高い認識精度で開発工数を抑えられるLINE WORKS OCRで、クライアントの「業務効率化」を叶えるソリューションを提供

 

本事例のポイント

-課題:
・書類/帳票をデータ化するAI-OCRを活用したソリューションの開発
・様々なクライアントの要望に応えるための、汎用性の高いAI-OCRが欲しい
・今使用しているOCRより高い認識精度が必要
-期待:
・クライアントが持つ大量の間取り図などを正確に読み取りデータベース化したい

・認識精度の向上
・開発要件や使用用途に合わせて最適なOCRを選びたい
-成果:
・人の目でも間違いやすい文字や記号を判別し、正しくデータ化が可能に
・API連携により開発工数を削減しながらクライアントの求めるソリューション開発が実現
・数多くのクライアントの課題解決が可能に

 

Lightblue Technologyとは?


東京大学のメンバーを中心に2018年に設立された、AIスタートアップ企業。主軸となるプロダクトは、「人にフォーカスした画像解析・ヒューマンセンシング」と「情報抽出に特化した言語処理・texta」。

あらゆる社会課題に対して最先端デジタル技術を駆使した解決方法を模索し、開発・支援している。

国内最高水準レベルの技術力にこだわり、「リアルの現場での課題をシステムで解決する」という目標のもと、顧客価値の最大化を図っている。

 

 

「約3,000部屋の間取り図をデータベース化し、検索したい」クライアントのオーダーに応えたい

 

谷口さん :

株式会社Lightblue Technologyは、「先端技術を用いて労働環境を向上させる」をミッションに掲げるAIスタートアップ企業です。AIを用いた画像解析や情報収集の技術とあらゆるテクノロジーを組み合わせ、企業の課題を解決するためのソリューションを開発・提供しています。

AIやテクノロジーに明るい会社という認識のおかげで、クライアントからは「こういう業務を効率化できない?」というご相談を多くいただきます。LINE WORKS OCRの導入も、そのようなお声がけがきっかけでした。

 

最初のプロジェクトのクライアントは、建設業界の企業様です。ご要望は「過去に建設した建物の図面をデータ化し、検索できるようにしたい」とのこと。住宅情報誌などでよく見る「間取り図」、あれにさらに詳細な情報が載っているような図面だったのですが、それら約3,000戸分の情報を読み取ってデータベース化することで、似たような間取りの不動産を検索できるようにしたいとのご相談でした。

 

OCRの技術を活用すれば解決できそうな課題であり、会社としても僕自身としても知見がある分野だったため、「可能だろう」と判断して着手しました。ただ一点だけ気になっていたことが、OCRの認識精度です。

実は、この段階ではまだ他社のOCRを導入していました。「あらかた読み取りはできているが、これ以上の認識精度向上は見込めないだろう」と思っていたため、そこをどうカバーして実現まで漕ぎ着けるかが、我々の課題となりました。

 

そんな時に、弊社の社長が「(当時の)LINEのOCR技術の性能が良いらしい」との噂を聞いたことから、LINE WORKS OCRの存在を知りました。LINEアプリで個人が利用できるOCRの認識精度は社内でも話題になったことがあり、僕自身も使ってみてその精度の高さに驚いた経験があります。

でも、法人向けのAI-OCRをLINEが提供していることは知らなかったんですよね。

 

早速お問い合わせをさせていただいて、「まずは使ってみよう」とフリープランでお試しをさせていただきました。建物の図面の読み取りをいくつか試してみたところ、それまで使っていた他社のOCRとは比較にならないほど読み取り精度が高かった。結果、即導入決定となりました。

 

 

認識精度も高く、開発工数を減らす汎用性の高いLINE WORKS OCRがソリューション開発の幅を広げる

 

谷口さん :

LINE WORKS OCRを導入するにあたり、すでに導入していた他社のOCRと、もう一社ローカル環境で活用できるOCRを提供する会社と3社で比較検討しました。

 

コスト面で考えれば、ローカル環境で活用できるOCRの方がランニングコストがかからず魅力的です。

しかし、こちらは認識精度が高くなく、プロジェクトには不向きだと判断しました。

 

LINE WORKS OCRは、最初のテストですでに「これだ!」と思えるほど認識精度が高かったことが、導入の一番の決め手です。

文章の読み取りはもちろんですが、句読点の認識や、0(ゼロ)とo(オー)など人の目でも間違えやすい数字とアルファベットの認識、一つひとつ単語として判別できる認識精度には驚きました。

書類が横向きになっていても、きちんと読み取りができたところも、他社より優れていたと思います。

 

また、使用用途に合わせて読み取りたい書類や使用用途に合わせたプランから選べたことも、メリットでしたね。

LINE WORKS OCRのサービスプランについて

定型の書類を読み取る「Templete」、請求書やレシートに特化した高い認識・分類精度の「特化型」、

文書様式に囚われない非定型の全ての文字をデータ化する「General」の3プランを提供

 

建設業界の図面の読み取りには非定型の「General」を選びました。

書類や画像内にある文字すべてをデータ化できるので、文字情報をデータベース化すれば、その後自分たちが活用したい形を作りやすかったんです。

また、API連携のおかげでシステム連携が簡単、カスタマイズもしやすく、OCRでデータ化された後の構築がしやすいところも、目的にあっていました。認識精度が高いので、開発の工数もかなり減らすことができてありがたかったですね。

 

弊社はクライアントが必要としている形でソリューションを開発する身なので、選択肢があることがとても助かるんですね。API連携が可能、かつパッケージ化されていないことで、自分たちに必要な形にカスタマイズできる自由度の高さがある。

導入検討から1カ月で導入決定というスピード感を持ったお取り組みでしたが、社内から反対の声が上がることはなかったです。

 

 

他では見かけないレシートや領収書に特化したAI-OCR。その特性を活かし、税理士事務所向けの新たなプロジェクトが始動

 

谷口さん :

建設業界のプロジェクトは、この夏に第一弾が無事完了しました。3,000枚の図面をデータ化しクライアントさんにお渡ししたところ、「想像以上に精度高くデータ化できているし、スムーズに検索ができるね」と、お褒めの言葉をいただきました。

実際、間取りや面積の情報はほぼ100%認識できていますし、廊下や部屋といった図面の構造部分の読み取りも90%以上の精度で読み取りができ、人の手での修正も少なかった印象です。

 

クライアントさんの要望を満たすソリューションが開発できたことに、一安心しているところですね。

今後も引き続き、一定期間ごとにまとめて図面をお預かりして、データ化していくことになっています。

 

そして、今新たに取り組んでいるのが、税理士事務所からのご依頼です。

膨大な量のレシートや領収書を一気にデータ化できるシステムを構築したいとのことで、請求書特化型のOCRの導入相談をしています。

 

このプロジェクトに関しては、そもそも請求書やレシートに特化したOCRというものが他に見当たらなかったため、LINE WORKS OCR一択でした。

さまざまな形式で数多くの種類があるレシート・領収書や請求書は、それに対応できる認識精度が求められます。

 

特化型であれば、レシートならレシート、領収書なら領収書の項目毎に金額などの情報を読み取り、項目分類もしてくれるため、以前使った非定型の「General」ではなく「特化型」で検討しました。

このソリューションが実現した暁には、バックオフィス業務の入力作業を削減し、短時間で大量にデータ化することで業務効率化が期待できます。

 

実際にテストしてみたところ、レシートは特に読み取り精度が高いですね。

税の情報や税込か否か、金額以外の明細に記載されている情報も取得でき、想像以上の認識精度でした。
LINE WORKS OCRの技術と、弊社で培ってきた知見を掛け合わせて、より多くの方の業務効率化を促せるソリューションを生み出していくべく、これから改善を重ねていきます。

 

 

LINE WORKS OCRと出会い、これまで以上にクライアントのニーズに応えやすくなった

 

谷口さん :

「業務の効率化」これは、多くの業界で求められていることです。

実は、LINE WORKS OCRに出会えたことで、導入以前は実現できなかったソリューションも実現可能になるのではと期待しています。

それは工場での備品検査に関するご相談で、シールに書かれた文字情報を自動で読み取り、定期的に調査できないかというものでした。当時は認識精度の問題で難しいと判断しましたが、LINE WORKS OCRの高い認識精度を持って改めて挑戦してみる価値があるのかな、と感じています。

 

LINE WORKS OCRの技術を用いてシステムを作り込むことで、実用化されていくバリエーションも増えましたし、いちエンジニアとしては「開発できるソリューションが増えた」とワクワクしています。

僕たちは、AIテクノロジーの力を用いた業務効率化によって、人々の仕事を奪いたいわけではありません。「人々が働きやすい環境」を、整えたいのです。

 

これまでLightblue Technologyでは建築や製造、広告、人材、あらゆる分野での業務効率化と向き合ってきました。昨今DX化やAI導入が進んでいると言われてはいますが、すべての業種において均等に進んでいるかというと、まだそうとは言い切れないですよね。

 

業種差や地域差が生まれていたり、ITリテラシーの有無などによりテクノロジーを活用しきれていない現場が多く存在していることは、一つの事実です。この分断を、どうしたら止められるのか。僕たちは、DX化が難しいと思われている現場にこそ、“デジタルを感じさせない”テクノロジー体験を生み出すことにチャレンジしていきたいと思います。

 

我々が現場の業務効率化を推進していくことで、DX化が進む場所と遅れる場所のギャップを少しでも埋めることができれば。そう思いながら、日々開発に取り組んでいます。

Lightblue Technologyは「テクノロジーでワクワクする人を増やす」ために、これからもクライアント様目線に立って、柔軟なソリューション開発を続けていきます。

 

 

LINE WORKS OCRの5つの導入利点

-人の目でも間違いやすい文字や記号を判別し、正しくデータ化。
-自社サービスとの組み合わせにより、提供価値が向上。
-開発要件、使用用途に合わせたプランから選べる。
-API連携なので開発工数が削減しやすい。
-幅広くクライアントのニーズに応え、新規顧客獲得につながる。

 

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2021年11月当時のものです。

自社の既存サービスの付加価値をあげたLINE WORKS OCRとの連携。新たなビジネスモデルを構築。

 

本事例のポイント

-課題:

・既存サービスを凌駕する、新たなビジネスモデルの構築
・クライアントのDXを推進、新たな価値提供ができる方法の模索
-期待:

・成熟市場にある自社事業の新たな柱となる事業を見つけたい
・AI技術を既存ビジネスと組み合わせることで、新たな価値を生み出したい
-成果:

・LINE WORKS OCRと連携したことで、クライアントのニーズに応える新たなサービスを提供
・これまでアプローチできていなかったアナログ領域の多い業種との商談化や導入(DX)に成功
・自社の新たな事業となる可能性を伸長
・一部クライアントの業務を約1/3に削減

 

マジックソフトウェア・ジャパン株式会社が提供する、『Magic xpa』とは?

