帳票データの入力時間を6分の1に削減!LINE WORKS OCR×RPAを組み合わせ、手書き情報のデータベース化し、経理業務のブラックボックスを可視化

株式会社シマコーポレーションとは?

近畿エリアに11の店舗を構える金物・工具の小売専門店。スローガンである「私たちは職人さんの強力サポーターです」の言葉通り、建設現場のニーズに沿った商品の開発・販売を通じて職人を支えている。2014年よりEC部門がスタート。日本全国へ良質な金物・工具を提供し、職人のサポートを通じた社会貢献を目指している。

 

本事例のポイント

・導入以前の課題
– 業務拡大にともなう人的リソース不足を解消したい
– 紙の帳票データを管理ツールに手入力する作業を削減したい

  • ブラックボックス化した経理業務を見える化したい

・導入後の成果

  • 紙の帳票データの読み取り・入力を自動化し、作業時間を6分の1に削減
  • ビッグデータを扱う部署と連携を強化し、販売計画の改善に期待
  • DX事例の創出により、社内の業務効率化の意欲が高まる

EC部門の誕生により高まるDXの機運。RPA×OCRによる業務効率化を検討

御社の業務内容と、お二人の業務について教えてください。

高原さん

弊社は建築職人向けの金物や工具、作業着等の小売り販売を行う会社で、近畿エリアである京都・大阪・兵庫へ11の実店舗を展開しています。金物・工具の卸売りである株式会社島袋が本社であり、1995年にBtoCの小売り販売へと進出しました。

筒井さん

高原と私が所属するEC課は、2014年に設立されたネット販売を専門とする部門です。現在は楽天、Amazon、Yahoo!、auのショッピングモールに出店し、実店舗で扱っている商品を全国に向けて販売しています。

お二人が所属するEC課はどのような経緯で生まれた部署なのでしょうか。

 

高原さん

社長から「ネット販売を始めたい」という希望があり、当時実店舗で働いていた私に声がかかりました。特に実店舗の売り上げが不調だったというわけではなく、プラスアルファで何か新しいことを始めようという趣旨での立ち上げでした。当時大手の同業他社がネット販売に進出を始めており、順調に売り上げを伸ばしている会社もありましたので、弊社もその波に乗り遅れないようにということでスタートしました。

 

筒井さん

はじめは高原と常務の川満の二人でスタートし、1年半後に私が加入しました。高原と私は共にPCの知識に乏しく、勉強しながら少しずつ事業を拡大していきましたね。この業界はPCを活用した事業展開に積極的ではない企業が多いので、業界内では早く取り組み始めた方だと思います。その後もゆっくりと出店するモールを増やしながら部署が大きくなり、現在は社員9名、パート3名の全12名が所属する部署となっています。

OCRを導入しようと思われたきっかけを教えてください。

高原さん
OCRを検討する前に、実は元々私がRPAを使って業務の効率アップを試していました。ECサイトが好調で、出品アイテム数や出店モールが増えるにつれて、人的リソースが不足するようになってしまったんですね。しかしスタッフは簡単には増やせませんので、まずは日頃PCで作業していることを自動化し、他の作業に充てられる時間を増やそうと考えました。受注管理システムの操作やEXCELファイルへの入力作業など、日々のルーチン業務はRPAでかなり効率化できています。

この取り組みが社長の耳に入り、さらなる効率化に興味を持たれました。ちょうど社長と私が一緒に参加したセミナーで、他社の社長から「RPAとOCRを組み合わせるといい」という話を聞いたばかりでしたので、運用に成功しているRPAとOCRの組み合わせを具体的に検討してみようという運びになりました。

 

紙帳票の手入力作業が人的コストを圧迫。OCRで業務自動化による省コストに期待

当時の御社では、OCRを使ってどのような問題を解決したいと考えていたのでしょうか。

高原さん

我々の業界では、大手も含めて納品書や領収書は紙で発行するのが通例ですので、いただいた納品書の情報を自社の在庫管理システムに手入力するという業務が発生します。また、一時期メーカーさんの手違いで納品書に誤った単価が記載されることが続いていましたので、私が毎日チェックするという業務も発生していました。この2つの業務は納品書の枚数に比例して業務量が増えますので、時には他の業務のための時間を圧迫することもあり、できればOCRを使ってチェック作業を自動化・簡略化したいと考えていました。

 

<読み取っている書類例:納品伝票、出荷案内書>

 

筒井さん

もうひとつ、社長が考えていた課題として「経理部門のブラックボックス化」がありました。業務のデジタル化ができていなかったこともあり、経理の業務内容が外からは何も見えないという状態になっていました。社長はこの状態を優先的に解消したいと考えていたようで、RPAとOCRを組み合わせて経理を効率化させたという東京の会社を訪問したこともありました。

OCRの導入はスムーズに進んだのでしょうか。何か障害はありましたか?

 

筒井さん

最初に「そもそもOCRは実用に耐えうるのか」という問題が浮かび上がりました。納品書の数字を、サイトで検索したAIでない無料版のOCRで読み込んだところ、ほとんど文字化けのような出力しか得られなかったんです。では識字率の高いAI-OCRはどうかというとやはり高額で、課題解決へのコストが高すぎるという点に大きな課題が残りました。

 

圧倒的なローコストと識字率の高さが決め手。わずかな導入コストで紙帳票のデータ化を検証し、データ入力の自動化を実現!

そうした課題を踏まえ、LINE WORKS OCRを導入した決め手は何だったのでしょうか。

筒井さん

やはりコストパフォーマンスが決め手でした。単価間違いが続いたので伝票を全チェックせざるを得ないですが、手作業で確認するにはそれなりのリソースが必要となります。社長も経理の課題解決を含めてOCRの導入には意欲的だったのですが、他社さんを見学させていただいた際にも「AI-OCRは高い」という話を改めて聞いたので、できるだけコストを安く抑えられるAI-OCRを探していました。

 

そんなときに見つかったのがLINE WORKS OCRです。注目したのは、なんといってもコストの安さです。他社では1枚の書類の中にある項目ごとに料金が発生する従量課金制が多かったのですが、LINE WORKS OCRでは50項目までは1枚として計算する料金設定です。読み取ってほしい帳票の項目数が40項目前後と多いこともあり、1枚あたりの料金差は歴然でした。おそらくは2倍程度の差はついていたと思います。

最大の課題とされていた料金面がクリアできたんですね。その後は契約までスムーズに進まれたのでしょうか。

筒井さん

正直なところ、出力されるcsvやtxtの形を見るまでは不安でした。一度契約すれば最低1年間は使い続けなければなりませんので、可能な限り疑問や不安を払拭し、納得した形で契約したいと考えていました。

 

幸いLINE WORKS OCRはセミナーを頻繁に開催されており、実際の帳票を読ませて出力を見せてもらう機会がありました。出力したデータをEXCELのPowerQueryで整形すれば、十分扱いやすい形になるイメージもできました。残るは識字率の問題でしたが、出力されたテキストはほぼ100%正確と想定以上。料金面でも全く問題がありませんでしたので、LINE WORKS OCRの導入を決定しました。サポート面が手厚いのも安心できましたね。当初は初期導入がサポート対象と伺っていましたが、契約中もサポートを続けていただけるということでしたので、何かあっても「なんとかなるかな」と思えたのは大きかったと思います。

LINE WORKS OCRを導入されて以降、どのように活用されていますか?

筒井さん

主に出荷案内書と納品書の2つの帳票をデータ化しています。メーカーからいただいた出荷案内書に記載された品目・数量を確認し、問題がなければ在庫管理ソフトへ入力しています。これまで手入力していた作業が、PowerQueryで自動整形したデータを流し込むだけで済むようになりましたので、大幅な時間短縮になりました。具体的には、出荷案内書が5枚あると30分以上の時間がかかっていたのですが、今はOCRとPowerQueryを使って5分程度まで短縮できています。

<実際に利用しているPowerQuery>

 

納品書の単価チェックもほぼ全て自動化できており、手作業で行っていた従来の作業は全てLINE WORKS OCRとPowerQueryに任せています。また納品書の情報をデータベースに集約し、入荷数や出荷数、時期の分析による需要の把握ができる道筋が見えてきています。

 

実店舗に広がる業務効率化の可能性。LINE WORKS OCRでDX改革を促進する

LINE WORKS OCRを導入した結果、想定していなかった成果がでたというような事例はありますでしょうか?

 

筒井さん

現時点の成果は想定の範囲内ですが、OCRを通してPowerQueryで整形できるという成功事例ができたのは大きいと思います。また、これまでアナログな帳票にしかなかった数字や情報をデジタルデータ化できるようになりました。弊社にはビッグデータの扱いに長けた部署がありますので、将来的に有効活用してもらえることを期待しています。

 

高原さん

新しいツールがひとつ増えたことで「試しにこれをやってみよう」と行動を起こしやすくなったのは成果と言えるかと思います。実店舗で使えるポイントカードのお客様情報をOCRでデータ化できないかという話があり、実際に試してみたことがあります。結果として実店舗でお客様に情報を書いてもらうフローの改善が必要という結論になったのですが、そうした新しい発想と改善に繋がるきっかけが生まれやすくなったと感じます。

LINE WORKS OCRのさらなる活用に向けた今後の展望を教えてください。

高原さん

現時点においては、LINE WORKS OCRを活用しているのはEC課のみです。我々が実感しているLINE WORKS OCRによる業務効率化の波を、弊社の売り上げの大半を占める実店舗の業務効率アップに繋げていきたいですね。心配なのはコスト面ですが、複数店舗合同での導入なら実現性が高いと考えています。

 

筒井さん

私達だけでもこれだけの改善ができました。また紙ベースの情報をデータ化する事で、今まで社内で眠っていた貴重な情報を創出できると考えています。もしLINE WORKS OCRの活用が実店舗部門にも広がれば、業務改善に留まらず顧客属性増加や販売計画などへの活用など、可能性は計り知れないと思います。とはいえ、現場の諸業務にOCRを活用するというのもなかなかピンと来ないと思いますので、他部署を連携しつつ業務効率化の成功例を積み重ね、やがては全社規模のDXに繋げられるように現場改善への理解を深めていきたいと考えています。

 

高原さん

実店舗では今もあらゆるデータの手入力に多くの工数を割いています。また、現時点では社長がOCRに求めた経理の改善も果たせていません。私と筒井が体感したOCR×RPAの恩恵は、社内のあらゆる課題を解決する力を持っています。今私たちにできるのは、LINE WORKS OCRの有用性を証明し続けることです。これからも関係部署との連携を強めながらLINE WORKS OCRの実績を積み重ね、社内のDX改革の促進に力を注ぎたいと考えています。

 

【お話を伺った方】
高原 景太郎さん

ネット販売を専門とするEC部門の責任者

筒井 悠さん
EC課にて、2015年よりEC部門の拡大に携わる

 

※掲載している内容、所属やお役職は取材を実施した2023年5月当時のものです。
※文中の第三者の商品またはサービスの名称等は、各社の商標または登録商標です。

 

アナログ文書オンライン検索システム構築にLINE WORKS OCRを採用。製品カタログの検索性が向上し検索時間が1/20に短縮。営業員が外出先でも即座に回答・提案が可能に

