ナースコールのスマホ連動 — 仕組み・種類比較・導入判断のポイント

ナースコールのスマホ連動とは、呼出をスマートフォンで受ける仕組みです。連動の仕組みとナースコールの種類比較、導入メリット、生産性向上推進体制加算との関係、施設タイプ別の導入パターンまで解説します。

目次

    ナースコールのスマホ連携とは|仕組みと広がった背景

    ナースコールのスマホ連携は呼び出しを場所を問わず受けられる仕組みで、PHS終了を機に普及が進みました。

    ナースコールのスマホ連携とは、入居者や患者が押した呼び出しボタンの信号を、スタッフが持つスマートフォンに転送して通知・通話できるようにする仕組みです。スマホ連動と呼ばれることもありますが、指している内容は同じです。これまでナースステーションの親機でしか受けられなかった呼び出しを、フロアのどこにいても手元のスマホで受けられるようになります。

    連携の方法は大きく2つに分かれます。既存のナースコールシステムを活かす方法と、システムごと新しくする方法です。どちらを選ぶかで費用も工事規模も大きく変わるため、まずは仕組みの全体像から押さえておきましょう。

    スマホ連携が広がった背景にあるPHSの終了

    ナースコールのスマホ連携が一気に広がった背景には、医療・介護現場の通信を長く支えてきたPHSの退場があります。ソフトバンク(ワイモバイル)の公衆PHS向け料金プランは2021年1月31日に提供を終了しました(出典: ワイモバイル「PHSのサービス終了のご案内」)。院内で使われてきた構内PHSも、端末や交換部品の調達が年々難しくなっています。

    院内PHSは内線通話とナースコールの受信を兼ねる端末として使われてきたため、その置き換え先として、ナースコール受信と内線をまとめて担えるスマートフォンに注目が集まりました。PHSの代替手段の全体像は、病院・介護施設向けのPHSの代替となるスマホ・インカムの選び方でも整理しています。

    呼び出しがスマホに届くまでの流れ

    居室で呼び出しボタンが押されてからスタッフのスマホに届くまでは、次の流れで処理されます。

    居室番号や呼び出し内容がスマホの画面に表示されるため、スタッフはどこにいても誰がどこから呼んでいるかをその場で把握できます。STEP 3のIP変換をゲートウェイが担うか、制御装置自体が担うかが、後述する2つの連携方式の分かれ目です。

    ナースコールのスマホ連携の種類と接続方式

    スマホ連携の可否はナースコールの種類で決まり、ゲートウェイ追加型と一体型のどちらに当たるかが選定の起点になります。

    ナースコールと一口にいっても、通信方式やスマホ連携の可否は種類によって大きく異なります。現在、市場に出回っているナースコールは大きく4タイプに分かれます。

    種類 通信方式 スマホ連携 居室配線工事 主な適用場面
    有線制御装置型 有線(専用線) ゲートウェイ追加で対応可 必要 病院、大規模介護施設
    無線型 特定小電力無線 等 機種による 不要または最小限 グループホーム、小規模施設
    スマホ連携ゲートウェイ型 有線+Wi-Fi変換 対応(ゲートウェイ経由) 既存配線を利用 既存設備を活かしたい施設
    スマホ連携一体型 IP通信 標準対応 新設または全面更新 新築、大規模リニューアル

    ゲートウェイ方式|既存ナースコールをスマホ対応にする

    既存のナースコール制御装置にゲートウェイ(変換装置)を接続し、呼び出し信号をIP通信に変換してスマホアプリに転送する方式です。居室の呼び出しボタンや壁面の配線はそのまま残せるため、ナースコール全体を入れ替えなくてもスマホ連携を実現できます。

    主要メーカーの多くがゲートウェイ対応のオプションを用意しており、既存設備の残存耐用年数がまだ数年残っている施設にとっては現実的な選択肢です。ただし、制御装置の世代や通信規格によってはゲートウェイが対応していないケースもあります。スマホへの通知・通話にはWi-Fi環境が前提になるため、後述するネットワーク整備とセットで検討する必要があります。

    一体型|スマホ対応を前提に設計されたシステム

    制御装置そのものがIP通信に対応し、スマホアプリと直接やりとりできるタイプです。ゲートウェイを挟まない分、構成がシンプルで遅延も小さくなります。見守りセンサーや介護記録ソフトとの連携機能が最初から組み込まれている製品も増えています。