マジックソフトウェア・ジャパン株式会社は、イスラエル本社を中心に、全世界50カ国以上のビジネスネットを持つマジックソフトウェア・エンタープライゼス(NASDAQ:MGIC)100%出資による日本法人です。

ローコード開発ツール「Magic xpa」と、データ連携プラットフォーム「Magic xpi」の開発・販売を核に、

全国800社以上のパートナーを通じて製品を販売し、サポートおよびコンサルティング・サービスの提供とさまざまなソリューションとサービスの提供を行っています。

 

「Magic xpa」は、ビジネス・アプリケーション開発基盤として30年以上の実績と高い開発生産性を誇るローコード開発ツールです。日本国内では800社以上のパートナーを通じて、4万5000社以上の企業に「Magic xpa」で開発された業務アプリケーションが導入されています。

 

 

「LINE WORKS OCRは精度が高い」という評判から、すぐにFreeプランで精度を検証。その精度に驚いた。


 

西本さん :

弊社はローコード開発ツールとデータ連携のツールの開発・販売を行なっており、業務アプリケーション領域で35年以上、コンピューターの歴史でいうとMS-DOSの時代から取り組んできた実績があります。

ただ、既に成熟している市場であり、従来型のビジネスモデルである業務アプリケーション開発だけでは、今後厳しくなると思い、新たなビジネスモデルの必要性を感じていました。

 

特にOCRに限ったテクノロジー活用ではなく、それ以外のAIも活用したいと思っていたので、まずは、弊社パートナー様の次世代ビジネス支援として『AIコンソーシアム』を設立し、AIの取り組みをされている先進的なパートナー様と共同で導入でき、効果が得られやすいものを探し始めました。

 

そんな中、『AIコンソーシアム』で様々なAI-OCRサービスを比較し評価した企業様から、「LINE WORKS OCRの認識精度が素晴らしい」という話を耳にし、早速Freeプランで導入を決定し、その精度を試してみることにしました。

さまざまな文字が混在している資料や銘板、手書き文字の読み取りなどの体験をしたところ、人間でも読み違えそうな文字も正しく認識したのを見て、驚きと同時に「これは何か新しいビジネスを生み出せるのでは」という期待感を覚えました。

 

その時期に、ちょうどハンディターミナルを使い銘板を読み取り、自社システムへデータ連携したいという案件をクライアントからご相談いただき、早速LINE WORKS OCRが活用できるのでは、と思いました。

と同時に、Freeプランで精度の高さは実感できていたので、今後LINE WORKS OCRと連携したサービスの製品化と幅広くデモを行う必要性も考慮し、読み取り枚数や認識モデルなどで制限の少ない有償プランに切り替えようと考えました。

 

精度が非常に高かったため他社の検討は必要ないと判断して稟議を出したところ、費用も安価だったこともあり、二つ返事で有償プランへの切り替えが決まり、取り組んだ商談も受注することができました。

受注したクライアント、弊社のパートナー様からLINE WORKS OCRの類似サービスの評価を教えてもらったこともあったのですが、認識精度が低い、必要な項目の読み取りに必要な設定に手間がかかる、精度が高くても価格が高い、などの意見が多かったので、LINE WORKS OCRの精度の高さとコストパフォーマンスの良さにはとても満足しています。

 

 

自社サービスとLINE WORKS OCRを連携したことで、クライアントのニーズに応えやすく、アナログな業界のDX推進も提案できるようになった

 

西本さん :

LINE WORKS OCRは、弊社の『Magic xpa』というローコード開発ツールのデモスマホアプリと連携して利用しています。読み取った書類や銘板などが正しく読み取れているか、簡単にLINE WORKS OCRの精度を確認いただくことができ、どれだけ便利になるかを体験してもらうことができるため、商談の反応が非常に良いと感じています。


※LINE WORKS OCRと連携した『Magic xpa』の画面
また、デモを体験したクライアントから「あの業務にも、この業務にも使いたい」というお声をいただき、弊社は商談化のアイデアをもらえるという副次的な効果もありました。

 

一例を挙げると、銘板などの素材に書かれた手書き文字を含むシリアルナンバーを紙に転記し、さらに証明書を作成し、添付して納品するという作業が発生するクライアントから、「LINE WORKS OCRを利用したら文字の入力作業がなくなって、データ化された文字をシステムに蓄積できるし、さらにデータ化できているから文字検索をすることもできるようになる」というアイデアをいただきました。

 

実際に導入いただいた一部クライアントでは、約1/3程度に業務量を削減するなど高い成果をあげています。

これまで弊社の事業では「PCを使う現場」が商談化の条件のようになっていたのですが、LINE WORKS OCRを利用したデジタル化と弊社の強みである開発力の組み合わせで、「PCをあまり使わないアナログな業界や業種のDXを含む商談化も可能になった」ことに気づかされました。

 

 

自社サービスとLINE WORKS OCRを連携したことで、クライアントのニーズに応えやすく、アナログな業界のDX推進も提案できるようになった


※LINE WORKS OCRの提供形態は、API使用・ブラウザで利用できるOCR Readerの2パターン。
その中でTemplete・General・特化型と3タイプに分かれています。
(APIはすべてのタイプに対応、OCR ReaderはTempleteと特化型タイプの請求書帳票のみ対応)

 

西本さん :

弊社が利用しているのはLINE WORKS OCRのサービスはAPI連携ができる「Templete」と「General」タイプです。

「General」タイプは1回の読み取りで、すべての文字情報を正確にデジタル化できるため情報を取捨選択せず、画像や書類の文字情報をデータ化して蓄積したり、データ化した後に検索をかけたりと、汎用的に活用しています。

 

「Templete」タイプは、複数種類のある同じような項目が多い銘板などの読み取りに使っています。

「Templete」タイプの場合、読み取りたい項目を指定し設定するだけで、同じような項目の銘板を認識をしてくれるため、項目を動的に処理できる点、ロジック実装を少なくできる点が非常に便利だと感じました。

 

特にAPI連携ですと、実装がとても容易ということもとても良いと思います。私たちが導入するのも簡単なのですが、クライアント先へのカスタムも非常に簡単です。APIで簡単に連携でき、結果がJSON形式で戻ってくるので、シンプルな作業でカスタムができます。

 

LINE WORKS OCRの技術の素晴らしさ、実装の簡単さなどが導入ハードルをぐっと下げてくれるので、

今後さらにアナログ領域のDX推進をクライアントと一緒に進める商談が広がりそうだと、可能性を感じています。

 

 

クライアント・パートナーとネットワークを作ってビジネスを進め、一緒に未来を作っていきたい


 

西本さん :

弊社のクライアントは、中小企業が7割以上。実務で忙しくされているため、なかなかDXにも取り組めないという悩みを抱える企業様も多いです。また、パートナー様も業務で忙しく、新たなビジネスモデルを模索できていないというお悩みをよく耳にします。

そこで私たちが取り組みたいと感じたのは、LINE WORKS OCRのようなAI技術を発端とした新たなビジネスを見つけ、提供していくことです。

 

早速弊社では、2021年9月に、ローコード開発ツールのMagic xpaのプログラムからLINE WORKS OCRが利用できる『MOJIRU』という新たなコンポーネントサービスの提供を開始しました。LINE WORKS OCRの文字認識を利用するアプリケーション開発を可能にするもので、様々な業界で利用することができます。この新しいサービスを使ってクライアントのDX推進、パートナー様と新たなビジネスを作る活動に取り組みたいと考えています。

 

LINE WORKS OCRのようなAI技術は近年開発も進んでおり、AIが進化したからこそ、アナログな業務も簡単にデジタル化しやすい、新しい時代になったと感じます。

DXが進めば、クライアント・エンドユーザー様にとっても大きな価値が提供できるはずですし、パートナー様のビジネスが発展すれば、WIN-WINの関係が築けます。

 

まずはセミナーで啓蒙活動をしながら、タッグを組んでネットワークを作り、多くの方にAIの“体験”を広めていきたいですね。今後こうした活動に取り組んでいけば、パートナー様と一緒にビジネスの可能性を広げていけると確信しています。

 

 

LINE WORKS OCRの5つの導入利点

-自社サービスとの組み合わせにより、提供価値が向上。
-APIの連携・実装が容易かつ、導入ハードルが低い。
-読み取り精度が高いので、クライアントの業務負担軽減を実現できる。
-文字の読み取りニーズは高く、潜在層も多いので、あらゆる業種や業界にアプローチが可能。
-手書き文字の読み取りができ、スマホで撮影した画像の読み取りも可能。PCを扱っていない職場にも導入しやすい。

 

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2021年10月当時のものです。

「多種多様なレシートを正確にテキスト化」LINE WORKS OCRの高い認識率が叶えたストレスのないユーザー体験と新しい購買の可能性

 

本事例のポイント

-課題:

・店舗ごとに異なるレイアウトのレシートに対応できる正確な認識精度
・ユーザーがストレスなく習慣化できる使いやすさ
-期待:

・ユーザーにとって簡単で、かつストレスのないサービスを提供するための認識率と認識スピード
・店舗ごとに異なるレシートを正確に認識するAI-OCRの技術力
・AI-OCRだからこその学習による認識精度の向上と定期的な技術開発のアップデート
-成果:

・ほとんどのフォーマットのレシートを正確に読み取りができる
・「LINE家計簿」よりも認識率が10%向上
・サービス提供開始1ヶ月で想定の約4〜5倍の利用者数突破
・LINE WORKS OCRでデジタル化したデータをサービスの新たな価値へとつなげる汎用性

 

LINEレシートとは?

