクトマーケティングマネージャー 一柳より、Developersに関わる最新情報やロードマップについてお話致しました。
こちらは、残念ながら会場にいた皆様のみに共有させていただいた内容になりますのでレポートが出来ません。ご了承ください。気になる方は是非、次回Developersコミュニティにご参加ください!
また、この時間を使って参加者の方から今後の製品に関する質問を頂きました。リアルな現場での相談を直接伝えてディスカッションし実装に向かうことができるのも、コミュニティの良さですね。
LINE WORKS Botで開発するメリットについて
(フェアユース株式会社 足立さん)
フェアユース様はLINE WORKSの導入事例にもなっているミルボン様の「Meeting BOT」(会議室予約Bot)を開発された会社さんです!事例についてはこちらをご参照ください。
お客様の中には、LINE WORKSとOffice365を併用している会社さんも多いと思います。ミルボン様では、PCでの会議室予約の煩わしい操作を課題に感じていらっしゃったため、chatbotを使って簡単に予約できるようにしようというお話があり、開発がスタートしたそうです。
実際にデモも行われたのですが、拠点選択->時間選択->確認まで数十秒以内に予約が完了し、驚きの早さでした!
また、足立さんはSkypeのBotなども開発されているため、その他製品と比較した際のLINEWORKSのメリットについてご紹介いただきました。
足立さんのプレゼン資料はこちらで公開されています。
日本で一番最初のLINE WORKS Developerが語る苦労話
(株式会社サテライトオフィス 浅尾さん)
続いては、サテライトオフィス浅尾さんと弊社 一柳の対談形式でセッションをお送りしました。
サテライトオフィスさんは、LINE WORKS初期より連携ソリューションを多数開発してくださっています!初期だったゆえに多く苦労されてきたと思います(ご迷惑おかけしました・・・)。そんな苦労話も含め、3つの質問にお答えいただきました。
本記事では、当日お答え頂いた回答を簡単にご紹介しようと思います!
Q1:過去にどんなbotをつくってきましたか?また一番大変だったことは何ですか?
A:
・ワークフロー連携チャットボット。通知をBotに置き換えることはできても、その後の承認処理まで置き換えるのは難しい。
・お問い合わせFAQチャットボット。ユーザー入力の意図や内容の理解は非常に大変。ユーザーがイメージしているAIは”強いAI”。しかし現実は”弱いAI”。そのギャップを認識しないといけない。
・チームでグループトークで問い合わせを対応するチャットボット。1つのグループチャット内で複数のお問い合わせを処理する制御は非常に難しい。
・社内システム連携チャットボット。入力フォームの代わりにチャットで全て入力させたいという要件があるが実際は結構大変。チャットボットに期待される簡単さと、求められる入力項目の精度はトレードオフです。
Q2:botを設計・開発するときに注意すべきポイントを教えて!
A:
・そのボット、本当に必要ですか?せっかく作ったのに誰も使ってくれないという事態を避けましょう。
・利用するユーザーは誰か確認。
・連携システムがある場合はアクセス手段を確認。
・プラットフォームやAIのAPI、ライブラリの選定。目的に合ったものを正しく選択すべき。
Q3:こんなbotがあったら役に立ちそう!というものはありますか?
A:
・LINE WORKS+LINEのグループチャットで利用可能なボット。
→LINEを使っているお客様からグループトークで質問受けられると便利ですよね!残念ながら現状は、外部LINE連携とのグループにBot呼べない仕様となっています。
・LINE WORKSのメール、カレンダー、アンケート機能と連携したボット。
→トークで会議室の予約ができたり、アンケートの結果が答えられると便利そうということでしたが、現在APIがまだ公開されていない部分も多いため、今後充実させていきたいと思います。
会場スポンサー講演:5分で作れるFAQ bot!!
(hachidori株式会社 濱田さん)
次のセッションは、今回の会場を貸してくださったhachidori株式会社の濱田さんより、ノンコーディングでbotを作れるチャットボールツール「hachidori plus」を使って、5分で作れるLINE WORKS FAQ botのデモが行われました!!
実際に、タイムウォッチを付けて開発スタート!
想定質問とそれに対する回答リストは、Excelで作成をしておきます。その状態でツール上でさくさく設定を行って、あっという間にbot完成!
結果は5分14秒!本当に、5分で完成しました。
FAQ botはお客様からの要望が最も高いbotです。開発はちょっと難しそう・・・という方は是非hachidori plusをお試しください!
ここからは、LT(5分のライトニングトーク)として3人の方に発表頂きました。
全員立候補頂いた熱量の高い方々のトーク、盛り上がりました!
LT①
PythonでJWT生成からボット作成、投稿までやってみた
(itoxさん)
まず、トップバッターはitoxさん。Pythonでbotを実装するフローをご紹介頂きました!初心者の方がbotを実装する際にはサーバートークンを生成するところが最初のつまずきポイントとなります。「JWT」の実装方法などを詳しくご紹介頂き、参加者の方も開発者”あるある”に頷かれていました。
開発したbotは、トークルームに参加→一言つぶやき→トークルームから退室する、という「言い逃げボット」です(笑)
詳しい記事は、こちらで公開いただいていますので是非ご覧ください!
LT②
RPAやEAIで社内システムと連携してみた
(二関さん)
続いては、二関さんより、RPAやEAIを使ったLINE WORKS連携事例についてです。
一般的な業務手順は、インプット、プロセス、アウトプットで構成されます。このインプット&アウトプットをチャットインターフェース(LINE WORKS)を利用し、プロセスをRPA(WinActor)やEAI(ASTERIA)で自動化する仕組みとデモをご紹介頂きました。
1つ目は「電話帳検索ボット」でbotに漢字氏名を入力すると、RPAが社内にある電話帳システムを検索し、結果をトークで返すというものです。
2つ目はASTERIA Warpを使って、トークで話しかけられた内容によって異なる処理を行い、結果をトークで返すというものです。
LT③
Customer Success 時代におけるコミュニケーションツールとしての LINE WORKS とAPI 活用の可能性を探る
(合同会社MaP design 渡部さん)
最後は、渡部さんの発表です。渡部さんが歩んでこられたエンジニアとマーケティングの2つのキャリアから見えてきた日本の課題について、解決する施策についてお話いただきました。日本ではまだ「マーケティング」について正しい理解が行なわれておりません。
また「テクノロジー」についてもプロダクトやビジネスニーズの理解不足より活用が進んでいるとは言い切れない現状があります。
そこから、デジタルマーケティングとテクノロジーで解決するための学術研究の場を設け、その最初のプロジェクトとして、マルチチャネルのメッセージングシステムをオープンソースで開発するプロジェクトが立ち上がるそうです。対応するマルチチャネルのうちにLINE WORKSも入れたいと思っていますので、もしご興味がある開発者の方がいらっしゃいましたら是非お声がけください!
資料はこちらで公開して頂いています。
以上で、セッションは終了です。今回のコミュニティも盛りだくさんのアジェンダでお送りしました。
最後に全員集合で記念撮影です!
みなさま、本当にご参加いただきありがとうございました!
LWUGは、参加いただいている方々の興味関心に対し情報共有できる場を目指して運営して参りますので、これからもLWUGをよろしくお願いします!!
- ※ 本掲載記事の内容は投稿当時の情報となり、2022年4月1日に改定された新料金プランとは一部異なる内容を含む場合があります。