2010年9月創業。事業コンセプトは「新しい出会いを生み出す」。誰かと誰かの出会いの架け橋となるべく、人と人をつなぐ「婚活サービス事業」、企業と企業をつなぐ「レンタルオフィス事業」、人と企業をつなぐ「IT・Web関連事業」および「広告物制作事業」を展開している。

 

本事例のポイント
  • 紙の製品カタログをLINE WORKS OCRでデータ化し、スマホでも手軽に商品検索が可能なシステムを構築
  • 製品カタログの商品検索時間が従来の20分の1に短縮
  • 紙カタログを調べるために2時間かけて事務所へ戻ることがなくなり、1日あたりの営業件数が増加

 

「紙の製品カタログから商品を探し出すのが大変」という相談がきっかけで、LINE WORKS OCRに着目。決め手は読み取り精度の高さ

株式会社トアイリンクスについて教えてください。

井田さん:

当社は主に婚活サービス事業、レンタルオフィス事業、IT・Web関連事業、広告物制作事業の4事業を展開しています。当社の事業に共通しているのが、「人や企業とのつながりを作って、新しい出会いを生み出す」というコンセプトです。4つの主要事業を持ちながらも、例えば喫茶店の空間デザインを担当するなど、事業コンセプトに即した幅広いサービスを提供しています。

 

LINE WORKS OCR導入に至る経緯を教えてください。

井田さん:

当社のIT・Web関連事業では、お客さまのホームページ制作やシステム開発、社内インフラ整備、サーバー移転などのサービスを提供しています。今回、LINE WORKS OCRを活用しているのは、食品容器や衛生製品などの卸売業を営んでいる当社のお客さまになります。

 

経緯としては、お客さまとの商談時に、「メーカーから定期的に製品カタログやFAXが届き、それらを随時、紙の原本のままファイリングして管理しているが、ファイリングの作業自体に手間がかかり、また該当の商品情報を探すのにもかなり時間がかかっている」というご相談をいただいたのが、OCR(Optical Character Recognition)検討の始まりでした。

 

その話を受けて、紙の製品カタログの情報をテキスト化できれば課題が解決できると着想。後日、OCRを用いて製品カタログをデータ化し、Web上でテキスト検索できるシステムを提案したのです。お客さまから提案に快諾いただけたので、同システムの核となるOCRサービスをさまざまな角度から検討することにしました。

複数のOCRサービスを比較検討されましたが、LINE WORKS OCRを選んだ理由は何でしょうか。

井田さん:

今回構築したシステムは商品検索が目的ですから、紙の製品カタログのテキストを正確にデータ化する必要があります。近年AI技術が著しく進歩していることを踏まえ、100%に近い読み取り精度を持つ OCRがないだろうかとさまざまなOCRアプリやOCR APIを検討し、実際にいくつかのサービスを試用してみました。その中でもLINE WORKS OCRのAIによる読み取り精度は、ほかのOCRと比較しても極めて優れていることが確認できたため、同OCR APIを採用しました。

LINE WORKS OCRのコスト面はいかがですか。

井田さん:

コストパフォーマンスが優れていると感じました。加えて、買い取り型ではなく月額料金制であるため、初期費用を抑えられたのも良かったです。

 

今回契約したのは、読み取り枚数上限10万枚の「非定型(General)」プランです。お客さまからは、10万枚も読み取る必要はなさそうだから、もう少しコストを抑えられないかと言われましたが、実際に何枚読み取ることになるかは分かりません。そこで、LINE WORKS社との契約をお客さまではなく当社にして、今後OCRを組み込んだシステムを導入するクライアントを増やすことで、お客さまの費用負担を抑えられる仕組みを整えました。

 

製品カタログ情報を調べるために最長2時間移動していたが、現在の移動時間はほぼゼロ。問い合わせの即時回答も実現。

具体的にLINE WORKS OCRを活用してどのようなシステムを構築したのでしょうか。

井田さん:

一言でいうと、紙の製品カタログを電子化してスマホからでも商品を検索できるシステムです。具体的には、まず紙の製品カタログをコピー機でスキャンすると、JPEGデータとしてサーバーへ転送されます。その後、JPEGデータ内の文字がLINE WORKS OCRによりデータ化され、さらにデータベースに自動登録されます。これにより、お客さまの社内ポータル上から手軽に検索できる仕組みです。なおOCRとは別に、写真などは画面から手作業で登録することも可能です。

株式会社トアイリンクスが構築したアナログ文書オンライン検索システム。
コピー機からサーバーへの転送、LINE WORKS OCRによるテキスト化、データベース登録まで、すべて自動で行われる

社内ポータル上の検索表示画面には、実際にスキャンした製品カタログの画像も表示されます。製品カタログを読み込みOCRでテキストをデータ化するだけでも情報検索が可能にはなります。しかし、それでは利便性が高くありません。例え外出先でも営業員が手軽に検索できるように、UI/UXにこだわった上で、社内ポータルとしてシステムを構築しました。

お客さまからは、どのような導入効果があったと聞いていますか。

井田さん:

LINE WORKS OCR導入前と比べ、カタログ情報を検索する時間が20分の1程度に短縮されたと聞いています。今回のお客さまの営業範囲は新潟県全域です。新潟県は南北の海岸線で300km以上もあるとても広い県なので、場合によっては、営業員が出先より最長2時間かけて事務所に戻り、紙のカタログを調べることもあり、営業員の時間や体力、精神的な負担が非常に大きかったようです。

しかし、現在はスマホで社内ポータルにアクセスしてキーワードを入力さえすれば、外出先でも即座に製品カタログの該当画像が表示されます。その結果、営業員が商品を調べに事務所へ戻るといった移動時間はほぼゼロとなり、1日あたりの営業件数が増加したようです。加えて、商品問い合わせに対しても即時回答が可能で、その場で新たな提案もできるようになり、営業先との関係がより良好になったそうです。

 

今回構築したシステムをベースに個別サービスを開発し、紙の情報管理を行うお客さまの力になりたい

今回のお客さまとは、どのように運用する予定でしょうか。

井田さん:

今回のお客さまとは、過去5年分のカタログ情報を保存しておくというお話をしています。過去の情報を残しておくことで、廃盤品の検索も可能なので代替となり得る現在販売中の商品の提案にも活かせるのではないかと考えています。例えば、「前回頼んだアレ、またお願いできる?」というご相談に対して、パソコン画面を見せながら、「既に廃盤品なのですが、こちらが代わりの新商品です」というレスポンスがその場でできることを想定しています。

LINE WORKS OCR活用の今後の展望を教えてください。

井田さん:

今回は1社に向けてシステム開発を行いましたが、紙の情報を紙のまま管理している事業者は依然として多いはずです。今回のLINE WORKS OCRを用いたシステムをベースに個別サービス化を実現し、ほかのお客さまにも広くご活用いただける仕組みを整えたいと考えています。

最後に、OCR活用を検討している事業者へメッセージをお願いします。

井田さん:

OCRは紙書類のテキストをデータ化し、業務効率を向上させる素晴らしいシステムです。一方で、まずは紙書類をコピー機でスキャンしたり、カメラで撮影したりと、テキスト化にあたっては必ず人の作業が介在します。つまり、そこには人件費が発生します。そのため、OCRを活用する際には、OCR利用にかかる人件費や作業負担なども考慮しながら、最適な業務プロセス設計によるシステム構築を行うことが大切だと考えています。

 

【お話を伺った方】
井田 昭一さん

ディレクターとして、Web関連の業務に従事している。

 

※掲載している内容、所属やお役職は取材を実施した2024年3月当時のものです。

 

電話によるお問い合わせをAIで自動化 繋がらないを解消し、顧客満足度向上へ

数千万人の携帯電話契約者を抱えるソフトバンク株式会社の電話総合案内窓口である「ソフトバンク カスタマーサポート」。
問い合わせ内容は、スマートフォン本体の使い方、修理、契約内容、キャンペーンや特典内容など多岐にわたっており、コールリーズンは100を超えており、電話だけでなくWebサイト、専用アプリ、チャットなど様々な問い合わせ方法を提供しています。

2022年8月、同社では顧客からの問い合わせに対応するためにLINEが提供する電話対応AIサービス「LINE WORKS AiCall」を導入し、
AIオペレータが有人オペレータに代わって一部お問い合わせ対応を開始しました。導入に至った経緯、導入時の苦労、今後の展望についてお伺いしました。

本事例のポイント

-100以上のコールリーズンが存在する、「ソフトバンク カスタマーサポート」へ、LINE WORKS AiCallの導入
-LINE WORKS AiCallのもつ、なめらかな音声合成と高い音声認識精度 / 導入に向けてのフォローアップ体制が決め手
-有人オペレータとAIオペレータのハイブリッド運営で、顧客満足度向上と、業務効率を実現

 

電話によるサポートの方が適していることもある

Z世代を中心にデジタルネイティブな世代では、アプリやチャットを使ってセルフサービスで必要な情報を得ることが多いと思いますが、電話でのお問い合わせというのも、多くあるのでしょうか。

土屋さん :

はい。若年層に比べて高年齢層の電話による問い合わせニーズが高い傾向はありますが、必ずしも年齢だけではありません。
単に情報を得るのではなく、相談したいというケースが存在しているからと、我々は考えています。電話によるお問い合わせで多いのは、請求金額、支払い状況、料金プランなどの確認を起点として、最適な料金プランや支払い方法をご相談されるケースです。
さらに、新しい料金プランや解約のご相談など、お客様にきちんとご説明が必要なケースでは、電話によるご相談を推奨しているケースもあります。

顧客満足度の向上と効率化を実現するためにAI導入

ソフトバンク様は2022年8月よりLINE WORKS AiCallをご導入いただいています。LINE WORKS AiCallを導入するきっかけになった、当時の課題について教えてください

土屋さん :

電話による問い合わせで最も困るのは、なかなか繋がらないことだと、皆様ご経験あると思います。待ち時間を減らすためには、オペレータを増やせばよいというのも、1つの解決方法だと思いますが、簡単にオペレータを増やせないのがコールセンター共通の課題なのです。

簡単にオペレータを増やせない要因は、主に何があるのでしょうか。

土屋さん :

まず1つ目に、弊社だけでなく、コールセンター共通の課題だと思いますが、問い合わせ数は繁忙期と閑散期があり、ひと月のなかでも変動します。しかし、オペレータ数を需要に合わせてきめ細かく調整することは難しく、それ以上に人材確保が十分にできない状況なのです。
そして2つ目に、オペレータの育成期間という観点があります。オペレータの育成には数か月を要します。
つながるコールセンターを実現し、そのうえでお客様のニーズにきめ細かく対応する。つまり顧客満足度の向上とオペレータの効率化、この相反する課題を解決するためにはこれまでの方法では解決できません。弊社ではこの課題を解決するためにLINE WORKS AiCallの導入を決めました。

LINE WORKS AiCallのもつ、なめらかな音声合成と高い音声認識精度 / 導入に向けてのフォローアップ体制が決め手

どれくらい前から、LINE WORKS AiCallの導入を検討し始めたのでしょうか。

土屋さん :

2021年の夏くらいから検討を始めました。ボイスボットを導入している事例は多くなく、最初は発展途上のテクノロジーなのでどこまでできるのかを確かめることから始めました。さらにコールセンターは様々なシステムが連携して運営されています。ボイスボットも当然単独ではなく、他のシステムとの連携が必要となります。システム間の連携の検証も必要でした。結果として半年ぐらいかけて、複数社のサービスを検討し、LINE WORKS AiCallの導入を決めました。