2021年1月に提供開始した、レシートを撮影するだけで、簡単に支出管理ができるレシート管理サービスです。

LINEの「ウォレット」タブから利用することができ、レシートを撮影して登録すると、記載された項目を「LINE WORKS OCR(レシート・領収書特化型)」が認識し、支出情報を自動に「利用レポート」へ反映します。日々のレシートによる支出額を把握することで、支出状況の分析ができ、節約をサポートします。

 

 

家計簿需要が高まる中、ユーザーのニーズに応え、レシートでの支出管理に特化した「LINEレシート」

 

鈴木さん :

「LINEレシート」は、LINEアプリの「ウォレット」タブからすぐに利用できるレシート管理サービスです。

家計簿・資産管理サービスの「LINE家計簿」も提供しているのですが、そこからレシートによる支出に特化することで、入力の手間や煩雑さをなくし、よりユーザーにとって簡単で続けやすいサービスへと再構築しました。

 

サービスを再構築した理由は、2つあります。

1つは、写真を撮影するだけというシンプルな機能によって、支出管理を習慣化してもらうことができないかと考えたからです。「LINE家計簿」のユーザーボイスの中に、支出管理をしたいユーザーにとっては、手書きの家計簿はなかなか習慣しづらいというお声が多く、まずはそういったユーザーの習慣化のサポートができる機能が必要だと考えました。

 

2つ目は、もらってもすぐに捨ててしまうレシートを、手軽に電子データ化する仕組みを作ることで、ユーザーにメリットがある形で、新しい価値として提供できないかと考えたからでした。

 

 

コミュニケーションアプリとして、国内8,800万人(インタビュー当時)に日々ご利用いただいているLINEアプリですぐに利用できるサービスであることを強みに、よりシームレスに支出管理を習慣化してもらいたい。

そのような思いから、レシートによる支出管理に特化したサービスとしてリリースしました。

2021年1月より提供開始したのですが、想定を超えるユーザーにご利用いただき、登録されたレシートはリリースから一ヶ月で1,000万枚を超えました。ユーザー数が増えるたび、そして継続的にご利用いただいているという結果から、必要な機能だけをシンプルに使えることへの価値を感じていただいていると実感します。

 

そして同時に、「LINEレシート」がこれだけ多くの方に継続的にご利用いただけている理由は、レシートから正確にテキストを読み取りデータ化してくれる技術があってこそだと考えています。

実はレシートというのは決まった形式がなく、店舗ごとに文字のフォントも、商品名の書き方も、合計/小計、消費税などの記載場所や表示形式がすべて異なります。我々のサービスを考えると、いかなるレシートであっても、正確に読み取る認識技術は不可欠で、どこのOCRを使おうか検討する際には、認識率は一番ゆずれないポイントでした。

 

また、認識スピードも意外と重要で、レシートを撮影した後に、OCRによりデジタル化され、OCRの結果が表示されるまでに時間がかからないことは、ユーザーへストレスを与えず継続利用していただくためにも、選定ポイントに加えていました。

 

 

OCRリプレイスの理由は、高い認識精度とアップデート後に改善された読み取りの速さ

 

鈴木さん :

「LINE家計簿」と 「LINEレシート」は同じ事業部なこともあり、同じメンバーによって開発されているのですが、「LINEレシート」の開発にあたって、大きく変更した部分がOCRのリプレイスでした。

OCRの読み取り内容を後工程で確認していますが、読み取り精度が高いので、業務負荷がとても低いです。エラーが発生した場合も、設定の調整やLINE WORKS OCRのバージョンアップが入ったこともあり、日々改善できていると実感しています。

 

OCRを選ぶ上で最も重要視していたことは、1つはどんなレシートも正確に読み取る「認識率の高さ」、

もう1つはレシートの読み取り後にすぐに結果を表示させる「読み取り速度の速さ」です。

3〜4年ほど前の「LINE家計簿」の開発時もLINE WORKS OCRは候補に上がっていたのですが、認識率は申し分なかったものの、文字を読み取るまでの時間が今よりも長くかかっていたそうで、当時は読み取り速度を重視し、他社のOCRが選ばれました。

 

それからLINE WORKS OCRの技術開発が進み、読み取り速度が改善されたとのご提案をいただき、再び比較検討することになりました。話を聞くと、読み取り速度の改善だけでなく、レシートの読み取りに特化したエンジンも開発され、高い認識率でレシートのテキストデータ化を行うだけではなく、さらにレシートに特化した項目ごとに分類してくれるということもわかりました。我々の事業イメージとしては、レシートから読み取ったデータを応用し、ユーザーにとって更なる価値のあるサービスにしていきたいと考えていたので、このアップデートは魅力的でした。

 

 

実際に我々の方でも、LINE WORKS OCRを使って、さまざまなレシートの読み取りテストを行う実証実験をしたのですが、読み取りスピードがとても速くなっており、「LINE家計簿」で以前に使用していたOCRよりも認識率が10%ほど上がったという結果が出たので、我々としてはLINE WORKS OCR以外に選択肢はない、くらいの決断で、採用することを決めました。

 

さらに魅力的だと思ったのが、LINE WORKS OCRはAI-OCRなので、どんどん学習して精度を高めていけることです。技術開発に関しては、随時アップデートされているようで、店舗ごとに異なるレシートの特徴を日々学習し、幅広い種類のレシートを正確に読み取る技術をどんどん高めていただいています。そういった精度の日々の改善というところも、私たちとしてはとても助かっており、おかげで、「LINEレシート」を活用していただくユーザーにとってもストレスのないサービスとして提供できています。

 

 

サービス提供後のレシート登録数は想定以上に。サービスの可能性を感じるユーザーからの声

 

鈴木さん :

2021年の1月にサービス提供を開始し、リリースキャンペーンとして、レシートを登録するごとにLINEポイントをプレゼントするキャンペーンを行いました。キャンペーン効果はあると見込んでいたものの、結果として、

想定よりかなり多くの利用があり、大成功を収めました。

 

最初こそ、ポイント目当てのユーザーも多かったかとは思いますが、キャンペーン後も継続して使い続けていただいているユーザー数の多さを見ると、このサービス自体に価値を感じ、習慣化してくれていることがうかがえますし、改めてレシートを正しく読み取り、ストレスなくすぐに利用できる便利さは、重要だったと実感しています。

 

 

実際、SNSなどでユーザーの声を拝見していても、「LINEレシートだったら支出管理を続けられる」というお声が多く、便利さや精度が良いことへの驚きの声もあり、とても嬉しいです。また、ユーザーからの要望によって、サービスの新しい活用方法を知ることもあります。

例えば、学生のユーザーからのご要望で「支出データを家族と共有したい」というものがあったのですが、この要望から、親元を離れて生活されている学生さんが家計簿として「LINEレシート」を活用してくださっていることがわかりました。普段はそのデータをスクショして送っていたところ、もっと簡単に共有できたら嬉しいとのご要望で、個人での利用だけでなく、ご夫婦やご家族といった家計情報をシェアする場面でもお役に立てそうだと感じました。

 

最近聞いた話では、大手食品店(COSTCO)で大量に買い物をした時の長いレシートでも、一発で読み取ってくれたという話を聞き、認識精度の高さにも改めて満足していたところです。

支出入力して管理するというところに、きちんと価値を感じてもらい、毎月登録してくださるユーザーが増えることで、我々としても、ユーザーにとってさらに価値のあるサービスへと進化させていきたいと考えています。

 

 

日々の身近なレシートから、ユーザーにとって新たな購買体験を生んでいきたい

 

鈴木さん :

「LINEレシート」がこれから目指していくことは、ユーザーにとって価値のある購買体験をどう作っていくか、ということです。レシートを電子データ化するサービスは、すでに弊社以外の他社様でも数多く行っています。

しかし、LINEがこのサービスを提供する一番の強みとしては、レシートを読み込んだ後のデータ分析を店舗や企業単独ではなく、LINEを通じて横断して分析できることだと考えています。

 

たとえば、普段の購入履歴から予測される好みに合わせたお得情報のご紹介や、普段過ごされるエリアでのおすすめ情報などをレコメンドすることも可能になっていくと考えます。

単なる支出管理サービスではなく、ユーザーの趣味趣向に合わせて、より魅力的な購買体験へとつなぎ、レシートという捨てられてしまう存在を有効活用することで、購買というものをもっと便利に楽しくできるサービスへと、育てていきたいと思います。

 

 

LINEのコーポレートミッションでもある、CLOSING THE DISTANCE。その中で「人や情報/コンテンツ、オンライン/オフラインなどあらゆるものとユーザーがいつでも、どこでも最適な距離でシームレスに繋がっていく、LINEを入り口として生活の全てが完結する世界の実現を目指していきます」というメッセージがあります。

 

まさにこのミッションにのっとり、日常における購買行動に役に立つサービスとして、ハブのような存在になれたらと思っています。

 

 

LINE WORKS OCRの5つの導入利点

-世界最高水準の認識精度。
※文書解析と認識に関する国際会議(ICDAR:2019/3/29時点)で4分野にて世界No.1を獲得。
-レシートに特化したAI-OCRにより、店舗ごとに異なるレシートの認識だけでなく、項目分類まで対応。
-AI-OCRなので使い続けることで精度が上がり、技術開発のアップデートの頻度が多く安心。
-LINE WORKS OCRの技術を活用し、ユーザーにサービスを使い続けてもらう仕組みと、ストレスフリーな体験を提供。
-レシートを活用したキャンペーンなど、サービス価値の向上にも利用できるAI-OCR。

 

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2021年8月当時のものです。

AI導入がはじめの一歩 パソナグループに学ぶDX推進のヒント

 

本事例のポイント

-課題:
・グループ全体を巻き込んだDX推進
・ユーザーの負担を軽減し、新サービスの利便性向上
-期待:
・LINE WORKS OCRの利用体験を通じて、AI活用の活発なアイデア出しによりDX推進を加速
・LINE WORKS OCRの活用でユーザーの作業を自動化
-成果:
・組織のAIナレッジを高め、新しいアイデアが誕生。採用に至り、実行段階へ
・データ活用による、キャリア形成支援の可能性が拡張
・ユーザーへの提供価値が向上

Career Step Programとは?



