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逐語録とは?一言一句を正確に記録する重要性と用途

逐語録とは、話された言葉を編集せずにそのまま文字にした記録のことです。
要点を整理する議事録とは目的が異なり、発言の正確さやニュアンスを残せる点が特徴です。
ここでは「ケバ取り」「要約」との違いや、逐語録が求められる専門的な場面を整理します。
逐語録と「ケバ取り」「要約」の違い
逐語録・ケバ取り・要約は、どれも音声をもとにした記録ですが、編集の度合いが大きく異なります。
逐語録は「えー」「あのー」といった言い淀みや相槌まで含めて忠実に残すのが基本です。
具体的には、次のように整理できます。
| 種類 | 編集の度合い | 主な用途 |
| 逐語録 | 発言をそのまま残す | 証跡・分析・研究 |
| ケバ取り | フィラーや不要な言葉を削除 | 読みやすい記録 |
| 要約 | 要点だけを整理 | 社内共有・議事録 |
例えば「やります」と「やろうと思います」では受け取り方が変わりますが、逐語録ではこうした差もそのまま記録します。
逐語録が求められる専門的なシーン
逐語録は、発言の正確さがそのまま価値につながる専門的な場面で活用されます。
研究・心理・法務の分野では、要約すると失われてしまう細部が重要な意味を持ちます。
具体的な活用シーンは、次のとおりです。
- 研究・調査:インタビューの言い直しや間が、回答の本音を読み解く手がかりになります
- 心理・法務:カウンセリング記録や裁判・調停の記録として、発言を忠実に残す必要があります
話し手が「どう話したか」まで残せるからこそ、後からの分析や確認に耐えられる資料になります。
逐語録の書き方とフォーマット・記号のルール

逐語録は、聞こえた言葉をただ書き取るだけではありません。
録音から校正までの手順を踏み、沈黙や相槌を示す記号のルールを決めておくことで、読みやすく一貫性のある記録に仕上がります。
ここでは、基本ステップと記号の使い方、フォーマット例を紹介します。
録音から文字起こし、校正までの基本ステップ
逐語録づくりは、大きく4つのステップで進みます。
最初の録音の質が、その後の作業効率と精度を大きく左右します。
具体的な流れは、次のとおりです。
- 発言者に近い位置にマイクを置き、雑音の少ない環境で録音します
- 音声を再生しながら、一言一句そのまま書き起こします
- フィラーや沈黙も省略せずに記録します
- 表記ルールに沿って校正し、全体を整えます
聞き取れない箇所は無理に推測せず、「(聞き取り不可)」と注記しておくと、後から確認しやすくなります。
沈黙や相槌、感情を表現する記号の使い方
逐語録では、言葉にならない要素を記号で表します。
あらかじめ表記ルールを統一しておくことで、複数人で作成しても記録がぶれません。
よく使われる記号の例は、次のとおりです。
| 記号 | 意味 |
| (笑) | 笑い声 |
| (沈黙)/…… | 発言の間・沈黙 |
| (相槌) | うなずきや「はい」などの反応 |
| 【 】 | 状況や補足の説明 |
| (聞き取り不可) | 聞き取れなかった箇所 |
例えば回答の前に長い沈黙があった場合、「(沈黙)」と残すことで、話し手の迷いまで伝わる記録になります。
逐語録のフォーマット例(記号つきサンプル・Excelでの整え方)
実際の逐語録は、話者名を先頭に置き、発言を続けて書くのが基本です。
記号つきのサンプルは、次のようになります。
佐藤:えー、本日はお集まりいただきありがとうございます。
田中:(相槌)はい、よろしくお願いします。
佐藤:それでは……(沈黙)まず現状から確認させてください。
Excelで整える場合は、「タイムスタンプ」「話者」「発言内容」「備考(記号)」の列に分けると管理しやすくなります。
列を分けておくと、特定の発言を検索したり、話者ごとに絞り込んだりする作業もスムーズに進みます。
逐語録の作成が大変なのはなぜ?手作業でかかる負担

逐語録は正確さが求められる分、手作業での作成には大きな負担がかかります。
1時間の音声に数時間を要することも珍しくなく、聞き返しの繰り返しは心身への負担にもつながります。
ここでは、その大変さの中身を具体的に見ていきます。
1時間の音声に5〜8時間かかることもある作業量
手作業の逐語録は、録音時間の何倍もの作業時間がかかります。
一般的に1時間の音声で数時間、条件が重なると5〜8時間ほど要することもあります。
例えば発言者が多い会議や、専門用語が頻出する打ち合わせ、音質のよくない録音では、聞き取りに時間がかかり作業がさらに長引きます。
1時間の会議のために半日近くを費やすケースもあり、担当者の他の業務を圧迫しがちです。
巻き戻しと一時停止の繰り返しによる心身の負担
逐語録づくりでは、聞き取れるまで巻き戻しと一時停止を何度も繰り返します。同じ箇所を集中して聴き続ける作業は、想像以上に神経を使うものです。
例えば早口の発言や複数人が同時に話す場面では、一文を書き起こすだけでも何度も再生し直すことになります。
長時間続けると集中力が保ちにくくなり、誤記や聞き逃しも起こりやすくなります。
逐語録作成は「外注」と「AIツール」のどちらが良い?