複数社検討されたとのことでしたが、その中でLINE WORKS AiCallを選んだ、決め手はどの様なものだったのでしょうか。

土屋さん :

選定時にLINE WORKS AiCallのデモを見たときに、思っていた以上に音声認識は正確で発話も自然だったので、これなら行けるということになりました。選定にあたって、音声認識や合成音声の性能を重視することは、言うまでもありません。それがこちらの求める基準に到達していなければ、他の機能がいくら優れていても選ぶことはできません。そこの基準を満たした上で、LINE WORKS AiCallを選択した理由には、電気通信事業者である弊社の非常に高いセキュリティー基準も満たしていたこと、あとは音声認識の向上やシナリオ設計などを行うための体制作りにご協力いただいた点がLINE WORKS AiCallを選んだ理由として挙げられます。

LINE WORKS AiCallの担当チームとは、どの様なやり取りをしていたのでしょうか。

土屋さん :

毎週お打ち合わせを行い、お客様が聞きやすいアナウンスにするためにはどうしたらよいか、迷わないようなシナリオにするためにどう設計したらいいかなどを、両社で議論しながら進められたのは、非常に助かりました。

有人オペレータとAIオペレータのハイブリッド型を目指す

今回のLINE WORKS AiCallの導入は、どの様な場面で活用をスタートしたのでしょうか。

土屋さん :

電話での問い合わせでは、「問い合わせ内容の確認」「本人確認」「内容に応じたオペレータへの振り分け」プロセスが基本となりますが、その中でも最初の導入は「本人確認」に決めて、スタートしました。

すべて、LINE WORKS AiCallのみで対応完結するのでしょうか。

土屋さん :

いえ、一気にAIに任せるのではなく、段階的に導入することで、有人オペレータとAIオペレータとのコンビネーションの最適化を図ることを念頭に、設計しています。まずは「本人確認」業務で導入し、次にお客様の問い合わせをLINE WORKS AiCallの音声で聞き取る「問い合わせの確認」を行い、最終的にIVRの長い音声ガイダンスを聞くことなく、お客様が適切なオペレータへつながる「内容に応じたオペレータへの振り分け」を行う予定です。

有人オペレータとAIオペレータのハイブリッド型を目指されているのですね。

土屋さん :

そうですね。最終的には、定型・簡素な応対業務についてはLINE WORKS AiCallでの手続きの自動解決により、AIオペレータの自動化を進めていき、複雑な問い合わせ・ご相談については、LINE WORKS AiCallで重要なヒアリング事項の聞き取りにより、オペレータで応対しつつ、LINE WORKS AiCallによる業務効率化を図っていきたいと思っています。

今後の展望

今後についてですが、3年後、5年後のコールセンターはどの様にあると、お考えでしょうか。

土屋さん :

3年後、5年後のコールセンターであっても、”速やかに解決できること”という本質は変わらないと思います。定型化された内容は、ボイスボットで対応し、オペレータが対応すべき複雑な相談事項や、オペレータの提案が必要なお問い合わせは、オペレータが行うことで、カスタマーの満足度を向上できるカスタマーコンシェルジュ的な立ち位置という役割で、コールセンターがアップデートされていくのではないかと思います。

同じグループ会社であるということも踏まえ、今後も様々な連携を強化できたら嬉しいですね。

土屋さん :

はい、同じグループ企業であるという強みも活かしつつ、LINEが持つ画像認識技術や自然言語処理などの最先端のAI技術を活用し、積極的にキャッチアップできるストラテジックパートナーでもありたいと思います。よりよいお客様サポートの実現を目指して、今後もパートナーとして協力していければと思います。

LINE WORKS AiCallの3つの導入理由

-季節繁忙時の際の負荷、応対内容の有人オペレータの負担軽減
-なめらかな音声で、自然な応答を実現
-導入に向けてのフォローアップ体制、密な情報連携を実施

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2022年11月当時のものです。

1日7,000枚を超える手書きメモのペーパーレス化と リピーター9割以上の顧客満足度を両立する 自社コールセンター。そのノウハウが詰まったサービスを 同じ課題を持つ企業へ届けたい

 

再春館製薬所のシステム会社として1985年に設立。ドモホルンリンクル事業の成長の中で培った「リテンションマーケティング」は、一人一人のお客様の満足を追求するコミュニケーションノウハウとして、独自の価値を生み出している。高いリピート率を実現するノウハウ・フレームワーク・システムソリューションを最大限活用したビジネスソリューションとしてサービス化し、ビジネス課題を持つすべての企業へと展開している。

 

本事例のポイント

-これまでのオペレーションを変えずにペーパーレスできるサービスとしてリリース
-書き手によって癖の異なる手書き文字、名前、長文の読み取り精度が向上
-様々な種類の書類に対応し、手書き文字をリアルタイムにデータ化

 

 

9割以上の顧客満足度を支えるオペレーターがメモする手書き文字。1日7,000枚以上の手書きメモをペーパーレス化した仕組みを外部へ提供し、同じ課題を持つ企業の支援をしたい

今回、LINE WORKS OCRを導入していただいた「タブレットお客様カルテSHIORI」について教えてください

 

荒川さん :

「タブレットお客様カルテSHIORI」は、タブレット端末を活用したDX推進やペーパーレスを支援するサービスです。
元々、再春館製薬所のコールセンターで稼働しているシステムを活用しており、オペレーターがお客様の会話情報を、紙にメモしPCへ手入力するという作業をせずに、業務のデジタル化・ペーパーレス化を推進することができます。

弊社と同じように、コールセンターや店舗での接客、現場の業務などで、手書きしたものをPCへ入力したり、スキャンするという運用が残っている企業で、紙書類のデータ化や情報の再利用(データ活用)に課題を持っている方の課題解決方法として、提供しています。

 

「タブレットお客様カルテ SHIORI」の全体フロー

 

佐藤さん :

そもそも、我々がSHIORIを開発した経緯として、グループ会社である再春館製薬所の「手書きの文化」についてご紹介させてください。

再春館製薬所のドモホルンリンクル事業は、売り上げの9割以上がリピートのお客様という高い顧客満足度を誇っています。これを支えているのがコールセンターです。

電話を受けるスタッフ「プリーザー」たちのきめ細やかな電話対応が、顧客化やリピート率に大きく関わっています。

 

日に7,000件を超えることもあるコールセンターの業務において、活用されていたのが手書きの帳票です。

一般的なコールセンターでは、数多くのお電話を効率的に対応するため、お客様情報をPCに入力して残す方式がとられていますが、我々はキーボードの使用を極力控えています。

なぜなら、タイピングの慣れ不慣れによって、お客様とのお話し以外に意識がいくのを防ぐためです。

我々が目指すのは、一人ひとりのお客様にパーソナライズされた対応。お客様との会話に集中するために、誰もが躊躇なくメモを取れる手書きにこだわってきました。

 

一方で、ペーパーレス化はかねてよりの至上命題でした。

お客様のご要望によって異なるフォーマットの紙帳票を使いわけるため、プリーザーの机には何十種類もの紙帳票が常にストックされ、お客様対応をするたびに、メモが書かれた紙が増え続けます。

日に7,000件の問い合わせがあるということは7,000枚の紙を使用することですから、紙に書いてある情報のデジタル化と資源の問題に、かねてより向き合わざるをえませんでした。

 

荒川さん :

SHIORIであれば、プリーザーが1台のタブレット内で、問い合わせ内容に合わせた帳票をワンタッチで選び、直感的に手書きでタブレット上に書き込んでいくことができます。

そこにAI-OCRの機能を追加することで、手書きで書いた情報をボタンひとつでデータ化することができるようになりました。

 

ペーパーレスによって紙の保管問題を解決し、資源も大切にできる。

さらにデジタル化した情報をデータ活用へと繋げることでビジネスをより活性化し、お客様にとって価値のある対応を可能にし、それに集中することができるようになります。

手書きにこだわり、誰もが簡単にできるペーパーレス化を実現することで、企業・実際に使うスタッフの方々・お客様すべてにとって優しい作業の効率化、DX推進につながる仕組みを作りました。

 

 

あれだけ読めなかった手書きで書いた名前がこんなに読める!レスポンスの速さと座標情報も開発担当には有り難かった

LINE WORKS OCR導入に至るまでの経緯を教えていただけますか?

荒川さん :

実は、SHIORIの立ち上げ時には他社のAI-OCRを導入していたのですが、その読み取り精度に満足がいかず、今回LINE WORKS OCRに乗り換えを行いました。

 

というのも、認識精度に関して大きく3つの課題があり、「手書きであること」「お客様の名前の読み取り」「長文の読み取り」の難しさが挙げられます。

1つ目の手書きであることは、書き手によって文字の形が異なること、さらには電話対応をしながらの記入のため、時には走り書きのような癖の強い手書き文字もきちんと読み取ってもらわねば意味がありません。

 

また、2つ目の名前についてが一番の課題で、他社のAI-OCRでは韓国語など別の言語で変換されてしまうことが多々ありました。

 

3つ目の長文に関しても、文章が長ければ長いほど読み取り精度がガクッと下がってしまう…。

このままではサービス化は難しいと考えていました。

 

阿川さん :

そのようなタイミングでLINE WORKS OCRの認識精度が高いと知り、調査をはじめました。

同時に比較したAI-OCRは15製品。その中から選定するために、まず3つのポイントを挙げました。

 

1つ目が認識精度。2つ目は、気軽にトライアルができるかどうか。そして3つ目はAPIで提供されており、手書き文字の認識処理の送受信がスムーズであることでした。

他社製品の中には、「夜中にまとめてデータ解析をしてまとめてデータを返す」というバッチ処理のような製品もありましたが、我々が求めていたのは、お客様対応中に手書きでメモをして、完了後にボタンを押せばリアルタイムでデータ化が完了するものでした。

これら3つを満たすものとして、残ったのは4社。

その中からLINE WORKS OCRに決めた理由は、読み取り精度の高さと価格です。

 

荒川さん :

LINE WORKS OCRは本当に価格が安くて。

他社とは桁が違ったので、「この読み取り精度でこの価格で本当にいいのか?!」と逆に心配したくらいです(笑)。

 

鈴木さん :

そして、一番の課題であった名前の読み取りも、圧倒的に精度が高かったですね。

 

阿川さん :

最終的には、旧エンジンとLINE WORKS OCRの2択となり、検証を行いました。

その際は、当システムにプロトタイプとしてOCRを組み込んだのち、人名・数値・電話番号・文章など900項目(10,000文字)以上の手書きデータを作成。

それを旧エンジンとLINE WORKS OCRで読み取り、認識結果の一致率を算出しました。

結果、LINE WORKS OCRの精度がとても高かったので、決め手となりました。

 

荒川さん :

あれだけ誤認識されていた名前が、LINE WORKS OCRでは次々と正しく認識されていく様子にとても感動し、ワクワクしたことを覚えています。

 

名前は、お客様を認識する最初の入り口です。

そこが間違っていたら失礼極まりないですし、その後の信頼も育めません。

そういった意味で、一番重要視していた名前の読み取り精度が高かったLINE WORKS OCRの導入を決めました。

開発についてはいかがでしたか?