キャリアビジョンを実現するための応援プログラムとして、1人ひとりに合わせたキャリア形成支援とライフサポートを総合的に行うことを目的としたパソナグループの新サービスです。一般的に派遣では稼働終了後、人材紹介では紹介後に登録者との関係が切れてしまいがちですが、利用者のキャリアを長く支援していきたいという思いからこのサービスが誕生しました。

利用者は気軽に試せる適性検査や動画で学ぶキャリアデザイン講座などのコンテンツを無料で利用でき、AIによるキャリアビジョンの提案など、機能を拡充しながらサポートしています。

 

 

パソナグループがDX推進に取り組み始めた理由


髙橋さん :

弊社がDX推進を始めた理由は、パソナグループで働く人々の「真に豊かな生き方・働き方」の実現のためです。
一方、個人的にはDX推進の重要性を感じたことがありました。それは2014年にサンフランシスコのITイベントに参加したとき、アメリカと日本、そして日本の中でも他社との間に歴然とした差があることに気がつきました。弊社はその少し前からSalesforceを導入し、IT活用の幅を広げ始めた段階。

「これは推進のスピードを上げなければ」と、焦りを感じたのを覚えています。

 

そこから数年前の弊社内には、まだクラウド化に対し懐疑的な見方があった位でしたが、一歩を踏み出さなければ差は埋められないと考え、いくつかのプロジェクトを実行して徐々に社内に浸透させていったのです。

いまでは多くのシステムがクラウドに移行し、インフラ面も充実されていたことで、コロナで在宅勤務がメインになっても、問題なく仕事ができる水準までになりました。これらが弊社のDX推進の第一フェーズと言えます。

 

そして現在はLINE WORKS OCRを導入し、DX推進の第二フェーズに取り組み始めました。

第二フェーズでは現場の仕事を巻き取り、注力すべき業務に集中してもらうことを目標にしています。

 

働く人に対峙するパソナグループの事業では、人と仕事のマッチングがもちろん重要ですが、就業に関する契約処理も働く人のためにはミスができない重要な業務です。さらにキャリア形成のサポートなども必要で、そこまでDXが進んでいない現在は、各部門のがんばりで乗り切ってもらっている状況です。

1つ1つの業務の精度を向上させ、働く人に安心・信頼していただくために、さらにDXを進めていきたいと考えています。

 

 

LINE WORKS OCRの体験が、社内の意識を変革させた

 

髙橋さん :

LINE WORKS OCRを導入したのは、①読み取り精度の良さ、②設定作業の簡易さ、③安価な価格帯、が主な理由です。実際に導入してみると、専門的な知識がなくても簡単に設定ができ、予想した以上に導入がスムーズに進みました。

 

LINE WORKS OCRの導入により、ユーザーが資格情報の撮影をしてアップロードすることでデータ化ができるようになり、100件近くの資格申請をいただくことができました。
OCRの読み取り内容を後工程で確認していますが、読み取り精度が高いので、業務負荷がとても低いです。エラーが発生した場合も、設定の調整やLINE WORKS OCRのバージョンアップが入ったこともあり、日々改善できていると実感しています。

※CLOVA OCR → LINE WORKS OCR

 

また、単にユーザーが便利になっただけでなく、社内の意識改革が起きた点も大きなメリットだと思っています。DX推進に重要な「AIを使えばこんなことができる」という学びが社内に広がり、社内からAI活用の意見が挙がってくるようになりました。

これらは予想していなかった新しい効果で、ユーザーへの価値向上だけでなく、AI活用のアイデアが生まれ、働く人にとってより良いサービスを考えるよいきっかけになってくれると感じています。

 

 

DX推進の「転ばぬ先の杖」とは?


髙橋さん :

経験上、DX推進でつまずきがちなポイントは2つあると思っています。

それは、現場でのわかりにくさと拡張ができないことです。そのため、AI-OCR導入の際に、

①DX推進の成功体験を積める、②拡張性が担保できる、の2つをクリアしているかを重視しました。

 

成功体験を積むには、現場が使いやすく新たな負担がないことや、機能を体験してできることを皆が理解することが欠かせません。導入段階で難しさを感じてしまうと、活用が浸透しなかったり、次の導入の際に反対意見が出るなど、DX推進の速度が一気に鈍る可能性があるからです。

 

また、様々なAI技術や便利なサービスなどが広まっていますが、システム間連携が上手くできないと既存業務やシステムに負荷をかけることとなり、せっかくの機能を活かしきれなくなってしまいます。そのため、拡張性を担保することは非常に重要だと考えています。

 

DX推進の際は、「高機能なものを導入して一気に業務改善を図りたい」という気持ちが先走ってしまうかもしれませんが、結局は利用する現場とその未来にフィットしたものを選ぶことをおすすめします。

導入したものが高い機能を持っていても現場で使ってもらえなければ意味がありませんし、拡張性がなければ

数年後には新しい悩みを抱えることになりかねません。

LINE WORKS OCRなど、使いやすく拡張性も担保できるAIサービスを導入することで社内に学びを浸透させ、

次の新しいアイデアに素早く取り組んで成功体験を繰り返す、こうやってDX推進を加速させる方法もあると思います。

 

 

Career Step Programで目指す未来


髙橋さん :

これから、LINE WORKS OCRの成功から引き出されたアイデアを実行するフェーズに入ります。

これらのアイデアを成功させ、さらにDXが広がっていくようサポートしなければなりません。

DX推進の先に目指しているのは、利用者が「より良い現場にスキルアップしながら勤められる未来」。

現在、経験がある優秀な社員が実施しているサポート業務を、AIなどを活用しながら誰でも行える体制を整えたいと考えています。

 

そのためには現場の単純作業などをどんどん巻き取って時間を捻出し、利用者一人ひとりのニーズに沿ったマッチングの精度を向上させ、キャリアアップを的確にサポートしていきたいです。

それと同時に、厚生労働省が提供している「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」のような有用なデータと

Career Step Programのデータを組み合わせ、ロールモデルをたくさん作ることで、多くの方のキャリア形成支援ができるようしていきます。

これらを並行して進めていけば、「私たちの目指す未来に近づく」と信じてDX推進に取り組んでいます。

 

 

LINE WORKS OCRの5つの導入利点

-読み取り精度の高さ。
-自動化によるユーザー体験の向上。
-導入しやすい安価な価格帯。
-誰でも使える高い操作性。
-AIナレッジの蓄積。

 

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2020年11月当時のものです。

レシート特化型のAI-OCRでレシートキャンペーンの購買判定作業の工数削減。人員コスト削減と作業スピードの向上を同時に実現

 

本事例のポイント

-課題:

・レシートキャンペーンにおけるレシートの購買判定作業の工数削減
・応募が集中した際の、リソース不足・結果告知や配送の遅延
・コロナ禍も影響しリソース増員が困難
-期待:

・レシートの読み取り精度の高さ
・導入コストやランニングコストを抑えたい
・購買判定スピードの向上
・API提供で自社のシステムと連携できるAI-OCR
-成果:

・レシートの購買判定時の目視コストを最大50%削減(見込み)
・レシート応募時の処理枚数
・作業に関わる人員が減りキャンペーン運営にかかるコスト削減
・インセンティブ付与までの期間を短縮・エンドユーザーの満足度も向上

 

 

株式会社スコープとは?

1989年創業の総合広告代理店。30年以上にわたり、クライアントと生活者の接点にこだわったコミュニケーションを追求し続けている。「価値を創造して、実現しつづける、企画集団」をスローガンに掲げ、急速な変化を続ける社会においても新たな価値を生み出し、実現し続けている。2021年9月にキャッシュバックなどの送金を簡便化するラストワンマイル送金プラットフォーム「ウォレッチョ」をリリース。社会に向けた価値向上のため、広告やプロモーションにとどまらず、常に新しいチャレンジを続けている。

 

クライアント需要の高いレシートキャンペーン。しかし、リソース不足、結果告知・配送遅延などの課題解決にAI-OCRが必要だった

草刈さん :

弊社は、ナショナルブランドやメーカー様をクライアントに持ち、主にセールスプロモーション(販売促進)を多く手掛けている広告代理店です。
私が所属する事業部は食品・日用消費財業界のクライアントが多く、これまで数多くの消費者キャンペーンを行なってきました。中でもキャッシュバックは販促効果が高く、クライアントからのニーズも高い施策です。

しかし、BtoCの送金には郵便為替や商品券を用いた方法が一般的で、DXが進む時代にアナログな作業を強いられることが業界全体でも課題となっていました。

 

そこで、アナログな作業を削減し、キャッシュバックの受け取りを消費者がATM受取り・口座振込・電子マネーウォレット残高チャージから選べるようにすることで、よりユーザーフレンドリーな体験を提供できる仕組みを作ろうと考えました。(ラストワンマイル送金プラットフォーム「ウォレッチョ」)

今後は、さまざまな消費者キャンペーンに導入頂けるよう追加開発・機能改修予定ですが、まずは第一弾として、レシートキャンペーン向けにサービスをローンチ致しました。

 

レシートキャンペーンは消費者が購入レシート一枚で簡単に応募できることがメリットです。
しかし一方で、レシートチェックに事務局人員のリソースが割かれ業務上大きな負担になっており、応募数が数万件を超える施策をいくつも経験していく中で作業効率化・コストダウンは解決すべき課題として様々な検討を行ってきました。

 

ハガキ応募/Web応募との比較
  • ※「Walletcho」にLINE WORKS OCRを連携いただき、人で行っていた工数を大幅に削減

 

草刈さん :

これまでは送られてきたレシートの購買判定をすべて人の目で行なっていたため、処理できる枚数には限りがありました。

キャンペーンによっては人員不足となる上、コロナ禍ということもあり無作為に人員を増やすこともできません。

その結果、判定に時間がかかり、応募いただいた方へのキャッシュバックが遅れ問い合わせをいただくことになる→その対応にも人手が必要となる…という悪循環に陥っていました。

 

この課題を解決すべく、着目したのがAI-OCRです。

レシートの読み取り精度が高く、かつ自社のシステムに組み込めるAI-OCRを探す中で、Web販促に関するイベントでLINEヤフー株式会社がAIを開発しており、その中でレシート解析に特化したソリューション(レシートに特化したAI-OCR)があることを知りました。まさに、弊社の課題解決にピッタリだと思いました。

 

 

決め手は、驚くほどの認識率の高さとレシートの読み取り枚数が増えても安心で手頃なランニングコスト

渡部さん :

この段階から私もプロジェクトに加わり、LINE WORKS OCRの他に複数のAI-OCRも資料請求をして、5〜6社比較検討しました。

LINE WORKS OCRが良さそうだなと思った理由は、認識率の高さです。

他社は当社比で認識率を提示しているところが多かったのですが、LINE WORKS OCRは外部機関(ICDAR)で証明された認識率を謳っており、信頼感がもてたことが大きかったですね。