    ただし、この方式は既存のナースコールを丸ごと入れ替えることが前提です。制御装置、居室端末、配線工事まで含めると初期費用は大きくなるため、ナースコールの更新時期に合わせて検討するのが一般的です。

    有線型・無線型のスマホ連携対応状況

    有線制御装置型は最も歴史が長く、病院や大規模介護施設で広く使われています。信号の安定性が高い一方、居室ごとの配線工事が必要で、増設や間取り変更には大がかりな工事が伴います。スマホ連携はゲートウェイ追加で対応できる場合が多いものの、制御装置の世代によっては対応できないこともあります。

    無線型は居室への配線工事を行わず、無線で呼び出し信号を飛ばすタイプです。グループホームや小規模多機能型のように居室数が少ない施設では、工事不要で短期間に導入できる手軽さが評価されています。ただし電波の到達範囲に限りがあり、鉄筋コンクリート造の複数階建てではフロアをまたいだ通信が不安定になることがあります。スマホ連携に対応している機種はまだ限られているため、選定時にメーカーの対応状況を確認してください。

    スマホ連携で何が変わるか|導入のメリット

    スマホ連携の効果は受信場所の自由化にとどまらず、端末集約・センサー連携・対応履歴の自動化にも及びます。

    スマホ連携の最大の価値は、スタッフがフロアのどこにいても呼び出しを受けられることです。ナースステーションに戻らなくても居室番号と呼び出し内容がスマホに表示されるため、対応の優先判断がその場でできます。それ以外にも、運用面で大きく変わる点が3つあります。

    PHS廃止後の通信基盤を1台に集約できる

    ナースコールのスマホ連携によって、内線通話・ナースコール応答・スタッフ間連絡をスマートフォン1台に集約できます。PHSとナースコール子機の2台持ちが当たり前だった時代に比べ、ポケットの中の混雑が解消され、端末管理の手間も減ります。充電する端末も棚卸しする端末も1種類で済むようになります。

    見守りセンサーや介護記録との連携が広がる

    スマホ連携型のナースコールシステムは、見守りセンサーとの連携を想定した設計が増えています。ベッドセンサーが離床を検知するとスマホに通知が届き、ナースコールと同じ画面で確認できるため、夜勤帯の巡回負担を軽減できます。

    さらに、介護記録ソフトと連携させれば、ナースコールの応答時刻や対応内容をそのまま記録に反映させる運用も可能になります。手書き記録をあとからまとめて入力する手間が減る分、記録の正確性も上がります。

    通知履歴の自動記録で対応漏れを防ぐ

    スマホ連携では、誰がいつ呼び出しに応答したか、あるいは応答がなかったかが自動的に記録されます。ナースステーションの親機だけでは把握しにくかった対応状況が、管理画面上で一覧できるようになります。

    夜勤帯に1件だけ応答漏れがあった、特定の時間帯に呼び出しが集中していた、といった傾向がデータとして見えるようになるのは、シフト編成や業務改善にとって大きな手がかりです。

    スマホ連携を支えるWi-Fi環境の要件

    スマホ連携の安定運用は方式を問わずWi-Fi環境の品質に左右され、施設の建物特性に合わせた設計が前提になります。

    ゲートウェイ型でも一体型でも、スマホで安定して呼び出しを受けるにはフロア全域をカバーするWi-Fi環境が欠かせません。介護施設や病院の建物は鉄筋コンクリート造が多く、壁や扉による電波減衰が大きいため、一般的なオフィスよりもアクセスポイント(AP)の設置密度を高めに設計する必要があります。

    特に注意したいのは次の3点です。

    • 居室、廊下、浴室、食堂など利用者の動線上に死角をつくらないAP配置
    • 音声通話の遅延を防ぐQoS(通信優先制御)の設定
    • 停電時に備えたAPのバッテリーバックアップまたはUPS接続

    Wi-Fi整備はナースコール連携だけでなく、あとから導入する見守りセンサーや介護記録システムの基盤にもなります。ナースコール更新と同時にWi-Fi環境を設計すると、二重投資を避けやすくなります。