阿川さん :

LINE WORKS OCRの開発のためのサービスサイトがあるのですが、API仕様が丁寧に説明されているので、実際に試して結果を確認するまで全くといっていいほど時間がかかりませんでした。

 

開発目線で言うと、API連携自体はどこの製品も大きな差はないと思うのですが、LINE WORKS OCRの場合はリファレンスが充実していることにアドバンテージがあるなと感じています。

 

また、読み取りの処理時間が短いのも嬉しいポイントでしたし、非定型の帳票を扱うため、レスポンスに座標情報が含まれているかどうかも大切なポイントでした。

 

帳票を読み込んだときに、読み取りたい情報が1箇所であれば座標情報は必要ないのですが、2箇所以上ある場合には読み取ったデータがどの項目かがわからなくなってしまうので、データの付け合わせが困難になります。

そうすると、1枚の帳票に対して部分ごとに分けてリクエストを投げなければならない。もし1枚から4箇所読み取りたいと思ったら、4回リクエストを投げなくてはならなくなり、それが7,000枚となると…という話ですよね。

 

LINE WORKS OCRであれば1回リクエストを投げるだけで、座標によって情報を分類・整理してデータ化してくれるので、その後のデータ活用もスムーズに行えます。本当に使いやすいです。

 

 

あれだけ読めなかった手書きで書いた名前がこんなに読める!レスポンスの速さと座標情報も開発担当には有り難かった

営業の観点から、AI-OCRを変更したことでお客様からの反応はありましたか?

鈴木さん :

そうですね。

実は、SHIORIをトライアル中の1社が使用中にAI-OCRを切り替えたのですが、途端に「きちんと読み取れるようになった」と連絡をいただきました。潰れやすい太いペンでの手書き文字や癖のある字でもLINE WORKS OCRはバッチリ読み取ってくれたので、お客様も気に入ってくださって。

 

今は手書き文字を容易にデータ化できたことに満足いただけていますが、今後はデータ化した後の情報を、お客様へのサービス向上やマーケティングに有効活用いただけたら嬉しいです。

これまで担当者の頭の中や紙の帳票にしかなかった情報を検索することや、メンバー間で共有することができるようになったので、それがうまく使えるといいですよね。

 

荒川さん :

例えば、受付表を使っていたある企業では、その帳票をSHIORIに代替することで、タブレット上で手書きした文字をデータ化し、CSV出力することができるようになります。

現場では変わらず手書きで受付ができるためオペレーションを大きく変えるなどの負担が少ないですし、本部では受付で得た情報をデータ化してCSV出力し、情報を活用することもできます。

我々はただ作業を効率化したいのではなく、あくまでお客様ファーストなので、お客様対応の品質向上と作業効率化を両立したいと思っているんです。

SHIORIに関わるすべての方が、ストレスなく、いつものオペレーションをしながらデータ化できる仕組みなのですね。

荒川さん :

はい。SHIORIでは他にも取り込んだ帳票上に新たなフィールドやチェックボックスを加えるなど、アレンジもできます。

手書きで書くことは変わらないけれど、付加価値をプラスし、より良いサービスを目指しているからです。

データ化した後の活用についても、弊社には顧客満足度を向上するナレッジがありますので、今後はSHIORI導入後のサポートまで併せて行っていけたらと思っています。

 

 

再春館システムが目指す「幅広い年齢層のお客様でも満足度の高いDX」

今後の展望を教えてください

鈴木さん :

再春館製薬所が大切に育んできた「手書きの文化」。

それは、幅広い年齢層のお客様と向き合い続けているからこその、変わらない文化です。

それを守りながら、お客様の満足度を落とさずに、ペーパーレスを実現する。そのために生まれたのがSHIORIです。

 

世間ではDXや作業効率化が進み、例えば手書きが煩わしいと感じやすい住民票の申込書などが、オンライン申請に切り替わりましたよね。

慣れている人にとってはスマホ上で簡単にできるようになりましたが、それを使えない人たちもたくさんいます。

 

荒川さん :

使えない人を取り残していくDXが進んでいく中でも、SHIORIはおそらくどのような年代の方でも分け隔てなく使っていただけるインターフェイスだと考えています。

DXや業務効率化が届きにくい部分にこそ、広げていきたいと思います。

 

 

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2023年6月当時のものです。

会計事務所における領収書・レシートの仕訳入力・ 証憑のデジタル保管を一挙に自動化!会計業務ならではの 「オフィスに縛られる働き方」のデジタル化に挑む

 

ビジネスエンジニアリング株式会社は、プラント建設の東洋エンジニアリング株式会社からIT部門が独立し、1999年に東洋ビジネスエンジニアリング株式会社として開業。

2019年、現社名に変更。製造業を中心とした企業に向けて、基幹業務システム構築やデジタル化の支援をおこなっている。自社開発した「mcframe」は、日本のものづくりのノウハウを組み込んだSCM(生産・原価管理)パッケージ。

 

本事例のポイント

-領収書やレシート画像から必要な情報を高精度で読み取り入力作業が効率化
-自社サービスの提供価値が向上し、ユーザー(主に会計事務所)の要望に応えるサービスを提供

GLASIAOUSとの連携により

-領収書・レシートの内容(発行日、金額、取引先等)を自動仕訳
-経費精算の申請作業を大幅に軽減

 

GLASIAOUSとは?

海外進出企業のための次世代会計基盤システム「mcframe GA」を基盤とする「GLASIAOUS(グラシアス)」は、mcframe GAと合わせて31の国と地域で1,200社超の実績をもつクラウド型国際会計&ERPサービス。

多言語・多通貨・多基準に対応し、記帳代行からグループ経営管理まで幅広く活用でき、世界各地の会計事務所とIT企業が一体となった「GLASIAOUSコンソーシアム」を結成し、システムだけでは解決できない現地課題の支援を行っている。

 

 

「手で入力した方が速い」「根強く残る紙・押印文化」デジタル化が制限されている会計業務…オフィスに縛られずに自動化を増やす今の時代にあった課題解決方法に出した答え

GLASIAOUSについて教えてください

須藤さん :

「GLASIAOUS」(グラシアス)は、クラウド型国際会計&ERPサービスです。

弊社が開発した会計/ERPクラウドシステム「mcframe GA」を基盤としています。

 

ユーザーには会計事務所様が多く、海外拠点をお持ちの顧問先企業の記帳代行の際にご利用いただくことが多いです。最近はエンドユーザーである企業様に直接ご提供する機会も増え、mcframe GAと合わせて世界31の国と地域1200社以上の企業様にご利用いただいています。

 

堀さん:

会計に関するサービスはたくさんありますが、GLASIAOUSには4つの強みがあります。
多言語・多通貨に対応していること、Microsoft Azureのセキュアなクラウドを基盤とし、世界中どこからでもアクセスできること、会計領域のみならず受発注までをカバーしたERPパッケージであること。

 

また、世界各地の会計事務所とIT企業が一体となった「GLASIAOUSコンソーシアム」(事務局:ビジネスエンジニアリング)を結成し、システムだけでは解決できない、国際会計のプロフェッショナルによるサービス・サポートも受けられます。

今回AI-OCRを導入いただくに至った課題を教えてください。

須藤さん :

まず、会計業務全体で「デジタル化が制限されている」という課題から、お話しさせてください。
そもそも多くの会計業務はある程度ルール化・規格化されているので、デジタル化・オートメーション化は比較的しやすいと考えられています。

それにもかかわらずデジタル化が遅れている理由として、紙文化や押印文化が根強く残っていること、社内に設置したデバイスでしか作業出来ずテレワークしにくい業務である、などが挙げられます。

 

紙文化であることについては、国税関係の帳簿や書類を電子データで保存することを認める電子帳簿保存法(以下:電帳法)開始に伴って少しずつ風向きは変わっているものの、紙の存在は0にはなりません。
会計事務所を例にとると、顧問先から大量のレシートを受け取り、それを手入力で打ち込んで仕訳に記帳する作業など、作業ボリュームはかなり大きいです。

また、そもそも自社内のみでしか運用できないオンプレミス型の会計システムを使っている会計事務所は、会社以外での作業ができず、出社せざるを得ない状況です。こういった理由からデジタル化が遅れているといえます。

どうすれば、会計業界のデジタル化を進められるのでしょうか?

須藤さん :

業務のうち、「作業」をできるだけデジタル化・オートメーション化することだと考えます。

それによって空いた時間を使って、「レビュー」や「会計データの活用」を業務の中心とすることが理想ですね。

今回、GLASIAOUSがLINE WORKS OCRを採用した理由がまさに、この理想に近づくためなのです。

 

電帳法に伴い紙書類をスキャンし電子ファイルにするなら、その電子ファイルをAI-OCRで読み取り、自動で入力・仕訳作業までしてくれれば、作業時間を大幅に削減できます。

 

また、GLASIAOUSはクラウド型の会計サービスですので、出社する・しないも選べるようになりますよね。

「手で入力した方が速い」という意見もありましたが、ユーザーからの要望も高く、さらにこの数年で劇的にAI-OCRの性能面、および価格面で向上もしてきていたこともあり、本格的にGLASIAOUSへの採用検討を始めました。

 

 

実に4年越しでようやく見つけた!読み取り精度・性能・価格ともに納得できるAI-OCRにやっと出会えた

LINE WORKS OCRを導入するまでの流れを教えてください。

堀さん :

実は、AI-OCRの導入検討は今回が初めてではないんです。

最初は2018年頃、海外向けのサービスを展開していることもあり注視している中で、海外のアプリケーションがAI-OCRとの連携を始めたことを知りました。

 

この流れはきっと日本にも来ると考え、手入力を自動化できる術がないか探し始めました。

展示会等でOCRエンジンとして活用できそうな製品を探していたものの、当時はフォーマットを規定しないとまともに読み取れない製品が多く、多種多様な証憑を読むエンジンとしては不適なものばかり。

 

その結果、当時試したのは、「書類を読み取ると提携先のベトナムのオフィスにデータが連携され、現地スタッフが手入力してくれる」というサービスです。

人による作業のため精度はものすごく高いのですが金額が高く、「これなら自分達で打った方がいい」とあまり需要がありませんでした。

 

2019年にはフォーマット規定無しで読めるエンジンが複数出てきたので、いくつかの会社とコンタクトを取って話を進めました。

しかし、読み取り精度が満足いかない、精度が高くても価格面で全く折り合いがつかないもの、決め手に欠けるものばかり。これで心が折れてしまいまして(笑)

しばらく検討は中断し他の重要案件へ注力するようになりました。

そのような中で、なぜもう一度探そうと思えたのですか?

堀さん :

2021年4月頃、社内の人間から「AI-OCRを探しているなら、LINE CLOVA(当時)のサービスを見てみたら?」と紹介されました。ちょうど優先度の高い重要案件も落ち着いたタイミングだったので、話を聞いてみようと思いました。

 

須藤さん :

この頃には、会計事務所から「他の会計システムではAI-OCRを搭載しているみたいだけど、GLASIAOUSはどうなの?」とお話いただくことが増えました。

 

堀さん :

電帳法により紙書類を電子ファイルにまでするのなら、それを見て手入力するのではなく、自動で読みとりたいというニーズが底上げされているのだと思いました。

そこから、どのように比較・検証されたのですか?