 

その後、2〜3社のトライアルを経てLINE WORKS OCRの導入を決定したのですが、最終的な決め手としては、読み取り精度の高さ、自社システムとのAPI連携が可能だったこと、レシートに限らずさまざまな書類を読み取れる汎用性の高さ、サポート面での対応、セキュリティ面で安心できたことが上げられます。

 

検証期間では、わざとくしゃくしゃにしたレシートやマーカーで色付けしたレシートなど、条件の悪いレシートも試しましたが、想像を超える認識精度でしっかり読み取ってくれました。

この読み取り精度には正直びっくりしました。OCRという技術自体は昔からあるもので、私自身過去の印象から「使えないもの」というイメージを持っていたので、ここまで技術が進歩しているのかと驚きました。

トライアルの結果が想定以上に良かったため、社内の稟議もスムーズに進み、採用となりました。

 

草刈さん :

加えて、コスト面でのメリットも大きかったです。

他社と比べて導入コストが抑えられること、またランニングコストの試算がシンプルでわかりやすく明瞭でした。

他社は書類1枚の中でも何項目読み取るかによって金額が変動しますが、LINE WORKS OCRは書類1枚毎の金額で課金されます。

そのため見積もりの際に費用を反映しやすく、サービスに活用する上でも使い勝手の良い製品だと感じました。

また、すでに複数レシートキャンペーンで導入された実績があったことも、選定の決め手となりました。

 

 

新たな技術の導入をスムーズに行えたのは、開発時にも安心できるきめ細やかなサポートがあったからこそ

渡部さん :

正式契約後はまずアカウント作成し、いただいた仕様書を確認しながら、自社の「ウォレッチョ」システムとAPIでの繋ぎこみを実施しました。

その後、2〜3週間の検証期間を設けて、動作テストを行い、システムの正式リリースに至っています。

システム開発よりも検証に使うレシートの収集に時間がかかったと記憶しているくらい、スムーズに進んだと思います。

 

というのも、トライアルの時も感じたことですが、導入時も技術的な面で手厚いサポートをしていただけたので、とても心強かったですね。こういった先進的な技術を提供される企業さんは、メールベースでのやり取りが一般的だと思っていましたが、貴社の担当者さんは私たちのちょっとした疑問に電話で迅速に対応してくださいました。

 

API連携は、弊社側のつくりによってプロパティや返り値をどう設定して連携するかなど、いただいたマニュアル通りにはいかない場面も多々あります。そんな時も貴社の技術担当の方が直接サポートにあたってくださり、時にはZoomを用いて一緒に確認しながら作業を進められたので、とても助かりました。

 

草刈さん :

2021年9月に「ウォレッチョ」のサービスがリリースされ、2022年2月より導入いただいたキャンペーンがスタートしております。

現在準備中のキャンペーンも控えており、効果検証を重ねながら運用改善と精度向上を着実に実行していきたいと思います。我々にとっても新たな挑戦です。

このサービスの要となるAI-OCRには、活用していく中でAIの学習により更なる精度向上も期待しています。

 

「ウォレッチョ」消費者プロモーションイメージ

※CLOVA OCR → LINE WORKS OCR

 

 

目視コスト削減50%、読み取り枚数最大50%アップを目指す。クライアント・ユーザー・提供元、3者がメリットとなるサービスへ。

草刈さん :

これまで弊社で繰り返し行なってきた読み取り結果などをもとに試算した直近の目標数値として、目視コスト削減が最大50%、レシートの読み取り処理枚数が最大50%アップと予測しています。

 

これは、送られてくるレシートの約半分をLINE WORKS OCRで自動判定し、残り半分を人の目でフォローするという想定での試算です。これによって、作業に必要な人数を減らしながら作業スピードを上げることが可能になります。

人の確認作業が減るということは、その分人員コストを抑えることができ、結果クライアント企業様にとってのメリット創出につながります。また、購買判定のスピードが早くなることは、キャッシュバックまでの期間を短縮できるため、応募していただく消費者の方にとってもメリットです。

 

レシートキャンペーンを行いたいクライアント企業様にとってはコストの面で、運営する我々にとってはオペレーションコストの面で、それぞれが抱いていた課題をLINE WORKS OCRを導入することで解決でき、さらにエンドユーザーにとっての価値を向上させていくサービスができました。

 

私たちは広告代理店として、クライアント企業様とエンドユーザーの架け橋となる存在です。

クライアント企業様の代理としてキャンペーンを運営する以上、その作業を効率化していくことは、エンドユーザーの満足度をあげ、クライアントへの信頼を守る事になると自負しています。

 

今後、レシートキャンペーンを行う際に「ウォレッチョ」を導入いただくことで、LINE WORKS OCRを活用した作業効率向上と送金プラットフォームの利用により、返金リードタイムを約半分程度に短縮することが可能になります(※株式会社スコープシミュレーションによる)。

このサービスを皮切りに、生活者にとって利便性の高い体験を提供し続けます。

 

 

LINE WORKS OCRの5つの導入利点

-しわの入ったレシートやマーカーされたレシートからも読み取れる高い認識精度
-多種多様な伝票を一度で読み取り、自動で振り分けできる
-資料1枚ごとの料金体系のため、ランニングコストを抑えられる
-自社にとって必要な情報を効率よく得るためのカスタマイズが可能
-現場仕事とPC作業、ハードになりがちな建設業界の作業負担を軽減

 

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2022年7月当時のものです。

夜間の電話による修理受付をAIで自動化。 「繁忙期の呼量増加」「朝のコール集中」… 季節や時間帯による受電数を分散し、受電集中を解消

上新電機株式会社とは?

「ジョーシン(Joshin)」の名称で、全国218店舗(2021年12月末)の家電量販店を展開。変化の早い時代においても「まごころサービス」を心がけ、地域の人々に愛される店舗づくりをしている。お客様のお困りごとや要望を聞き、お客様の立場に立って提案すること、お役に立てるように絶え間なく商品勉強会を繰り返すことが伝統。顧客層が老若男女幅広いため、誰にとっても心地よいサービスを模索し、実行し続けている。

上新電機株式会社では、2021年9月に出張修理受付の電話窓口にLINE WORKS AiCallを導入し、コールセンター(有人対応窓口)の営業終了後の修理受付を自動化しています。電話応対を自動化することで、朝や繁忙期の呼損率を改善し、店舗へかかってきていた電話件数を削減するなど、電話窓口の課題解決に取り組む同社に、LINE WORKS AiCall導入の経緯や効果を伺いました。

 

本事例のポイント

-課題:

・時間帯や季節によって受電数の格差が大きく、対応人数の増減調整が困難
・コールセンター営業開始後の朝にコールが集中し応答率が低下
・インターネットが苦手な人でも時間に制約されない受付チャネルの整備
-期待:

・出張修理依頼が殺到する繁忙期に向けた受電環境の整備
・朝のコールセンター営業開始2時間におけるコール集中の解消
・営業店舗にかかってくる出張修理依頼の電話件数・対応時間の削減
-成果:

・コールセンター営業時間外の夜間の修理受付をLINE WORKS AiCallで自動化
・コールセンター営業開始2時間におけるコール数の分散・対応負担の軽減
・営業店舗の電話応対負担を軽減・接客に集中できる時間を確保
・お客様の希望するチャネルの環境整備・サービス品質向上

 

「繁忙期の呼量増加」「コールセンター営業開始後の朝にコールが集中。店舗へ電話がかかってしまう」…電話の件数を減らし、エフォートレスな体験を

上新電機様で普段対応されているお問い合わせはどのような内容で、どういったチャネルを設けていらっしゃるのですか。

木原(執行役員 情報システム部長)さん :

私ども上新電機は、家電製品を扱っておりますので「使い方がわからない」「故障した」「調子が悪い」「配達時間」「工事時間」などのお問い合わせを店舗、コールセンター(電話)、インターネット、などのチャネルで受け付けています。
なかでも「修理依頼」に関するお問い合わせは非常に件数が多く、しかも対応に時間がかかります。それはお客様にお尋ねする項目が非常に多いためで、お名前・ご住所・お電話番号・会員番号・品名・品番・メーカー・ご購入日・購入店舗・長期保証加入の有無・症状・頻度など非常に多くの情報をお客様から聞き出したうえで訪問予定日の打ち合わせをしており、店舗やコールセンターでの電話対応時間は1件あたり15分以上かかっております。

今回の「出張修理電話受付窓口」にLINE WORKS AiCallを導入し、解決したかった課題は3つあったそうですが、詳しくお教えいただけますか。

木原さん :

1つめは、シーズン毎に繁忙期が極端に集中してしまうことです。エアコンや暖房器具などの季節家電は、お客様のシーズン使い始めが一斉なんです。使い始めが一斉ならば修理依頼も一斉で、突然に電話件数のピークを迎えます。最盛期の夏場には、受電数が通常月の2倍から2.5倍まで増えます。受電数は気温の変化に左右されますので待機していただくコールセンターのオペーレータ人数調整が非常に難しいのが実状です。またピーク時期は当然コールセンター営業時間外における受電数も増えるので、そのあたりの対応に困っていました。

2つめは、朝の時間にコールが集中することです。有人受付のコールセンター窓口は9:00~19:00と限られているため、(営業時間外に発生した故障があると)お客様はコールセンターの営業開始時間を待ってお電話されます。朝、営業開始後2時間に電話が殺到してしまいます。応答率が極端に下がるので、お客様にご迷惑をおかけする状況を何とか解決したいという思いから、営業開始前に受け付ける方法はないのか、と模索していました。

3つめは、コールセンター営業終了後に修理依頼の電話が店舗にかかってしまうことです。電話対応に時間を割かれてしまうため、店舗にいらっしゃったお客様への接客時間が減ってしまい、ご迷惑をお掛けしておりました。

なぜ他のチャネルではなく、電話窓口の課題解決を優先的に取り組もうと思われたのでしょうか。

木原さん :