    スマホ連携システムの選び方と検討ポイント

    選定は既存ナースコールの世代確認から始め、メーカー対応可否とWi-Fi費用を同時に比べると判断を誤りにくくなります。

    製品選びでつまずきやすいのは、ナースコールメーカーと連携するスマホ・通信システムの組み合わせで対応の可否が決まる点です。1社の製品だけ見ていても判断できないため、次の順番で検討すると整理しやすくなります。

    1. 既存ナースコールのメーカー・型番・設置年を確認する
    2. そのメーカーがゲートウェイ方式に対応しているかを問い合わせる
    3. 更新時期が近ければ一体型への切り替えも見積もりに含める
    4. Wi-Fi環境の現状と整備費用を同時に試算する
    5. 見守りセンサーや介護記録ソフトとの連携要件を洗い出す

    特に最初の確認が起点になります。既存のナースコールが何年前のどの世代かによって、ゲートウェイで延命できるのか、更新が必要なのかが分かれるためです。複数のパターンで見積もりを取り、初期費用と運用負担の両面で比べるのが確実です。

    スマホ連携型に共通する3つの注意点

    メリットの裏側で、スマホ連携型に共通して発生する運用上の注意点もあります。導入後に想定外とならないよう、検討段階で押さえておきましょう。

    • 通話の安定性がWi-Fi環境の品質に左右される
    • スマホ操作に不慣れなスタッフへの教育が必要になる
    • 端末の充電管理やケースの衛生管理など、PHS時代になかった運用タスクが増える

    どれも事前の設計と運用ルールで吸収できる範囲ですが、見積もり比較の段階で運用コストとして織り込んでおくと、導入後のギャップが小さくなります。

    生産性向上推進体制加算とナースコール・インカムの関係

    スマホ連携やインカムは加算の直接要件ではないものの、ICT機器の活用要件を満たしやすくする位置づけにあります。

    2024年度の介護報酬改定で新設された生産性向上推進体制加算は、介護現場のICT化や業務改善の取り組みを評価する加算です。ナースコールのスマホ連携やインカムの導入を検討する施設にとって、加算取得の条件を把握しておくことは費用対効果の検討に直結します。

    加算の概要とICT機器3種の位置づけ

    生産性向上推進体制加算は(I)と(II)の2段階で構成されています(2024年度改定時点)。

    項目 加算(I) 加算(II)
    単位数 100単位/月 10単位/月
    主な要件 見守り機器・ICT・介護記録ソフトの3種導入+成果報告 委員会設置+改善計画の実施
    ICT関連の要件 見守り機器、インカム等のICT機器、介護記録ソフトの活用が求められる 機器導入は必須ではないが推奨

    加算(I)の要件で注目すべきは、3種のICT機器の活用が求められている点です。見守り機器(ベッドセンサー等)、インカム等のICT機器、介護記録ソフトの3つが挙げられています。ナースコールのスマホ連携は見守り機器との連携基盤として、インカムはスタッフ間連絡のICT機器として、それぞれこの要件と関わってきます。

    ナースコールのスマホ化が加算取得に与える影響

    ナースコールをスマホ連携にすること自体が加算の直接要件ではありませんが、スマホ連携によって見守りセンサーとの統合運用が容易になり、見守り機器の活用要件を満たしやすくなります。

    また、ナースコール受信に使うのと同じ端末にインカムアプリを入れることで、ICT機器の活用要件をカバーできる可能性があります。すでにスマホを持つ前提であれば、インカムの導入ハードルは専用機を配備する場合より格段に低くなります。

    加算要件の詳細は改定ごとに変わる可能性があるため、最新の要件は厚生労働省の告示または自治体の通知でご確認ください(参考: 厚生労働省「令和6年度介護報酬改定について」)。

    スタッフ間の横連絡はナースコールでは担えない

    ナースコールは利用者からの呼び出し専用のため、スタッフ同士の業務連絡には別の手段を組み合わせる必要があります。

    ナースコールのスマホ連携を整えても、それだけでは施設内の連絡が完結しないことがあります。ナースコールが担うのは利用者からスタッフへの呼び出しであり、スタッフ同士の連絡は別の手段が必要だからです。この役割の違いを整理しておくと、連絡手段の全体設計が見えてきます。