堀さん :

10社以上と商談し、mcframe GAとAPI連携できるサービスを前提として、実際に性能を確かめたのは3社。弊社の経理部に協力してもらい、実際に社内で流通していた証憑を100枚程度読み取り、性能を評価しました。読み取り精度で残ったのがLINE WORKS OCRともう1社、最後の決め手は価格ですね。

 

山下さん :

その低価格にはびっくりしました。

読み取り項目ごとの換算ではなく枚数単位というところで、ランニングコストの算出もしやすく本当にありがたかったです。

 

堀さん :

我々のようなサービスベンダーからすると、AI-OCRの価格が高いとユーザーへの提供金額も高くなってしまうので、重要なのです。

他社サービスではレシート1枚100円という金額もザラにありましたから。とはいえ、安くても読み取り精度が悪かったらそれはそれで論外ですよね。

この精度とこの価格で提供しているというのは、賞賛に値することだと思います。

開発視点からの、選定ポイントはありましたか?

山下さん :

開発のしやすさ、ドキュメントのわかりやすさ、顧客毎の情報のセキュリティを担保できるか、などのポイントに特に注目しました。これらを判断するためにも、トライアルに充分な期間、検証環境を利用できたこともよかったですし、総合的にLINE WORKS OCRが一番適しているとの判断に辿り着きました。

 

 

開発者には本当にありがたい!これまでのどのAPIよりも連携が簡単で、セキュリティ面を担保する開発工数も大幅に削減

今回の導入に関して、開発の視点からお役に立てたポイントはありますか?

山下さん :

LINE WORKS OCRを導入してよかった点として大きく2つあるのですが、

まず1つ目は、提供されているAPIが非常にシンプルで使いやすいものだったことです。

 

堀さん :

mcframe GAには色々なサービスのAPI連携を積んでおり、私自身も様々なAPIを触ってきましたが、その中でもトップクラスで使いやすかったです。

 

山下さん :

他のAPIの場合、精度を検証するためのサンプルデータを出すまでにもいろいろな手順があり1週間くらい掛かるんですが、LINE WORKS OCRは1日で出来ました。

検証開始から1週間ぐらいで大方のサンプルプログラムを全て作り上げ、検証結果を出せていたと思うので、かなりのスピード感です。

これが実現した理由は、ドキュメントがシンプルで見やすく、かつ必要最低限の情報が整理されていたおかげだと思います。

 

堀さん :

あとは、開発環境と検証環境ですかね。他社さんは1週間程度が多い中、3ヶ月という長い期間をいただけたおかげで、いろいろなパターンを試しての検証ができ、導入後と齟齬のない検証ができたことも、ありがたかったです。

 

山下さん :

2つ目、これが僕の中では大きく、決定打となったのですが、利用者毎のURL管理や利用制限をLINE WORKS OCRの管理サイト上で簡単に設定できたことです。一般的なAPIであれば、弊社側でユーザーごとのプログラムを組まなければならないので、開発工数がかなり抑えられました。

なぜこの機能が必要かと言うと、GLASIAOUS はクラウドサービスなので、複数の顧客が同一のサーバー環境にアクセスすることがあります。

その時に他の顧問先に情報を見られる心配がないように、顧問先単位でAPIのURLを発行し、セキュリティを担保しているのです。このAPIのURLやAPIのKEY情報の管理サイトも非常に扱いやすく、また発行したURLごとに発行枚数の管理もできたので、これはかなり助かりました。

 

堀さん :

これだけの機能を無料で、しかもシンプルなインターフェースで提供してくれるのがすごいです。他社ではオプション機能として、追加でお金がかかるような機能ですから。

 

山下さん :

API連携して、弊社側でユーザーごとの管理機能を設定せずに済んだことは初めてではないでしょうか。本当に楽だったので、弊社も見習わなくちゃいけないなと思いました(笑)。

 

 

仕訳入力、記帳作業、立替経費精算申請まで簡単に行えるサービスが完成。さらにAIを活用した機能追加を拡大していきたい

GLASIAOUSの中で、LINE WORKS OCRはどのように活用されているんですか?

 

堀さん :

領収書やレシートをファイル共有機能からGLASIAOUSにアップロードし、領収書・レシートの内容(発行日、金額、取引先等)をAI-OCR機能で読み込むと、読み込んだ情報を元に自動で仕訳を作成してくれるようになります。

更に証憑の画像データはアップロードする過程で仕訳毎に自動で添付されるので、別途の作業は必要ありません。

 

LINE WORKS OCRとの連携以前は領収書・レシートの内容入力も、証憑のデータを仕訳ごとにアップロードして添付する作業も手作業だったため、記帳業務においては大幅な効率化が実現すると考えています。

 

須藤さん :

さらにGLASIAOUSにはモバイルアプリがありますので、携帯やスマホで撮ったレシートや領収書を読み込むだけで、仕訳のデータとして反映でき、立替経費精算申請までを簡単に行えるようになります。

これによりパソコンにアップロードして行う手間が省けるので、立替経費精算が多い企業様にもおすすめです。

 

堀さん :

立替経費精算に関して言うと、毎月処理するレシートの枚数がかなり多い企業さんは、現場の方にスマホや携帯から作業していただくことで、すぐに会計事務所側で承認をして、支払いフローや債務のフローに流すことができます。

 

山下さん :

開発でこだわった点をお話しすると、過去に読み取ったことのある証憑については取引先や科目情報等を記憶し、次回からは自動提案するという形を取っています。こ

れらをGLASIAOUSを通じて一貫して行えることに対して、会計事務所様の期待値も高まっています。

今後、期待される活用方法を教えてください。

須藤さん :

今回GLASIAOUSとLINE WORKS OCRを連携したサービスを、何社かの会計事務所様に先行してご利用いただいたのですが、「金額や日付などの読み取りも問題なく行えた」「クレジットカードの明細や逆さまの領収書なども読み込めている」などの感想をいただいています。

 

堀さん :

国際会計のソフトとして、今後は日本の領収書・レシート以外の学習データを増やしていくことが理想です。

今回のLINE WORKS OCRとの取り組みに関しても、海外拠点の方々にお披露目した時に、「うちの国では使えるの?」といった質問が多く、確実にニーズはあるのだなと感じています。

また、今後は同じくニーズの高い請求書の読み取りの自動化も検討中です。

GLASIAOUSとしての、今後の展望を教えてください。

堀さん :

さらに使い勝手の良いサービスを目指し、今後は3つのバージョンアップを検討中です。

1つは、チャットボットを活用した問い合わせ機能の追加、2つ目は音声認識によるシステム操作の実現、

そして、任意のPDFファイル(例えば英語の仕様書等)を日本語に翻訳する機能です。

 

世の中が大きく変革する時代においては、お客様のニーズも常にアップデートされていきます。

我々が先端技術の評価・導入を通してサービス内容の向上に努めることで、お客様のビジネス革新を支援し続けてまいります。

 

AIをうまく活用しつつ、高齢の方にもスムーズにお使いいただけるようなAI応対を企業として進めていきたいと考えています。

その中で、直接お電話でお話されたいお客様のニーズもきちんと満たしながら、最適なコミュニケーションツールを今後も検討していきます。

 

 

LINE WORKS OCRの5つの導入利点

-レシート、領収書の自動データ化により、記帳業務を大幅に効率化
-高精度の自動認識機能により、金額や名称等の入力ミスを防止
-領収書やレシートの画像から「取引先」「金額」「日付」「宛名」「但し書き」等の明細情報も高精度に読み取り
-簡単でシンプルなAPIにより開発工数の大幅短縮
-利用者毎のURL管理や利用制限を簡単に設定でき、一定のセキュリティ担保が可能

 

 

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※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2022年10月当時のものです。

あらゆる人に寄り添うコールセンターをAI×人で実現

ヤマトグループは2019年に創業100年目を迎え、2021年4月からこれまで機能ごとに展開していた事業会社をヤマト運輸に統合。
新しいヤマト運輸として再出発し、常に進化を遂げています。

同社では、お客様ニーズの多様化による「物流」に求められる重要性と柔軟性を実現するために、顧客接点の改革に取り組んでいます。コールセンターを顧客からの声を社内へフィードバックする第二の顧客接点の場として重要視しており、具体的には(①集荷 ②再配達 ③その他)3つのお問い合わせ種別に対応しています。

この3つのお問い合わせ種別の内、以下のようにAiCallを導入することで、お客様のマイナス体験を減らし、結果として満足度向上に つなげています。

① 集荷:2020年11月に法人顧客の集荷依頼でLINE WORKS AiCallの導入を行い、2021年4月には個人でも対応を開始
③ その他:2022年11月から「その他」のお問い合わせの一部でも導入を開始

本事例のポイント

-2020年11月に法人のお客様からの集荷依頼でLINE WORKS AiCallを導入、その後、個人のお客様へ

対応を拡大
-2022年11月からは「その他」のお問い合わせの一部でも導入を開始
-集荷依頼の約8割をLINE WORKS AiCallで対応
-お問い合わせ内容データの自動蓄積によりファクトデータ分析が可能となり、お客様ニーズを把握した

効果的・効率的な打ち手を検討し実現が可能に

 

「お客様の声の代弁者」になる部門だからこそ、お客様が利用しやすい環境を整えることが大切

ヤマト運輸様が考える全体のCXの思想を教えてください。

田口さん :

皆さんが日頃接するセールスドライバーがお客様との接点の多くを占めますが、サービス利用においてのお困りごとに多く触れるのはコールセンターで、そのお客様の声を社内へ伝える「代弁者」という役割を担っています。
そのため、第二の顧客接点の場として重要視しています。

我々のコールセンターは全国からの電話を受け付けているため、地域・年齢に関係なく様々な方への対応ができるようチャネルの多様化を図ってきました。しかし、その一方で、運用がやや複雑になってきたという課題を抱えています。
今後はそれらをより磨いていくフェーズだと思っています。

更なる磨きをされていく中で、AIやデジタルへ期待していることや向き合い方について、お考えを教えてください。

田口さん :

まず、デジタルに関しては、今までFAQやチャットボットなどでよくあるお問い合わせに対応してきました。今は少し複雑なお問い合わせ内容でもAIを活用し、人が補助をすることで、より充実したサービスの提供を行うようにしています。

具体的に言うと、FAQやチャットボットなどでお問い合わせ対応を完結させることがゴールではなく、AIがお問い合わせ内容を事前に整理することで、お客様をオペレータにスムーズにつなげ、少しでも待ち時間を短くすることが大切だと考えています。
最短でお困りごとが解決できることで、お客様のマイナス体験を減らし、結果として満足度向上に繋がるのではないかと思っています。

AI活用によって、EX(従業員満足度)への貢献と、データによる次の打ち手をクリアにする

「CX」という言葉がキーワードになりつつも、コールセンターで働かれている方々にもスムーズなオペレーションを手助けしてくれるAIという存在は、きちんと貢献できているのでしょうか。

田口さん :

今までは、あらゆるお問い合わせをお電話でいただいていたため、回答の難易度に差がありました。
そのため、お問い合わせ内容によっては回答までにお時間をいただいてしまい、すぐに対応できないことがコールセンターで働く社員にも負担となっていました。
そうした課題に対し、AIの助けを借りながら、社員の働き方を含めて再設計することで、お客様にとっては満足度向上、社員にとっては働きやすい環境を実現していると思っています。

AI活用で、思わぬ副産物もあった、とお聞きしました。そのあたりもぜひ教えてください。

伊東さん :