出張修理依頼はチャットボットやホームページを経由してインターネットでも受付できるようにしておりますが、申込件数がまだまだ10%にも届いていません。存在を知らない、インターネットが苦手という方が沢山いらっしゃると思われますので、電話で自動的に受け付ける方法をずっと探していました。
また、店舗の販売員には、ご来店客の接客に集中させたいという思いがありまして。そのために電話件数や電話作業時間を減らすことを目指しました。チャットボットでよくある質問を回答できるようにしたり、コールセンターオペレーターを最大限有効活用できるようにしたりするなどの工夫です。しかし、コールセンター営業時間外は店舗で受電するしか術がなかったので、その解決策として音声自動応答システムのような仕組みを探していました。

 

会話の受け答えの自然な「間」に驚いた。100万アイテムの製品データを元に、「しろくまくん=エアコン」など、お客様の発話表現と該当製品をマッチさせる仕組みを確立

LINE WORKS AiCall導入の一番の決め手は何だったのでしょうか。

木原さん :

LINE WORKS AiCall自体は、日中のコールセンター業務を提携している会社から、LINE WORKS AiCallの仕組みが非常にいいですよ、と教えてもらいました。サンプルデモを聞いてみたところ、違和感を感じさせない声の品質レベルが高く、私たちが持っていたイメージよりも遥かに自然な受け答えで、非常に驚きました。特に驚いたのは、会話の「間」。人の声を聞いてAIが回答する間の取り方がとても自然で、これならお客様もストレスなくお話ししてくださるのではと期待しました。

 

阪上(情報システム部 課長代理)さん :

よく世間で聞く「ナビダイヤルに接続します」というような一般的なIVR程度だと思っていたのですが、本当に自然で驚きました。全体で短くとも8分程度は対応時間が必要になると想定していたのですが、これだと違和感なく最後までお客様に答えてもらえるのではないかと期待がもてました。

※LINE AiCall → LINE WORKS AiCall

 

柴田(ジョーシンサービス 課長代理)さん :

LINE WORKS AiCall以外にも何社か比較させていただきましたが、 LINE WORKS AiCallの自動応答はごく自然に返ってきましたし、導入後は実際、ご年配の方などは人間が受け答えしていると思われて、AIに話しかけておられましたので、御社の技術は大変素晴らしいと実感いたしました。

ありがとうございます。導入を決めていただいた後は、開発準備に入ると思いますが、開発まわりで一番苦労されたことがあれば、お教えいただけますか?
(開発期間は約5か月。上新電機様のプロジェクトメンバーとLINE WORKS AiCall関係者で毎週定例会議を開き、開発を進行)

木原さん :

修理受付では、修理対象の品名を特定することがとても重要で、お客様からのヒアリング情報で確実に聞き取らなければなりません。メーカー名とテレビや冷蔵庫などの対象品種、その上で品番を聞く。この3つの要件から、「このメーカーのこの冷蔵庫ですね」というのが明確になります。
ただ、お客様の中には、「エアコン」を「クーラー」と呼ぶお客様もいれば、「しろくまくん」などの商品名で話す方もいらっしゃるので、お客さまが依頼している内容を確実な情報にする。ここが開発としては苦労した点ですね。
このあたりは、コールセンターの実務部隊の意見を積極的に取り入れることを意識し、お客様が「こんな言い方をされます」というノウハウを全てAIに学習させました。

 

阪上さん :

あとは、何のことをおっしゃっているのかをきっちりデータとして取れるのかという懸念がきっかけで、型番の聞き取り精度をより高めるために、LINE WORKS様からは不規則な型番に対応するため、音の構成要素で型番をマッチングさせる方法があると提案があり、製品型番のデータベースを作ることにしました。
私どもの方では、最初に対象となる型番100万アイテムのデータを提供させてもらいました。そこから
LINE WORKS様で修理依頼に必要な型番情報をいれたデータベースを作っていただき、お客様が普通に話されても、対象商品を特定する仕組みができあがりました。

※LINE AiCall → LINE WORKS AiCall

 

(注釈)型番は不規則な文字列であるため、現状の音声認識技術では正しく認識することが困難です。そのため当シナリオでは、Dデータベースと発話を音素(音の構成要素)でマッチングさせ判定をおこなっています。自社で技術開発を行っているLINEだからこそできる取り組みです。

データベース化したことで、お客様の発話内容と商品情報をマッチングしやすくすることができたんですね。有人オペレーターとAIオペレーターのヒアリングの順番や項目などは同じなんでしょうか?

水本(営業統轄部 課長)さん :

ほとんど違いはないですが、住所の聞き方を少し工夫しました。

 

木原さん :

テスト検証では住所が聞き取れないことが多かったんです。聞き方や順番など色々と試行錯誤した結果、ミスする件数がぐっと減りました。

夜間修理受付をLINE WORKS AiCallで完結!影響のあった朝のコール集中や店舗への電話が分散。今夏の繁忙期での活躍に確信がもてた

導入後、実感された効果や導入してよかったことはありましたか?

阪上さん :

朝のコール集中が解消されたことですね。あとは、皆さん仕事が多様化して、仕事の合間に電話したいと思った時に、LINE WORKS AiCallで対応できるのがいいと思います。

 

柴田さん :

お客様にとって、話中のボタン操作も必要ありませんし、あたかも人と会話しているような感覚で誘導をし
ますので、インターネットが苦手なお客様でも、コールセンターの受付時間を気にせず出張修理のお申し込みをしていただけるようになったのではないでしょうか。コールセンター営業時間外におけますサービスレベルの向上に寄与できていると感じています。

 

阪上さん :

あとは、受付完了後には、受付内容をお客様にLINEで自動通知を送る仕組みも取り入れました。(夜間に修理受付をした際に、上新電機のLINE公式アカウントに修理受付済みのメッセージが届く仕組み)「ちゃんと受付できたのかな?」というお客様の不安を解消できたことも大きかったかなと思います。夜中にAIで受け付けた修理に対しての問い合わせはほとんどなく、とても助かっています。

 

木原さん :

実はつい先日、とあるメーカーでTVの障害があって、ものすごい数の電話がコールセンターにも店舗にもかかってきました。コールセンターの営業終了後にも、お客様からたくさんの入電があって。営業時間外のコールは全てLINE WORKS AiCallが受けてくれました。それは、本当に助かりましたね。これから迎える夏の繁忙期に向けて、LINE WORKS AiCallという心強い味方を得ることができたと、今後の対応にも期待しております。

 

LINE WORKS AiCallという強い味方と共に、繁閑関係なくエフォートレスな体験を提供し続ける

早速、繁忙期と同じような状況でお役立ていただける出来事があったんですね。
さて、今後についてですが、上新電機様でこれから注力されたいお取り組みなどをお教えいただけますか?

木原さん :

今はLINE WORKS AiCallの活用する場面をもっと広げていくことを検討しています。例えば、店舗の受電の一次対応や、ECサイトにおける電話問い合わせ対応など、電話をAIオペレータが受けて自動化できる可能性は多岐にわたると考えています。

 

水本さん :

今すぐではないですが、電話はAIオペレータが対応してくれ、その後の処理も含め全てをLINE WORKS AiCallが対応してくれるのが、一番いいですよね。ただ、家電量販店だと専門用語が多いので、聞き取りにくいものがあるから、なかなか全ては難しいかもしれない。でも、AIに頑張って学習していただいて、最終的には全部AIで完結できるといいなと。

 

木原さん :

あとは、お客様のご自身のライフスタイルに合わせて、24時間の中で好きなタイミングで、様々なチャネルから商品やサービスの申し込みができるようにしていきたいですね。
また、高齢化社会の中で、お店まで足を運ぶことができないという方が増えてきます。そうすると、ご自宅にいながら電話からでも、パソコンからでも、テレビからでも、リモートで商品をお求めいただける、あるいはお困りごとが相談できる、そういったことを受けられるような体制にし、常にそういったサービスを提供していくということが、重要だと思っています。

 

LINE WORKS AiCallの4つの導入利点

-季節や時間帯に集中する電話対応をAIが対応し、有人オペレータの負担軽減
-人が話しているかのような自然な応答を実現
-受電率が下がることによるサービスレベルの低下を防止
-店舗への入電を減らし、来店したお客様への接客時間を確保

 

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2022年5月当時のものです。

「LINE WORKS OCRは不動産業界のDX化を推進するパートナー」膨大な書類を自動で読み取り、毎月20万件の不動産情報のデジタル化を実現

 

本事例のポイント

-課題:

・特定文書のOCRでの読み取り精度の低さ
・膨大な量のデータ補正や確認を人の手で行うことにとても時間がかかる
-期待:

・以前導入していた他社のOCRよりも高い読み取り率
・文字情報のデジタル化にかける作業時間の短縮
-成果:

・特定文書の読み込み精度が10%以上向上
・毎月3人がかりで2日間行なっていた入力・確認・補正作業が15分に短縮
・これまでデータ補正にかけていた時間を、営業など他の業務に回せるようになった

 

 

TRUSTART株式会社とは?

TRUSTART株式会社は、不動産業界のDX化を目指し2020年5月に創業。「不動産×テクノロジー×人」の力を掛け合わせ、不動産調査の事業と不動産登記のビッグデータの収集及び提供するサービスを展開。不動産業界で当たり前となっていたアナログ作業の効率化を目指し、第一段階としてOCR技術を用いた不動産の特定文書のデジタル化に取り組んでいる。

 

毎月何千件という不動産情報を手作業で入力。作業効率化を求めてLINE WORKS OCRを導入

大江さん :

弊社はいまだにアナログでのやりとりが多い不動産業界のDX化を目指し、2つの事業を行なっています。

1つは、不動産登記データを収集し、それを活用したマーケティングソリューションを提供する「R.E.DATA」。

もう1つは、不動産会社・金融機関・個人投資家に向けた不動産調査「R.E.SEARCH」です。

 

今回LINE WORKS OCRを導入したのは、前者の「R.E.DATA」。不動産登記受付帳に記載された不動産異動情報のご提供と合わせ、マーケティング施策の実行支援・データ分析など、活用方法までご提案するサービスです。

 

この不動産登記簿というものは、多くの不動産会社が人力で手入力をしデータ化を行っています。必要な書類を都度役所へ取りに行く手間や、紙で渡される情報を自社のシステムに手入力する作業など、多くの時間とそれに伴う人件費が必要でした。

 

「R.E.DATA」では、これまで役所に取りにいかなければならなかった不動産登記受付帳を収集し、記載している不動産異動情報をLINE WORKS OCRでデジタルデータ化し、基幹システムに集約。ご希望の不動産登記受付帳の情報を発注していただき、最短即日納品しています。