    項目 ナースコール インカム
    通信の方向 利用者 → スタッフ(縦連絡) スタッフ ↔ スタッフ(横連絡)
    主な用途 呼び出し、緊急通報 業務連絡、状況共有、応援要請
    発信者 入居者・患者 スタッフ
    受信者 担当スタッフ(個別 or グループ) チャンネル内の全スタッフ
    通信のタイミング 発生時(呼び出しボタン押下) 随時(PTT操作)
    端末 居室端末+スマホ or 親機 スマホ or 専用機

    ナースコールが担う縦連絡

    ナースコールは、利用者が助けを必要としたときにスタッフを呼ぶための仕組みです。通信の起点は常に利用者側にあり、スタッフが発信に使うものではありません。呼び出し信号には居室番号が紐づいており、誰がどこから呼んでいるかが即座にわかります。

    スマホ連携によってスタッフの受信場所がナースステーションに限定されなくなりましたが、通信の性質そのものは変わっていません。あくまで利用者起点の一方向通信です。

    スタッフ間の横連絡を補うインカムという選択肢

    スタッフ間の業務連絡にナースコールは使えません。「3階の対応に入るので2階を見ておいてください」「今から入浴介助に入ります」。こうしたスタッフ同士のやりとりは、インカムが担う領域です。

    PTT(Push-to-Talk)方式のインカムアプリであれば、ボタンを押して話すだけでフロアの全スタッフに音声が届きます。スマートフォン用のインカムアプリの一つに LINE WORKS ラジャー があります。ナースコール受信に使うスマホと同じ端末にアプリを入れて使えるため、端末を増やさずにスタッフ間の横連絡を追加できます。なお、これはナースコールと製品が直接つながるという意味ではなく、同じ1台のスマホ上でナースコール受信アプリとは別にインカムアプリを動かす、という使い方です。

    音声は自動でテキスト化されるため、入浴介助中に聞き逃した連絡もあとからテキストで確認できます。

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    縦と横を組み合わせた通信設計の考え方

    施設の通信を設計するとき、ナースコール(縦連絡)とインカム(横連絡)を別々に考えるのではなく、1台のスマホ上で両方をどう動かすかという視点が有効です。

    ナースコールの通知が入ったら、そのままインカムでチーム全体に「○号室に向かいます」と共有する。この一連の流れがスマホ1台の中で完結すれば、対応のスピードも情報共有の密度も変わります。PHSとナースコール子機を2台持ちしていた時代に比べると、端末の取り回しは格段に楽になります。病院での連絡手段の組み合わせは病院向けインカムの選び方でも詳しく整理しています。

    施設タイプ別の導入パターン

    導入の優先度は施設の規模と種別で変わり、フロアが多い施設ほど連携と横連絡の効果が大きく出ます。

    ナースコールのスマホ連携は、施設の規模や種別によって優先度や適性が異なります。以下の表は、施設タイプごとの導入パターンを整理したものです。

    施設タイプ ナースコール更新の優先度 スマホ連携の適性 インカム併用の優先度 ポイント
    特養(大規模) フロア数が多く、スマホ連携と横連絡の効果が大きい。Wi-Fi整備を同時に計画
    有料老人ホーム 中〜高 入居者の自立度が高い場合、見守りセンサー連携の優先度が上がる
    グループホーム 低〜中 居室数が少ないため無線型で足りる場合も。スマホ連携は将来拡張として検討
    病院(病棟) 中〜高 PHS廃止の影響が直撃。ナースコール連携と内線代替を同時に設計
    小規模多機能型 低〜中 通所・訪問・泊まりの3拠点間連携にはインカムの方が優先度が高い

    特養や病院のように居室数が多くフロアをまたぐ施設では、ナースコールのスマホ連携とインカムの併用で最も効果が出やすいです。一方、グループホームや小規模施設では、まずインカムだけ導入してスタッフ間連絡を改善し、ナースコール更新は次の機器更新時に合わせるという段階的な進め方も現実的です。

    スマホ連携を検討する前の実務チェックリスト

    見積もり依頼の前に、既存システム・通信環境・予算と補助金の3領域を整理しておくと打ち合わせが滑らかに進みます。

    ナースコールのスマホ連携を検討する際、見積もり依頼の前に施設内で整理しておくべき項目があります。以下の3領域に分けて確認しておくと、メーカーやベンダーとの打ち合わせがスムーズに進みます。