AIを導入したことで、お問い合わせの履歴をデータとして蓄積することができます。これまでは、具体的なニーズを人の手だけでは整理しきれていなかった部分がありましたが、AIは自動的にデータを蓄積してくれるため、お客様のニーズを「ファクトデータ」として体系的に社内で把握することができるようになりました。
そのデータを分析し、どのようなニーズから対応すればお客様にとってより良い体験に繋がるのかを軸に、解決策を決められるため、非常に効果的・効率的にPDCAを回せられています。

 

 

集荷依頼の約8割をLINE WORKS AiCallで対応

2020年11月に法人のお客様からの集荷依頼にLINE WORKS AiCallの導入を行っていただきましたが、その時の背景などを改めて教えてください。

伊東さん :

2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、ECの利用が増加した影響で、これまで以上にお問い合わせを多くいただくようになったため、本格的に導入の検討を開始しました。
特に最初に導入した法人のお客様からの集荷依頼に関しては、これまで有人のコールセンターに電話1つで集荷依頼が出来ていたというユーザー体験を崩さず、いかにスムーズにAIへ移行・活用していくか、という点を重視して取り組みました。

集荷依頼にAIを導入してから約2年経過しました。導入後の経過と成果はいかがでしょうか。

伊東さん :

現在ではコールセンターにいただくお問い合わせの約8割がLINE WORKS AiCallを経由してAIで対応しています。
また、ご希望のお客様にはAIが受付した内容をLINEメッセージで送信しており、テキストでも内容を確認することができるため、「便利!」という嬉しいお声もいただいています。

 

そうしたお声をいただけるのは、我々としても非常に嬉しいです。
続いて2022年11月に「その他」のお問い合わせの一部もLINE WORKS AiCallを導入いただきました。
そちらの導入背景なども教えてください。

伊東さん :

先ほどの『AIは自動的にお問い合わせ内容を蓄積するため、お客様のニーズを「ファクトデータ」として体系的に社内で把握することができた』という話と繋がっていきます。
蓄積したデータを見てみると、お客様からのお問い合わせ内容についても分類分けして把握できるようになりました。
特に「その他」のお問い合わせは、受電の際に確認する内容も多く、有人オペレータで対応すると対応品質にばらつきが出てしまうこともありました。
そこで、ある程度対応方法が決まっているお問い合わせであれば、LINE WORKS AiCallは相性がいいのではないかと思い、導入の検討を開始しました。

まさに、「データがファクトとなり、次の打ち手を効果的・効率的に行える事例」ですね。この導入を進める際のエピソードや効果などはいかがでしょうか。

伊東さん :

このシナリオを設計する際にかなり苦戦しましたが、LINE WORKS側からユーザー視点の助言を多くいただけたのは、大変ありがたかったです。
細かな言い回しや分かりにくいと感じる部分も丁寧にアドバイスいただきました。
そうしたシナリオ設計の甲斐もあり、順調に稼働しております。

「次の運び方をつくる」社会的インフラ企業だからこそ、あらゆる人に寄り添うコールセンターを

LINE WORKS AiCallの導入やデータ活用を効果的・効率的に進めていただいているヤマト運輸様ですが、今後取り組んでみたいことや今見えている解決したい課題などありますでしょうか。

田口さん :

昨今、お客様ニーズの多様化に合わせて、輸送サービスの種類も多様化しています。
今後は、お客様に提供しているサービスを整理・細分化し、できるだけシンプルな対応を心掛け、そのために精緻な設計を行っていくことが必要と考えています。
また、配送状況は地域の天候に大きく左右されるため、そうしたイレギュラー時に「配送エリア×天候」のようなイメージで、天候による交通状況などの情報を迅速に反映し、よりリアルで柔軟な対応ができるようになるとよいなと思います。

今回、インタビューをしていて強く感じたヤマト運輸様の「顧客視点」。
お客様とのコミュニケーションの将来・未来像に関しての展望を教えてください。

田口さん :

新型コロナウイルス感染症の影響や国際情勢の変化などにより、全産業のEC化が急速に進み、ライフスタイルやビジネスの環境が大きく変化しています。
そのため、コールセンターはよりお客様視点で充実したサポートを効果的・効率的に行う必要があると考えています。
また、高齢化がさらに進む日本においては、高齢の方への配慮も必要です。
デジタルやAIをうまく活用しつつ、高齢の方にもスムーズにお使いいただけるようなAI応対を企業として進めていきたいと考えています。その中で、直接お電話でお話されたいお客様のニーズもきちんと満たしながら、最適なコミュニケーションツールを今後も検討していきます。

 

LINE WORKS AiCallの4つの導入理由

-顧客満足度と社員の労働環境の向上を同時実現が可能
-2022年11月からは「その他」のお問い合わせの一部でも導入を開始
-顧客ニーズをデータ化することで、課題解決の効率的なPDCAが実現
-複雑なシナリオ設計を含め、手厚い導入サポート

 

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※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2023年5月当時のものです。

繁閑の波に影響されない、求職者の方が “安心できるコンタクトセンターづくり”を目指して

「はたらく力で、イキイキをつくる。」をミッションに掲げ、1995年創業以来、無期雇用派遣事業を通じて、製造業を中心とする人材派遣業を行っているUTグループ株式会社。

同社では、求職者の求人応募、面接予約を受け付ける採用コンタクトセンターを約50人規模のオペレータで対応をしています。
今回は採用コンタクトセンターで担っている以下3つの役割に
① アウトバウンド:求職者からの面接予約受付、面接予約者に対するリマインドコール
② インバウンド:求職者からの面接予約受付
電話応対AIサービス「LINE WORKS AiCall」を導入し、求職者のCX向上にも寄与することを実感しながら運用いただいております。

導入に至った背景、開発時エピソード、今後の採用コンタクトセンターの在り方含めて、お話しをお伺いしました。


 ※LINE AiCall → LINE WORKS AiCall

 

本事例のポイント

-求職者の求人応募、面接予約を受け付ける採用コンタクトセンターへLINE WORKS AiCallの導入
-10社以上を比較した中で最終的な決め手は、「1社で、すべて自己完結する分かりやすい開発/導入体制」
-ユーザーボイスの「AIだからこそ、気を遣ったコミュケーションをしなくて済み、話しやすかった」は、今後の求職者体験(CX)向上のヒント

 

全体の約8割の求職者の方が電話で、求人応募&面接予約

採用コンタクトセンターというと、最近ではインターネットでのお問い合わせが、一般的になりつつあると思うのですが、電話でのお問い合わせというのも、多くあるのでしょうか。

田口さん :

弊社でもインターネットやLINEなどを使用した自動応答形式のご予約形態をもちろん整備しております。ですが、やはり製造や建築などの現場で働く方がご利用しやすいチャネルが電話でのお問合せということもあり、求職者の約8割の方が電話にて求人応募や面接予約などを行っていただいております。

約8割が、電話での予約なのですね…!想定以上に多く驚いています。
「採用」と聞くと、季節繁忙などのイメージもありますが、業界特性上のトレンドなどはありますでしょうか。

田口さん :

一般的に「求人・採用業界」と言うと、春先に求職者・求人件数が増え、その後一度落ち着き、秋口に再度増え、しばらくして新年から徐々に回復するという傾向ですが、我々が取り扱う製造や建築などの求人は、そうした一般的なトレンドだけではなく、採用する企業様の生産計画によっても大きく左右されます。

更に、今回LINE WORKS AiCallの導入を検討したきっかけにもなった、新型コロナウィルス感染症による工場での生産停止/再開には求職者の方も、弊社としても大きく影響を受けました。

繁閑の波に影響されない、求職者の方が“安心できるコンタクトセンターづくり”を目指してAI導入を検討

新型コロナウィルス感染症による影響も含めて、LINE WORKS AiCallの導入を検討された背景を教えてください。

田口さん :

ニュースなどで盛んに報道されていたので、覚えている方も多いかと思いますが、2020年春に新型コロナウィルス感染症の流行が日本でも始まり、工場での生産などの業務が停止することが多くありました。
この場合、新規の雇用といった採用の流れも停滞するため、我々としても非常に気を揉みました。
その後、2020年9月頃に自動車工場を中心に生産業務が再開。それに合わせて求人数も増え、我々の”はたらく人のための、プラットフォーム”というビジョンを実現していくためにも、1件でも多くの雇用を創出しようと思い、広告・宣伝費用もかけて促進していきました。
結果として、多くの応募をいただきましたが、その約8割が電話による応募で面接の予約登録などの対応が追い付かない、というのが実情でした。

なるほど。これが先ほど冒頭でもお話しに出ていた、一般的な採用トレンドだけではない、UTグループ様ならではのご事情で、働く人が欲しい!応募も沢山ある!でもオペレータだけでは対応しきれないという状況だったのですね。

田口さん :

はい、そうですね。その時に感じたのは、求職者の方のCX体験向上を目指すのであれば、こうしたお問合せ数にバラつきがある繁閑の波や、繁忙期に合わせて上がるコスト面でも振り回されない環境構築が必要、ということです。求職者の方が”安心して応募や予約ができるコンタクトセンターづくり“の必要性を強く感じ、AIの導入検討を開始しました。

「1社で、すべて自己完結した分かりやすい開発/導入体制」と、AI応対で得られた「意外な反応」

実際に導入検討をした際、10社以上にお問合せをし、お話しを聞いたと、伺っています。
その中でもLINE WORKS AiCallに決めた理由は何だったのでしょうか。

田口さん :

2020年11月から本格的に導入検討をし、約半年かけて最終的にはLINE WORKS AiCallに決めました。音声合成や音声認識の性能はもちろん見ていますが、最終的な決め手は、「1社で、すべて自己完結した分かりやすい開発/導入体制」という点でした。
企業様によっては、AIエンジンは、自社ではなく●●社製、でも音声エンジンは自社の××を使用していて…というところが、結構多かったです。それらと比較して、LINE WORKS AiCallは、自社ですべてを完結できる開発/導入体制でご対応いただけたことに加え、十分なノウハウもお持ちだったので、私や弊社デジタル推進部門の責任者からも好印象でした。
そういった面もあり、最終的にLINE WORKS AiCallの導入で決定いたしました。

導入決定後、どの様なプロセスで本格導入を行っていったのでしょうか。

田口さん :

LINE WORKS AiCallの導入にはそれなりの費用がかかるので、経営層への説明責任も十分に果たしつつ進める必要があります。
なので、テスターの方を対象に実証試験を行い、その結果をもとに経営層へきちんと導入する意味なども含めながら説明していきました。
少し弊社の社内プロセスのお話しになりますが、主に6点「①導入のステップ ②実証実験の結果/課題 ③費用 ④投資の内容(工数や開発内容の妥当性) ⑤自社連携システムとの接続状態⑥投資回収計画」を書類としてまとめ、該当部門に提出する必要があります。
大きな投資ということもあり、約半年ぐらい承認に時間を要しましたが、その際もLINE側の担当営業の方や開発の方に必要な情報の提供などでご協力いただけたことがとても助かったのを今、お話ししていて思い出しました。

なかなか大変なプロセスですね…
社内承認を取る過程で行った実証試験の結果や実際に体験したテスターさんの反応はいかがなものだったのでしょうか。

田口さん :