  • ※CLOVA OCR → LINE WORKS OCR
  • 【連携イメージ】
    不動産登記受付帳をCLOVA OCRで読み取り、API連携で基幹システムにデータを集約
    不動産登記受付帳は、法務局に登記の手続きがされたものを取りまとめている行政文書

 

大江さん :

このサービスのために、弊社では毎月膨大な量の不動産登記受付帳を、デジタルデータ化しています。その数は、東京だけでも毎月6,000枚以上。他県や近郊も合わせると、数万枚単位の数にのぼります。さらには1枚につき13件の不動産情報が掲載されているため、人の力だけでは到底捌き切れるものではありませんでした。

また、量の問題以外にも人が行うとなると当然打ち込みミスも発生します。作業効率と正確性の両方を高めていく目的で、弊社では創業時からOCR技術を導入していました。

 

2020年5月に創業し、半年ほどは他社のOCRを導入していたのですが、2021年2月からLINE WORKS OCRに切り替えました。この理由は、圧倒的な読み込み精度の高さでした。

そもそも不動産登記受付帳というものは、役所によって表記方法が異なったり、紙からPDF化するため画像が傾いてしまったり、文字が潰れていたりするケースが多々あります。

必ずしも綺麗なPDFばかりではないのですが、そういった場合でも正確に文字を読み取れる技術があれば、かなりの作業効率化が実現できると期待していました。

 

 

他社からOCR変更をした理由は、潰れた文字や傾いた文字も読み取る精度の高さ

大江さん :

創業時に導入していた他社のOCRは、一度にたくさんの読み込みをしたときにエラーが多く出てしまう問題が気になっていました。読み込み精度としては、9割ほどは読み込めていたと思います。すべて手作業をすることを考えれば、かなり作業効率は向上したのですが、それでもその1割を改めて人が確認しなければなりません。

これだけミスが出ると、合っているとされる部分も本当に合っているのかの確認が必要となり、やはり多くの時間をこの作業に費やさなければなりませんでした。

 

「更なる高性能のOCR技術はないか」と探し回っていたところ、弊社のエンジニアが業界内の評価を聞きつけ、LINE WORKS OCRを提案してくれました。トライアルができるFreeプランがあるとのことで早速読み取りテストをさせてもらったところ、その精度は段違い! 読み取りミスは1%にも満たず、最初の10行を読み込んだ結果だけで、「これだ!」と確信しました。

 

トライアル時点での精度にもびっくりしたのですが、本格導入に向けてさらに弊社の読み込み環境に合わせたチューニングをしてくださったおかげで、今では読み込みミスは0.1%程度。

 

導入の結果、毎月僕を含めて3人の従業員が2日間かけて行なっていた入力・確認・補正作業が、1人で10~15分で完了するまでに効率化。ただただ、感動でした。
導入後半年が経ちましたが、今のところ目立ったトラブルもありません。

 

 

毎月20万件以上の不動産情報のデジタル化を実現

大江さん :

我々が感じているLINE WORKS OCRのメリットは、まず導入のハードルが低いことでした。料金設定も検討しやすい価格帯でしたし、Freeプランのトライアル期間のおかげで、手軽に読み取り精度の検証がしやすかったです。弊社はエンジニアがいるので、システムの導入自体も特に問題なく進みました。API連携でのシステム導入だったので、弊社が求める形にカスタマイズができる自由度も、魅力的です。

 

そして、導入の最大のメリットですが、毎月20万件以上の全国の不動産情報を読み込むことができるようになりました。不動産情報というのは、毎月かなりの変動があります。常に最新情報に更新していかないと、手元の情報は使い物にならなくなってしまう。しかし、それを人の力だけで更新し続けることはほぼ不可能です。

LINE WORKS OCRの技術によって、最新の不動産情報を自動でデジタル化していけることは、不動産業界のインフラを整えるのと同じこと。とても価値のあることだと考えています。

 

正直、ここまで順調に行くと何か欠点はないかと考えたくなるのですが、費用面でも前に使っていた他社のOCRより安いですし、見当たらないんですよね(笑)。

 

また、LINE WORKS OCR側で2ヶ月に1度は読み取り精度と機能をアップデートしてくださっているそうなので、知らぬ間に技術が高まっていくところも、とても心強いです。

 

LINE WORKS OCRを導入した結果ですが、作業時間が大幅に削減されたおかげで、人材のリソースを新たな営業や新規サービスに充てられるようになりました。テクノロジーの力を使うことで、実現したい未来に向けて出来ることがどんどん増えていく。「次は何をしようか」と、どんどん夢が広がっています。

 

 

LINE WORKS OCRとだから描ける、不動産業界DX化への希望

大江さん :

LINE WORKS OCRの読み込み精度の高さを体験したことで、不動産業界の他の書類にも転用していけるはずだと、次なるサービスを思い描いています。
不動産業界は紙でのやりとりが本当に多いので、我々はさまざまなデータをデジタル化して紐付けをし、必要とする方々に提供していきたいです。

 

弊社の事業は、「テクノロジーと人の力を掛け合わせて」効率化し、社会課題を解決することを目指しています。どんなに優れたテクノロジーも100%の精度はないと考えていますので、ラストワンマイルは人の手で整えた方が効率的。まさに弊社のビジョンに寄り添い、作業効率化を実現してくれたLINE WORKS OCRは、理想のツールでした。

この技術に出会えたことで、新たな夢ができました。まだまだたくさんの種類がある不動産書類を読み込んでデジタル化し、不動産に関するビッグデータビジネスを目指します。

 

例えば、建築計画概要書という不動産業界でも重要な書類。どの都道府県でも役所保管のため、必要な時には都度役所まで取りにいかねばなりませんでした。

この書類から必要な情報を抽出して売買契約書などを作るのですが、そこでもし打ち込みのミスなどがあると、契約書そのものがだめになってしまう可能性もあります。

その情報がもしデジタル化できていたら、かなりの作業効率化を実現できそうです。

 

また、もう一点やってみたいことは「マイソク」と呼ばれる不動産の物件チラシのデジタルデータ化です。

現状ではPDFデータが基本で、その情報を扱いたい不動産会社は、自社のシステムに手作業で登録する必要がありました。
書いてある情報は大方一緒なのですが、会社によってレイアウトが異なる特徴があります。これらのチラシをもし自動で読み込んでデータ化していけたら、不動産業界にとってさらに価値があるサービスを生み出せる気がします。
物件チラシの情報量は膨大で、売買の取引数だけでも年間100万件を超えます。賃貸の取引数は、さらに多い。これらをビッグデータ化できたら、不動産業界のインフラがワンランクアップすることも夢ではないと感じています。

 

紙によるやりとりゆえに、これまで不動産業界は人の力に頼って情報収集せねばならぬ状況が、長く続いてきました。しかし、適切なテクノロジーの力を掛け合わせることで、それらの課題を解決することも難しくはないのです。それは、LINE WORKS OCRの技術を目の当たりにして、手応えを感じているところです。

 

不動産業界に限らず、いまだに紙でやりとりしている業界は多いと思います。OCRの技術を用いてそれらをデジタル化し、検索性を持たせることで、業務効率化は実現できるはず。弊社だけでもかなりの時間とコストが削減できているので、あらゆる業界においても応用は可能だと考えます。

 

 

LINE WORKS OCRの5つの導入利点

-他社のOCR技術をはるかに凌ぐ読み取り精度
-毎月20万件以上の膨大な不動産情報をデジタル化
-OCR読み取り精度と機能の継続的なアップデート
-時間とコストの削減により、他業務に費やす時間が増加
-さまざまな紙情報をデジタル化出来ることで、不動産業界のDX化が促進

 

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2021年11月当時のものです。

データ入力業務をLINE WORKS OCRに置き換え!BPO事業「発注書データ化サービス」に導入し、多様なフォーマット/手書きが混在する発注書を正しくデータ化し、人件費を削減

本事例のポイント

-課題:

・多様なフォーマットの発注書を高い精度でデジタル化できるAI-OCRの導入
・人力による入力作業のため、繁忙期やリモートワークでも安定した人員の稼働が難しい
・膨大な量のデータ入力にかかる時間と人件費
-期待:

・フォーマットが異なる発注書を正確に読み取り、正確にデータ化したい
・書類のデータ入力をAI-OCRに置き換え、人の代用としたい
・膨大なPDFやFAXで届く書類のデータ化を安価に抑えたい
・書類の中にある情報を全てデータ化し、基幹システムに蓄積したい
-成果:

・走り書きした手書き文字も読み取れる高い認識精度
・繁忙期やリモートワークに関わらず、安定した稼働率
・1人分のデータ入力作業をLINE WORKS OCRに置き換え、業務効率化
・アウトプットのスピード向上

 

 

ノシクミ株式会社とは?

データ入力や画像処理、各種調査業務を中心としたBPO事業を展開。また、bpostudioと呼ばれるデータ入力システムの企画開発保守および、OEM提供なども行っている。人とAIが協力して働く仕組みづくりをするべく、AIに置き換えが可能な事務的な作業を効率化。人にしかできない仕事に注力できる環境づくりを、実現している。会社名である「ノシクミ」は、「ITの力で物事の仕組みを作る」という想いから、名付けられている。

 

1人分のデータ入力をLINE WORKS OCRに置き換え、人員体制を変えずに2倍の仕事量が受注できるように!