    既存システムの現状確認

    1. 現在のナースコールのメーカー名・型番・設置年
    2. 制御装置のゲートウェイ対応可否(メーカーに確認)
    3. 居室端末の状態(故障率、交換部品の入手性)
    4. PHS・構内電話の利用状況と残存端末数

    通信環境と運用体制の確認

    1. 施設内のWi-Fi整備状況(カバーエリア、AP数、回線速度)
    2. スタッフのスマートフォン保有状況(業務用端末の有無)
    3. 夜勤帯のスタッフ数と、1人あたりの担当フロア数
    4. 現在のスタッフ間連絡手段(内線、PHS、口頭、メモ)

    予算と補助金の確認

    1. ナースコール更新の予算枠と、更新サイクルの時期
    2. ICT導入支援事業(都道府県の補助金)の申請可否
    3. 介護ロボット導入支援事業の対象に見守り機器が含まれるか
    4. 生産性向上推進体制加算(I)の要件充足状況

    補助金は年度ごとに予算枠や申請条件が変わります。ICT導入支援事業は都道府県ごとに受付時期や対象機器が異なるため、事前に自治体の担当窓口で最新情報をご確認ください。

    よくある質問

    ナースコールのスマホ連携とスマホ連動は違うものですか?

    呼び方が違うだけで、指している仕組みは基本的に同じです。どちらも、利用者の呼び出し信号をスタッフのスマートフォンに転送して受けられるようにする仕組みを指します。メーカーや記事によって「スマホ連携」「スマホ連動」「スマホ対応」と表現が分かれますが、選定時に意味の違いを気にする必要はありません。

    ナースコールのスマホ連携に必要な費用の目安は?

    費用はナースコールの種類や施設規模、Wi-Fi環境の整備状況によって大きく変わります。ゲートウェイ追加だけであれば比較的少額で済むケースもありますが、一体型への全面更新では制御装置・居室端末・配線・Wi-Fi整備を含めた総額になります。まずは現在のメーカーに既存システムのスマホ対応可否を確認し、複数パターンの見積もりを取るのが確実です。

    既存のナースコールを残したままスマホ連携できますか?

    ゲートウェイ方式であれば、既存の制御装置や居室端末をそのまま使いながらスマホ連携を追加できます。ただし、制御装置の世代や通信規格によってはゲートウェイが対応していない場合もあるため、メーカーへの事前確認が必要です。

    スマホでナースコールを受けるとき通話品質に問題はありませんか?

    通話品質はWi-Fi環境の安定性に大きく依存します。電波の弱いエリアがあると音声が途切れたり、通知が遅延したりすることがあります。アクセスポイントの配置密度を十分に確保し、音声通信のQoS設定を行えば、実用上問題ないレベルの品質を確保できます。導入前にWi-Fiの電波調査(サイトサーベイ)を実施することをおすすめします。

    ナースコールとインカムを同じスマホで使えますか?

    スマートフォンにナースコール受信アプリとインカムアプリをそれぞれインストールすれば、1台の端末で両方を使い分けられます。ナースコールで利用者からの呼び出しを受け、インカムでスタッフ同士の連絡を行う形になります。両者が直接つながるわけではなく、同じ端末上で別々のアプリとして動く形ですが、端末が1台で済むため持ち運びや管理の負担が軽減されます。

    まとめ

    ナースコールのスマホ連携は、呼び出し対応をナースステーションに縛られない形に変える仕組みです。導入を検討するうえで押さえておきたい論点は次のとおりです。

    • 連携方式はゲートウェイ型(既存活用)と一体型(全面更新)の2種類
    • スマホ連携にはフロア全域をカバーするWi-Fi環境が前提
    • PHS終了後の通信基盤としてスマホ1台への集約が進んでいる
    • 生産性向上推進体制加算(I)のICT機器要件と連動する導入計画が有効(2024年度改定時点)
    • ナースコール(縦連絡)とインカム(横連絡)の組み合わせで施設内通信の全体設計ができる

    ナースコールの更新と合わせてスタッフ間の横連絡も整備したい場合は、PTT方式のインカムアプリを同じスマホに入れる方法が手軽です。LINE WORKS ラジャーはフリープランは0円で試せます(会話は40分で一度切断)。有償プランは30日間の無償トライアルがあります。プランの詳細は公式サイトでご確認ください。

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