手作業の負担を減らす方法として、外注とAIツールの2つがよく検討されます。
どちらにも向き不向きがあり、コスト・スピード・機密情報の扱いという観点で違いが出ます。
ここでは両者を比較しながら、選び方の考え方を整理します。
| 比較項目 | 代行業者(外注) | AIツール |
| コスト | 高め(分量に応じ加算) | 低め(月額・時間単価) |
| 納品スピード | 数日かかることがある | その場〜短時間 |
| 機密情報 | 社外に渡すリスクがある | 社内で完結しやすい |
代行業者|コストの高さと機密情報の管理リスク
代行業者に依頼すると、専門スタッフが仕上げてくれる安心感があります。
一方で、分量が増えるほど費用がかさみ、納品まで時間がかかる点は見落とせません。
例えば役員会議や商談の記録を外注する場合、音声データそのものを社外に渡すことになります。
機密情報や個人情報が含まれるケースでは、委託先の管理体制まで確認しておくことが大切です。
AIツール|低コストで機密データも安全に扱える
AIツールは、録音データをアップロードするだけで文字起こしの下地を自動で作れます。
外注より費用を抑えやすく、データを社内で扱える点が大きなメリットです。
法人向けのツールでは、入力データをAIの学習に使わない設定や、アクセス権限の管理が用意されています。
コストと機密性の両面から、継続的に逐語録を作る組織ほどAIツールが向いていると言えるでしょう。
AI議事録作成ツールは逐語録に使える?
AI議事録作成ツールは、逐語録づくりの下地として十分に活用できます。
ただし、AIが得意な作業と人の手が必要な作業を分けて考えることが大切です。
ここでは、AIの得意分野と、逐語録ならではの注意点を整理します。
AIが得意なことと、逐語録で注意したいこと
AIは、音声の文字起こしや話者の振り分け、要約を自動で進めるのが得意です。
一方で、フィラーや沈黙まで再現する逐語録では、細部の取りこぼしに注意が必要です。
具体的には、次のような役割分担が現実的です。
- AIが得意:文字起こし、話者分離、要約、キーワード抽出
- 人が担う:誤変換の修正、フィラーや沈黙の確認、最終チェック
音声認識の精度は100%ではないため、AIの結果を下書きとして扱う前提で運用を設計しましょう。
人の確認・校正と組み合わせて精度を高める
逐語録の完成度は、AIと人の役割分担で決まります。
AIが作った下地を人が確認・校正する流れにすると、負担を抑えながら精度を保てます。
例えば専門用語や固有名詞を事前に単語登録しておくと、誤変換が減り、修正の手間も小さくなります。
「AIで下書き、人で仕上げ」という進め方が、逐語録づくりを無理なく効率化するポイントです。
逐語録作成に適したAI議事録作成ツールの選び方
逐語録づくりに使うツールは、一般的な議事録用ツールよりも高い正確さが求められます。
音声認識の精度、話者識別やタイムスタンプ、そしてセキュリティの3点を軸に選ぶと失敗しにくくなります。
ここでは、それぞれのチェックポイントを解説します。
相槌や細かなニュアンスを拾う高い音声認識精度
逐語録では、相槌や言い淀みといった細かな発話まで拾える音声認識精度が欠かせません。
精度が低いと、その分だけ人の修正作業が増えてしまいます。
例えば専門用語や固有名詞を単語登録できるツールなら、業界特有の言葉も正しく変換しやすくなります。
フィラーの除去と保持を切り替えられるかどうかも、逐語録の用途では確認しておきたい点です。
話者識別とタイムスタンプの自動付与機能
複数人の会議では、「誰が話したか」を自動で整理できる機能が作業を大きく助けます。
話者識別とタイムスタンプの自動付与があると、後からの確認や修正がぐっと楽になります。
例えばタイムスタンプがあれば、気になる発言だけをピンポイントで聞き直せます。
話者が自動で振り分けられていれば、発言者名を一つずつ手入力する手間もかかりません。
機密性の高いデータを守るセキュリティ
逐語録には、商談内容や個人情報など機密性の高い情報が含まれがちです。
そのため、入力データがAIの学習に使われないか、認証を取得しているかの確認が重要になります。
具体的には、次の点をチェックすると安心です。
- データをAIの学習に利用しない設定があるか
- ISO27001などの第三者認証やアクセス権限の管理があるか
セキュリティ事故による損失はツールの利用料を大きく上回るため、導入前に自社の要件と照らし合わせておきましょう。
逐語録の作成時間を短縮する「LINE WORKS AiNote」の活用法