鳥養さん :

ノシクミのミッションは、「人とテクノロジーが協働して効果を最大化する仕組みづくり」。データ処理や画像処理といった労働集約的な業務をデジタル技術によって効率化する、BPOサービスを提供しています。

今回LINE WORKS OCRを導入した事業は、「ノシクミの受注支援サービス」。PDFやFAXで届く発注書をお預かりし、データ化して管理しやすくする仕組みです。

 

「発注書のデータ化」とあえて強調している理由としては、発注書のフォーマットの多様さが関係しています。

請求書などの「お金をいただくための書類」は、フォーマットに則って丁寧に記載されているものが多いのですが、発注書は発注側の書き方を受け入れることが多いため、手書きで急いで書いたような発注書も、珍しくはありません。

 

例えば、学用品のメーカーさんでいうと、大型ショッピングモールから街の個人経営の学用品店まで、さまざまな取引先をお持ちです。企業規模が大きければ発注書もシステム化されていることが多いですが、個人店では手書き

の発注書をFAXで送られたりと、多種多様なんですね。

 

弊社は、そのような非定型のフォーマットであっても正確にデータ化していくことを、得意としています。

私どものクライアント様はメーカー業が多く、売上高は年商50億前後の企業様が多いです。

日々対応する発注書の数が膨大なため、それをデータ化するための人材確保も大変ですし、繁忙期の人員コントロールもしづらいのです。そういった面から、我々のBPOサービスを活用していただき、効率的にデータ化してもらっています。

 

福角さん :

我々がご依頼いただいていたのは、発注書、ポイントカード申込書、その他文書などの書類をデータ化しており、月間枚数は5万枚程度です。

FAXで届く発注書のサンプル:手書き文字も多く、フォーマットもバラバラ。 掠れている文字や傾いている文字も読み取りが可能。

 

福角さん :

AI-OCRを導入する以前は、これらのデータ入力をすべて200名程度の人手で行っていました。我々は日本の本社から在宅ワーカーやアルバイトさんに作業をお願いするほか、ミャンマーの子会社でも作業してもらっています。
手法としては、2人が同じデータを入力し、一致しているかを確認、一致していれば採用、という「2回入力突合」という方式を採用しています。

 

「2回入力突合」方式イメージ

福角さん :

今回LINE WORKS OCRを導入して大きく変わったことは、OCRを使って精度高く書類のデータを全てデータ化できるので、1人分の入力作業をLINE WORKS OCRに任せられるようになったことです。

これまで2人でデータ入力していた作業が、1人分になったので、人員体制を変えずに2倍の仕事量がこなせるようになりました。デジタルの技術と人の技術を融合させることで、コスト削減と処理スピードアップ、両方を実現できました。

 

 

AI-OCRの技術向上に触れ、複数のOCRを比較検討。認識精度の高さ、API連携で簡単に自社システムに組み込める、そして安価な費用がLINE WORKS OCR導入の決め手に!

鳥養さん :

そもそも、弊社がOCR技術を活用し始めたのは3年前。

行政関連の書類の整合性をチェックするという業務が、きっかけでした。FAXレベルの画質で調査を進めるという状況でしたが、誤りが許されない書類であったため、我々に求められた精度は100%。

人力だけでは難しいと、文章をチェックする目的で、OCRの技術を取り入れ始めました。

 

しかし、当時活用していたOCRの日本語読み取り精度は、64%程度。

漢字部分を中国語のように読み取られてしまったり、漢数字の「一(いち)」と長音記号「ー」の判別ができなかったり…結局人の目での確認作業は多く、業務負荷を減らせるような精度とは、とても言えませんでした。

 

そのため、LINE WORKS OCRに出会うまでは、AI-OCRというものは精度が悪く、人の代わりにはなり得ないのだろうなと思っていたんですよね。

 

その認識が覆ったきっかけが、とある展示会で最新のOCR技術に触れ、OCR技術は向上しているのだと実感したことです。もっと他にも精度の高いOCRがあるのかもしれないと、ネットで検索するようになり、やっと出会いました。

 

実は導入に際して5つのOCRを比較したのですが、LINE WORKS OCRを選ぶ決め手となったのは、高い認識精度とAPI連携が可能であったこと、費用が安価だったことです。

 

弊社は独自の業務管理システムを持っているので、自社システムとAPI連携できることは必須条件でした。自分たちのシステムに自由に組み込めることで、たとえば夜遅くにお客様からご依頼があっても、自動で読み取りを行い、南米在住のワーカーさんが確認処理をして、朝を待たずに納品するという環境を作り出すこともできています。また費用に関しては、初期費用がかからず、読み取り費用は書類1枚ごとにカウントされるので、導入コストを抑え、大量の書類でもランニングコストが抑えられます。

 

福角さん :

おかげさまで時間を問わずオンデマンドでの作業ができるようにな⁠ったので、在宅ワーカーも海外で作業する人からも好評です。「仕事が進めやすくなった」「効率的になった」という声をいただいています。

 

鳥養さん :

LINE WORKS OCRの導入にあたって、社内での反対意見はまったく無かったですね。スタッフの安定した稼働率確保と代替手段の構築は長い間課題でしたし、展示会で社員全員がOCRの技術を目の当たりにしたということも大きかったと思います。

OCR技術によって簡単に素早く文章を読み取れると知り、「この技術によって自分たちの仕事が楽になる」とイメージが持てたことは、大きかったと思います。

 

導入のための作業としても、もともと活用していたOCRからの置換作業だけだったので、2時間程度で開発・実装完了できました。APIの仕様書も、大変わかりやすか⁠ったです。

導入自体も簡単でしたし、その後の運用に関しても実働しながら、LINE WORKS OCRと人の手の役割を分担させていきました。試してみて、不都合があれば社内で相談して改善する。

そんな風に、ノシクミに合うLINE WORKS OCRとの付き合い方を見つけられる汎用性の高さは有り難かったです。

 

 

毎月5万枚の書類をLINE WORKS OCRが対応し、残業時間が1/4に!レスポンスも速く、定期的なアップデートに安心

福角さん :

BPO事業のデータ化サービスというと、データ化する書類を元にすべて人の手で入力することが一般的です。

そのため一定の作業期間は生じていましたが、我々は最短3分で発注書を正確にデータ化することを強みとしています。それを実現するのが、bpostudioと呼ばれる自社独自のデータ化システムです。

このシステムには、タスク管理や人力入力ツール、2回入力突合のシステムやチェックツールが入っており、またLINE WORKS OCRを含むAI-OCRを複数導入しています。

 

鳥養さん :

複数導入した理由としては、やはりAI-OCRによって認識する分野の得意不得意があり、どこのAI-OCRであってもすべての項目を100%の認識精度で読み取ることはできないため、「日本語・かつ定型の請求書はこのAI-OCR」、「手書きの請求書はこのAI-OCR」と手動で振り分けてから読み込むことで、認識率を高めていければと思っていました。

 

しかし、2021年10月のアップデートを機にCLOVA OCRの認識精度がグッと上がりました。

AI-OCRならではのメリットをとても感じましたね。アップデートが入ってからは、すべての発注書をまず、LINE WORKS OCRで全文スキャンするようになりました。

こういったアップデートは、これからも定期的にあるようなので安心です。

 

福角さん :

データ化されたものを項目ごとに人の目でチェックし、「このデータを採用」と選んでいけるので、入力・確認作業はかなり簡略化されたと実感しています。あくまで人とテクノロジーの協働が我々の目指すものなので、すべてをCLOVA OCRで完結させようとは思っていません。

デジタル技術によって効率的にデータ化したものを、人の目で確認して納品する。そうすることで、納品するもののクオリティを担保できると感じています。

 

さらには、FAXで送られてきた発注書は画質が良いものばかりではないので、その不安もあったのですが、他のOCRでは読み取れない文字をLINE WORKS OCRは読み取ってくれるんです。これには、流石に感動しました。
発注書情報を送信して1.6秒でデータ化されて戻ってくるレスポンスの速さも、素晴らしいです。

毎月処理する枚数が膨大なので、処理能力が高い部分も使い勝手が良いです。

 

鳥養さん :

このおかげで、2021年7月に導入して以来、現在は発注書の他、ポイントカードの申込書やそのほかの文章など、月5万枚の読み取りを円滑に回せるようになりました。

 

今だから話せることですが、導入前は、繁忙期に人手がまったく足らず、社員に作業量・時間ともに相当な負担をかけてしまった経緯がありました。

それが、精度を保ちながら1/4ほどの作業量まで減らせています。

必ず必要だった2人分の入力データのうち1人分をLINE WORKS OCRが担うようになり、さらには社員の残業時間も1/4まで減らしてくれるなど、導入したメリットは多大過ぎました。

 

 

LINE WORKS OCRと共に働き、浮いた時間は人にしかできない仕事に充てる

鳥養さん :

弊社はBPO事業を展開していますが、「労働力」で補うのではなく、「IT技術の利活用」を推進しています。

そのため、OCRを含めたAI技術やIT技術を導入する際は必ず社内で検証し、どの技術をどう使うことが「求める効率化」につながるかを細かく評価しています。

LINE WORKS OCRを弊社システムに組み込んだことで、作業効率化以外にもたくさんの力添えをしてくれた実感があります。事業としてコスト面は切っても切れない問題ですが、他のOCRと比べてもランニングコストが安いです。そして何より、LINE WORKS OCRによって生まれた価値は、「社員の時間」です。

 

私たちが理想とする社員の働き方は、一気通貫型。一般的な企業では営業は営業、作業する人は作業する人と役割が分けられますが、私たちは営業から作業まで一気通貫で担当してもらいます。

お客様にとっては「作業する人たちのリアルな意見」が一番価値があると考えています。

 

そのため、できれば弊社の社員達には目の前の作業に没頭しすぎることなく、クライアント様とも打ち合わせなどにも同席して、コミュニケーションをとってほしい。
LINE WORKS OCRを導入したことで膨大な作業時間が減り、浮いた時間に営業に同行してもらうといった動きも、少しずつ可能になってきました。

 

福角さん :

この効果を知ってしまうと、さらにできることが増えるのでは、と新しいアイディアを考えたりもしまして…。

請求書やアンケートの読み込みも出来そうですし、表が入っている書類が表形式のままデータ化できるようなので、活用してみたいなと考えております。

 

鳥養さん :

我々はIT技術とうまく付き合い、蓄積されたノウハウを困っている企業様にお伝えしていきたいなと思います。

いかに技術が進化しようとも、人と人とのコミュニケーションは無くなりません。
OCR技術をうまく活用しながら業務を効率化し、今まで入力にかかっていた人件費を他のことにまわすなど、人にしかできない仕事を大切に、お客様への新たな価値提供を続けて行けたらと思います。

 

 

LINE WORKS OCRの5つの導入利点

-手書き文字や傾き・かすれた文字など解像度の粗い画像からも、精度高く読み取れる
-人の目でも間違いやすい文字や記号を判別し、正しくデータ化
-自社サービスやシステムへ連携可能。自社に必要な形でOCR技術を実装
-データ入力作業にかかる時間・残業・人件費を大幅に削減
-ITと人を協業させることで、人は人にしかできない仕事に集中できる

 

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2021年12月当時のものです。