実証実験のテスターさんからは、AIが応対することに対してはポジティブな反応が多かったです。
その中で印象的だったのは、寡黙な職人気質の方から「AIだからこそ、気を遣ったコミュケーションをしなくて済み、話しやすかった」という意外なお声をいただいて、求職者の特性に合わせたコミュニケーションのヒントになりましたし、自分たちが想像していた以上の結果で嬉しかったです。

イケてるコールセンターで、“これからのはたらき方のプラットフォーム”を目指す

最後に事前アンケートにも、びっしりと書いていただいていた、UTグループ様の「採用コンタクトセンターのあり方と、目指す姿」が印象的でした。そのあたりを、詳しく教えてください

田口さん :

我々、UTグループは”はたらく人のための、プラットフォーム”です。幸せな人生を歩んでいただきたいですし、ただ仕事をするのではなく、その人のバックグラウンドを知った上で、求職者体験を高められるお仕事につないでいきたい。それが、求職者・求人を募った企業様において、安心安全かつ、定着率を高められる雇用環境を創れると思っています。

求職者の方にとって、最初のタッチポイントが、この「採用コンタクトセンター」です。
そこでいかに求職者体験を高められるのか、がプラットフォーマーにおいて重要なポイントです。
日本最先端の技術をうまく使いながら、求職者体験を高められる、“イケてるコールセンター”を目指していきたいと思っています。

LINE WORKS AiCallの3つの導入理由

-インバウンドだけではない、アウトバウンドでも活用可能
-繁閑の波や突発的な対応にも安心・安定運用を実現
-AI開発~導入まで、1社完結の分かりやすい体制

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2023年2月当時のものです。

「顧客接点のデジタル化が進んでも、電話での問い合わせは0にはならない」 ヤマト運輸が集荷受付にLINE AiCallを導入し、 電話窓口の利便性向上に踏み切った理由

本事例のポイント

-課題:

・繁盛期や夜間帯など、お客様からのお電話がつながりにくい状況を改善したい
・オペレータの業務量を緩和することで、ゆとりのある働き方を可能にしたい

-期待:

・いつでも、お客様からのお電話がつながりやすい環境
・コールセンターを利用するお客様の満足度向上
・お客様とのコミュニケーション手段が多様化する中、
電話でもストレスフリーな体験を届けたい

-成果:

・実証テスト後のお客様アンケートでは、満足度80%以上
・「電話の待ち時間がない」「AIオペレータとのやりとりがスムーズ」
とポジティブな反応が多数
・さらにAIオペレータの作業完了率が想定以上となり、有人対応を必要とする
緊急性の高い問い合わせに対し、これまで以上に時間をかけられるようになった

 

宅急便は「止めてはならない」。ヤマト運輸が電話窓口にLINE WORKS AiCallを導入した理由

有薗さん :

ヤマト運輸株式会社では、お電話による集荷依頼の一次受付として、AIオペレータによる対応を実施しています。2020年11月に法人向けサービスを開始し、2021年1月にエリアの拡大、4月に個人向けサービスを開始しました。

かつては“電話一本で集荷”という手軽さが好評をいただいていましたが、時代の変化に寄り添い、今ではWebやLINE公式アカウントからの集荷依頼など、デジタルチャネルも増やしています。しかし、電話による集荷依頼が無くなることはありません。私たちとしては、「お客様が使い慣れている手段を使って、ストレスなく集荷依頼をしてほしい」と考えていますので、電話も大切な接点の1つとして、お客様の満足度を上げるためにはどうしたら良いかを常々考えておりました。

長い間コールセンター運営の課題となっていたのは、「安定した人材確保の難しさ」です。これは弊社に限ったことではありませんが、そもそも採用が難しいこと、時期や時間帯によって人員が増減してしまうため、お客様からのお電話がつながりにくい時間帯が発生していました。

そしてその状況に追い討ちをかけたのが、新型コロナウィルスの蔓延です。コールセンターが密になることを避けて、出勤人数を大幅に減らすことになりました。一方で、巣ごもり需要から宅急便の需要は激増。宅急便を送りたいとご連絡くださるお客様が増える中で、その電話を受けるスタッフがいないという事態になりました。
社員の安心安全を守るために仕方がないとはいえ、お客様の要望に応えられないこの状況が、悔しくて仕方がなかった。二度とこの状況を繰り返さないため、「つながるコールセンター」を実現する選択肢として出てきたのが、AIの活用でした。

我々は「ものを運ぶ」という社会的インフラを担っています。お客様が送りたいのは、荷物ではなく、想い。だから、止めてはならない。この使命感のもと、一次受付となる集荷依頼に音声AIを導入することで、お客様がストレスを感じることなくつながる環境を構築することを決めました。

お客様とLINEとともに、「ヤマト運輸のAIオペレータ」を創りあげる

 

有薗さん :

AIオペレータの導入にあたり、同様のサービスを提供している2〜3社のデモを体験しました。その中でもLINE WORKS AiCallでの会話は圧倒的に機械感がなく、「これだ!」と直感的に選びましたね。

社内検討の際、正直社内からは「認識精度は大丈夫なのか?」と心配の声もありました。そのような声には、まずご自身で体験してもらうことで、ほとんどの方の心配が解消されたようです。そして、実は導入前のSTEP0として、法人のお客様100社を対象としたテスト導入も実施させてもらいました。ヤマト運輸のサービスは日本全国で提供しているので、方言やなまりをしっかり聞き取れるかを、事前に確かめたかったんですね。そのため100社は日本各地から偏りなく選びましたが、問題なく聞き取れるという結果が出ました。

AIオペレータによる集荷依頼の対応完了率の高さ、そしてどの地域であっても問題なく使用できるという認識率の高さによって、お客様からポジティブな反響をいただけました。

LINEさんには様々なリクエストをしましたが、この実証テストの成果が想定以上だったことで、その後のエリア拡大や個人向けサービスの提供はスムーズに進みました。

LINE WORKS AiCallは定型化されたパッケージのサービスではなく、実際の現場の環境やオペレーション、ユーザーの性質に合わせて細かくチューニングしてくれると捉えています。私たちとしては、「ヤマト運輸にとって最適な音声AIとはなにか?」をLINEのご担当者さんが一緒に検証していただけたことが、何よりも心強かったです。そして、実証テストにご協力いただいたお客様からのご意見をもとにサービスをブラッシュアップしていきました。お客様・LINE社・ヤマト運輸で協力して「ヤマト運輸のAIオペレータ」をつくりあげた結果、多くのお客様から支持を得られるサービスになったのだと思います。

AIオペレータの存在により、有人対応はより親身に。
LINE WORKS AiCallはヤマト運輸の「大切な仲間」になった

有薗さん :

AIオペレータが対応できない要望は、自動的に有人対応窓口につながるようになっています。そのため、複雑性や緊急性が高い要望に対しては、人が直接丁寧に対応できるようになりました。また、これまでは有人での対応を行っており、集荷依頼を承った後、内容をシステムに打ち込みセールスドライバーに送るという手作業があったのですが、LINE WORKS AiCall導入後は、自動でその情報が送られるようになり、作業の軽減へつながり、入力ミスもなくなりました。

本格的に導入した後の反響ですが、「待ち時間がなくスムーズ」「AIの技術がすごい」など、一般のお客様からの反応も肯定的です。ヤマト運輸が何か新しいことを始める時、その判断基準は「お客様にとって良いものかどうか」なので、LINE WORKS AiCallを導入して良かったのだと、安心しています。

365日、LINE WORKS AiCallは大切なお客様からのお電話にいつでも対応してくれています。ヤマト運輸にとっては、もはや仲間のような存在です。これまで世になかったものをこれからの当たり前にしていくために、今後はさらにお客様がご利用しやすいサービス範囲の拡充や、品質向上を行っていきます。

ツールを入れることが目的ではない。「お客様にとって良いものか」を模索して選んだ

 

有薗さん :

急速なデジタル化に伴い、企業とお客様とのコミュニケーションツールは多種多様になりました。確かにデジタルツールは便利です。しかし、だから電話が不要かと言われると、それは違うと考えています。

コミュニケーションの手段が多様化するのであれば、お客様が希望するチャネルを準備し、選んでいただきたいと考えています。電話を使い慣れているお客様は当然いらっしゃるので、そのようなお客様にも向き合い、発生する課題をきちんと解決するため、LINE WORKS AiCallという選択肢を選びました。

現時点での機能には満足していますし、今後は更なるアップデートに期待しています。今後は集荷依頼以外にもLINE WORKS AiCallの技術を適用していければと考えています。理想としては、あらゆるサービスへの分岐点になってもらうこと。現状、サービスごとに電話番号が異なるなど、Webチャネルが点在しているのため、AIオペレータに要望を伝えるだけで適切な窓口へと導いてくれる存在になったらいいなと思っています。より、人との会話に近いサービスを提供していきたいですね。

すべては、お客様にとって良いサービスを提供し続けていくためです。テクノロジーを活用して変化していくことは大事です。試せるものはどんどん試して、ヤマト運輸のコールセンターは、お客様にとってよりつながりやすく、身近な存在であり続けます。

 

LINE WORKS AiCallの5つの導入利点

-「スムーズにつながる」ストレスフリーな問い合わせ体験を提供
-人に近い形でのお客様とのコミュニケーションを実現
-顧客満足度の向上
-AIと人の作業分担により、複雑性の高い問い合わせに時間をかけられるように

-集荷受付完了後自動で集荷ドライバーに情報を連携、有人オペレータの作業軽減

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2021年10月当時のものです。

飲食業界の課題を音声AI活用で解決! ピークタイムの電話応対負担を半減、 顧客満足度も向上したLINE AiCallの活用

本事例のポイント

-課題:

・飲食店予約内容のデジタル化とデータ活用
・店舗負担の多い当日予約電話応対の自動化
-期待:

・電話応対Alサービスによる予約内容のデジタル化
・音声AI技術、複数予約サイトコントローラーの活用による電話予約応対の自動化
-成果:

・自動化により電話応対負担が半減
・店舗サービスの拡充
・顧客満足度の向上
・データ活用によるサービス価値の向上

 

株式会社エビソルとは?