ここまでの選び方をふまえ、逐語録づくりに活用しやすいツールとして「LINE WORKS AiNote」を紹介します。
高精度な音声認識と話者識別、法人向けのセキュリティを備え、記録・文字起こし・議事録作成の負担軽減に役立ちます。
3つの特徴に分けて見ていきましょう。
高精度なAI音声認識で一言一句を逃さない
LINE WORKS AiNoteは、長年の研究開発で培った音声認識技術を搭載しています。
独自の性能評価では文字正解率90.8%、数字認識率80.3%という高い水準を示しました。
数字や金額が飛び交う商談でも、認識精度が高いほど後からの修正は少なくて済みます。
フィラーや言い淀みを自動で除去する機能もあり、用途に応じて読みやすさと忠実さを調整できます。
複数人の発言を自動で識別し、フォーマットを整える
話者分離では、国際コンペティション「DIHARD3(2021年)」で世界3位の評価を獲得しています。
企業向けプランでは1会議あたり最大30名までの自動話者認識に対応します。
例えば大人数の会議でも、「誰が・いつ・何を」話したかが整理された記録を自動で作れます。
発言者名が自動で反映されるため、話者を手作業で振り分ける負担も軽くなります。
専門職の業務にも対応できる高いセキュリティ
研究や法務など機密性の高い業務でも使いやすいよう、セキュリティ基準を整えています。
有償プランでは録音データをAIの学習に利用せず、データ保管期間も組織運用に合わせた仕様です。
ISO/IEC 27001をはじめとする国際基準レベルの認証に対応し、閲覧権限も組織やメンバー単位で設定できます。
主なスペックは、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
| 料金 | 初期費用0円/1時間あたり198円(税抜)〜、チームプラン月額19,800円(税抜・年額)〜 |
| 音声認識精度 | 文字正解率90.8%・数字認識率80.3%(独自評価) |
| 話者識別 | 最大30名の自動話者認識(企業向けプラン) |
| セキュリティ | ISO/IEC 27001などを取得済、有償プランはAI学習にデータ非利用 |
| 対応言語 | 日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語 |
| 無料トライアル | あり(30日間) |
初期費用0円・1時間あたり198円(税抜)からと導入しやすく、30日間の無償トライアルも用意されています。
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逐語録についてよくある質問(FAQ)

逐語録について、はじめて作成する方から寄せられやすい疑問をまとめました。
作成前の準備やAI活用の判断に役立ててください。
逐語録と議事録は何が違いますか?
逐語録は発言を一言一句そのまま残すのに対し、議事録は要点を整理してまとめます。
正確さや情報量は逐語録が、読みやすさや共有のしやすさは議事録が優れています。
フィラーや沈黙も記録する必要がありますか?
用途によります。研究やインタビュー分析では、言い淀みや沈黙が話し手の本音を読み解く手がかりになるため、原則として残します。
AIだけで逐語録は完成しますか?
文字起こしや話者識別はAIで効率化できますが、誤変換の修正や最終確認は人が行うのが基本です。「AIで下書き、人で仕上げ」が現実的な進め方です。
逐語録の作成時間はどれくらいですか?
手作業では1時間の音声に数時間、条件によっては5〜8時間ほどかかることもあります。AIを活用すると、この時間を大きく短縮できます。
AI議事録作成ツールで逐語録の作成時間を短縮しよう
逐語録は、発言を忠実に残すことで証跡や分析に活かせる、価値の高い記録です。一方で手作業の負担は大きく、AIの活用がその軽減に役立ちます。
最後に、要点を振り返ります。
逐語録は、フィラーや沈黙まで含めて発言をそのまま残す記録です。研究・心理・法務など、正確さが重視される場面で活躍します。
ただし手作業では時間も集中力も必要で、担当者の負担になりがちです。
そこで、AIを活用して録音・文字起こし・話者識別といった下地づくりを進め、人は確認と校正に力を注ぐ進め方がおすすめです。
LINE WORKS AiNoteは、高精度な音声認識と最大30名の話者識別、法人向けのセキュリティを備えたツールです。
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