株式会社エビソルは、「“体験”をアップデートして社会に貢献する」をミッションに掲げ、飲食サービスや観光サービスのDX推進を支援。
飲食店予約管理システム「ebica」を基軸に外部システム連携により様々なデータを蓄積し、業界初となるグルメサイトコントローラーや、空席データと連動したAI電話予約応対サービス「AIレセプション」により、全ての予約管理の自動化を実現。顧客減少や人手不足など様々な課題に直面している外食産業において、スタッフが接客や調理など「ヒトにしかできない仕事」に集中できる環境を創ることで、顧客の満足度を高め、スタッフの生産性向上を支援するサービスを提供しています。

 

コロナ禍で新たに生まれた飲食業界の課題とは

田中さん :

飲食業界はこれまで長い間、少子高齢化と働き手不足の問題に悩まされてきました。現在はそれに加えて新型コロナウイルスの流行による店舗運営体制の変化やGo To Eatキャンペーンの対応など、わずか1年未満の間に状況が目まぐるしく変化しています。特にコロナ禍で大きく変化したのが、消費者のニーズです。

緊急事態宣言で外食ができなくなり、消費者はデリバリー・テイクアウト・お取り寄せなどで食を楽しむ方向にシフトチェンジしました。その後、緊急事態宣言が解除されてからも、外食を楽しむ方は以前の水準に戻っていません。飲食店様の予約数を見ても、客数が戻っていないことは明白です。

その状況を打破するためにGo To Eatキャンペーンが実施されていますが(※)、コロナ禍の影響は大きく、席の間隔を空けての営業やグループサイズの変化(1グループ平均4名から平均3名に減少)があり、満席でも売上は例年の7〜8割という飲食店様も多い状況です。

現場の状況からも、コロナ禍の影響による消費者のニーズには大きな変化が見て取れます。「テイクアウトでも十分」「デリバリーであの味が家で楽しめる」となると、飲食店側がお客様に対して「外食することの価値」をこれまでよりもわかりやすく示す必要性があるといえます。

場や雰囲気、スタッフとのコミュニケーション、お店でしかできない体験を楽しむことや、家にはないものを求めて、「外食」を積極的に選んでもらえるような理由付けが必要になってくるのです。

飲食業界の新たな課題解決に欠かせない「データ活用」

田中さん :

外食でしかできない体験を楽しみに来てくれるお客様を増やすために欠かせないのが、「データの活用」です。そもそも弊社が飲食店向けにネット予約サービスを始めた理由の1つは、「ホテルや航空券などはネットで即予約できるのに、なぜ飲食店だけはネット予約が進まないのか」と感じたことにあります。ネット予約が進めば来店データが自動でデジタル化でき、予約いただいたお客様のデータが蓄積されます。

これまでの来店でどんなものを召し上がったのか、食やお酒の好み、ご家族・友人・パートナーなどの利用パターン、普段使いかそれとも特別な日にご来店いただいたのかなど、さまざまなデータがないことには、お客様1人1人に最適な「お店でしかできない」サービスを提供できません。

外食を選んでもらうにはこのようなデータを蓄積し、新しい体験を提供できるような準備が必要です。しかし、このようなデータを蓄積できている飲食店はまだ少ない状況で、飲食業界の大きな課題の一つだと言えます。

 

 

「ebica予約データ分析」からもわかるように、2012年はネット予約が1割ですが、2019年の最近になってもまだネット予約の割合は半数にも満たない状態です。

Go To Eatキャンペーンなどの新しい施策を取り入れるにも、データ活用が欠かせません。ただ制度を受け入れるだけでは、キャンペーンによる単価減少と、コロナ禍によるグループサイズの減少で客数は伸びても売上があまり上がらず、逆に利益を圧迫する結果を招いてしまいます。

自店舗の利用頻度・シーン・パターンなどがデータ化できていなければ、施策を利用して成長するのはとても難しいです。データ活用を可能にするデジタル化、そして“ヒト”がやらなくていいことをAIに任せ、“ヒト”は外食を楽しみに来たお客様の接客や、外食ならではの料理の提供に注力できる環境を創ることが今後の飲食業界にとって重要になると考えています。

そこで予約のネット化を進めるべく奔走していたのですが、飲食店の予約=電話というユーザーの消費行動を変えることは難しく苦しみました。その後は消費行動を変えずに電話予約をデジタル化できないかと試行錯誤し、自動音声通話やコールセンターなどにトライしました。しかし、どれも一長一短で課題解決にフィットするサービスが見つけられていなかったのです。

 

LINEの音声AI技術を活用し、『AIレセプション』をリリース

 

田中さん :

「どうやったら予約をデジタル化できるのか…?」と方法を模索し続けていたところ、2019年のLINE CONFERENCEで電話応対AIサービス「LINE AiCall」(※)に出会ったことが大きな転機となりました。「これなら電話予約のデジタル化とデータ蓄積が実現できる!」と強く感じ、その滑らかで自然な会話と音声にとても驚いたことを鮮明に覚えています。

※「LINE CONFERENCE 2019」当時は、音声AIプラットフォーム「DUET」という名称で発表

LINEさんとすぐに話を進め、お店の負担を軽減しながら電話予約をデジタル化できる音声AIサービスを開発することになりました。

 

まずは、特にお店の負担が大きく、かつ音声AIでも応対できる当日の電話予約に的を絞り、LINEさんと商品開発に着手。2019年11月〜「LINE AiCall」を活用した実証実験をスタートし、2020年10月1日に『AIレセプション』というサービスをリリースしました。

AIレセプションとは?

飲食店にかかってくる予約電話に「LINE WORKS AiCall」(AIスタッフ“さゆり”)が応対し、そこで聞き取った内容と飲食店向け予約管理システム「ebica」の空席データをリアルタイムで参照することで、さらに予約登録までを自動化するサービスです。
お客様はいつも通りお店に電話をかけて、「◯日の✕時から△名で予約したい」と伝えるだけでOK。その後はヒトと会話しているような自然な音声が特徴のAIスタッフ“さゆり”の質問に答えるだけで、簡単に予約が完了します。
お客様との会話内容はすべて記録されているので、情報がわからないと心配する必要もありません。スタッフが電話対応をしなくても予約が完了するため、目の前のお客様に集中することができます。

※LINE AiCall → LINE WORKS AiCall

 

店舗の電話応対負担を半減!サービスの拡充を叶えた実証実験

実証実験前の仮説通り、当日店舗にかかってくる電話の50%が予約関連の電話で、残りの50%はその他のお問い合わせや相談でした。実証実験を行った店舗では、1日にかかってきた電話の28件中15件が予約の電話で、この15件をすべて『AIレセプション』が応対しました。

お客様が指定された時間の予約が無理な場合は、他の空いている時間への誘導、もしくはお断りまで応対します。「今から入れますか?」という問い合わせにも、複数のサイトの予約情報とリアルタイムの空席情報を突き合わせてすぐにご案内します。

店舗スタッフ(ヒト)が電話応対した場合を考えると、75分間(最大5分×15件)動けなくなる可能性があるのですが、『AIレセプション』を利用することで、この75分間はヒトで応対する必要なくなります。

 


このデータを見ても、コロナ禍でピークタイムの直前予約による電話応対が増加しています。ピークタイムに電話応対で最大75分も取られる状況と、電話を気にせず接客・サービスに集中できる状況に大きな違いがあることは飲食業界の皆様ならわかっていただけるはずです。

 

コロナ禍に店舗が抱える3つの課題をクリアした『AIレセプション』

田中さん :

現在店舗が抱えているリアルな課題は、①コロナ禍で人手不足の状態、②当日の直前予約電話の増加、③Go To Eatキャンペーンによる忘年会シーズン並の繁忙、の3つです。人手不足の状態で来客対応だけでも忙しい状況下で、電話応対の増加によって負担が増えているため、店舗スタッフはかなり苦しい状況に立たされていることがわかります。

この状況を打破するためにも、音声AIを活用した『AIレセプション』が活躍しています。

 

導入店舗の声

俺のフレンチ・イタリアン青山店 店長様 

 

AIレセプションを導入した一番の成果は、ご案内・お会計・電話の3つを担当するアテンド係の負担が減り、目の前のお客様により集中できる環境が作れたことです。飲食業では電話一本を受けるところからサービスが始まるため、かかってくる電話が取れないのは大きな機会損失です。ご案内はお客様との初対面となるのでとても重要ですし、お会計でお待たせすることもサービス提供者としてNGだと考えています。

弊店には子機が2台あるので、アテンド係が対応中の場合はもう1人がカバーするような体制になっていますが、AIのおかげで余裕を持った対応ができるようになっています。ご案内・お会計対応だけでなくサービス提供に集中できるので、とても助かっています。

電話をAIにお任せできるという安心感は、想像以上に大きな効果だったと実感しています。

 

『AIレセプション』の導入前、導入後の変化 :

『AIレセプション』を導入する前は、AIといっても「なんとなく便利になるんだろうな」という程度で具体的にどんなメリットがあるのか、あまりイメージできていませんでした。

『AIレセプション』を導入した当初は慣れませんでしたが、AIで電話を受けてもらえる効果が想像以上に大きいことに気づきました。

電話を気にせずお客様に集中でき、店舗でのサービスが充実すると実感できたのはもちろん、精神的にも大きな影響があると感じます。今ではお店のスタッフ同様、“さゆり”と名前で呼ぶほどお店に欠かせない存在になっています。

 

AIレセプションを利用したお客様の声

 

実際に『AIレセプション』を利用されたお客様の声としては、好意的な反応が約9割と高い結果になりました。(※店舗で行っている『AIレセプション』を利用されたお客様に対するアンケート結果より)

 

●ご利用いただいた感想
●初めてAIを利用した予約を行ったが、とても便利でした。
●初めてのAI体験でおもしろかったです。
●びっくりしましたが、ちゃんと会話ができました。
●お店のスタッフが相手だと忙しいところに電話して申し訳なく思って焦ったり、相手の話し方が早くて聞き取りづらくても聞き返しにくかったりする。AIによる案内を今後もぜひ続けていただきたいです。

 

上記のようにお客様の声としては、最初は驚いたけれど思った以上にしっかり会話ができた、無事予約できたのでAIでも満足などの好意的な意見が多く見られました。

 

エビソルが今後目指したい未来

田中さん :

弊社が展開する飲食OMO事業は、リアルな飲食業とオンラインをつなげるマーケティングを目指す事業です。集めたデータをグルメサイトなどの周辺事業者やITと連携することによって、飲食業の販促に役立つシステム構築を目指しています。『AIレセプション』も、その一環となるサービスです。

弊社のサービスを活用いただくことで、消費者には、好きなタイミングにお店の状況を気にすることなく、『AIレセプション』で簡単に予約ができる環境を提供することができます。また、来店された際に召し上がったメニューがオンラインにデータとして蓄積され、そのデータを元に次回は好みのメニューをご提案し、新たな外食体験を楽しんでもらう、そんなことを可能にします。

対消費者だけでなく、飲食業の成長にも蓄積されたデータを活用できます。客数・客単価・回転数・時間帯ごとの人気メニュー・利用シーンなどのデータがあれば、より繁盛店舗になるためのヒントが得られます。

もともと日本の飲食店が持つ「おもてなし」の素晴らしさは、このようなマーケティングをすればさらなる価値向上ができますし、消費者にとってもそういった外食体験ができることは大きな楽しみとなるでしょう。また、おもてなしを体験したことのない諸外国の方にとっても、きっと素晴らしい体験となるはずです。

本来日本の飲食業が持っているポテンシャルを最大限に引き出し、消費者・飲食業双方が幸せになる世界を実現するために、これからも飲食店をサポートし、飲食業界の活性化に貢献していきたいと思っています。例えば、受付表を使っていたある企業では、その帳票をSHIORIに代替することで、タブレット上で手書きした文字をデータ化し、CSV出力することができるようになります。現場では変わらず手書きで受付ができるためオペレーションを大きく変えるなどの負担が少ないですし、本部では受付で得た情報をデータ化してCSV出力し、情報を活用することもできます。我々はただ作業を効率化したいのではなく、あくまでお客様ファーストなので、お客様対応の品質向上と作業効率化を両立したいと思っているんです。

 

LINE WORKS AiCallの5つの導入理由

-当日予約の電話を自動化することで店舗負担を半減
-自動化による店舗サービスの拡充
-電話予約を自動でデータ化することで、マーケティングへの活用が可能に
-顧客満足度の向上
-データ活用によるサービス価値の向上

製品に関する詳細はこちら →

※掲載している内容(製品名含む)、所属やお役職は取材を実施した2020年11月当時のものです。