2025年1月24日に、神奈川県総合防災センター・消防学校(厚木市)にて、「令和6年度神奈川県内消防広域応援訓練」が行われました。
「神奈川県内消防広域応援」は、災害発生時に、県と県内消防本部が一丸となって県内の被災地を応援する仕組みです。
本訓練には県内全ての消防本部が参加し、LINE WORKSを活用した情報受伝達訓練と、県消防学校の訓練施設において、応援部隊の実動訓練が行われました。
「令和6年度神奈川県内消防広域応援訓練」は、「都心南部直下を震源とする地震が発生し、厚木市内で最大震度6強の揺れを観測したこと」を想定して実施されました。
LINE WORKSを活用した情報受伝達訓練
大規模災害対応時の情報共有基盤としてLINE WORKSを採用しています。
情報受伝達訓練でも、県と各消防本部との情報受伝達にLINE WORKSが活用されました。
【情報受伝達訓練の内容】(内容を一部抜粋したものです)
1. 地震が発生した厚木市消防本部から、LINE WORKSの緊急用のトークルームに地震が起き被害が発生している旨連絡が入ります。
2. 厚木市消防本部は、市内の被害状況を確認後、県に対し、応援要請を行い、県は県内調整本部(かながわ消防)を設置。あらかじめ指定された県内の災害即応部隊に対し、県から派遣が要請されます。
3. 要請を受けた部隊は、到着予定時刻を報告。
4. 出動可能な隊数を確認するため、県から県内の各消防本部にLINE WORKSのアンケートを送付。
5. 県はアンケートデータをCSVでダウンロードし、集計。結果をとりまとめ、県内の各消防本部に県消防応援部隊の出動を要請します。
6. 県消防応援部隊は内容を確認し、到着予定時間を連絡。
これらに加え、その都度被害状況がトークルーム上で報告されます。
このような情報共有・やりとりが、全てLINE WORKSにて行われました。

本訓練で、LINE WORKSにより緊急時の情報綬伝達が円滑に行われました。
神奈川県及び各消防本部では、専用タブレットを使い、毎月LINE WORKSを使って情報受伝達訓練を行っています。災害時に誰でも操作できるよう、日々の準備を大切にしています。
さまざまな状況・被害を想定した実働訓練
情報受伝達訓練の後は、災害救助訓練場にて実働訓練が行われました。
【実働訓練の内容】
・指揮本部運営訓練
・倒壊した建物からの救助救出訓練(倒壊建物エリア)
・土砂埋没車両及び家屋からの救助救出訓練(土砂埋没エリア)
・家屋密集地域における火災対応訓練(街区火災エリア)
・救助犬を活用した人命検索訓練(倒壊建物エリア)




閉会の際は、橋本副知事から「訓練会場となった県消防学校の災害救助訓練場は、令和5年度に、住宅密集地の火災や土砂災害を想定した訓練ができる施設を整備するなど、訓練機能を拡充し、より実践的な訓練が可能になりました。今後もこの施設を活用し、災害救助の研鑽に取り組み、多くの命を救っていただければと思います」とお話がありました。
その後、検証員の方から訓練に参加した方々へのフィードバックの時間が設けられ、良かった点やより改善できるところなどを共有し合い、「令和6年度神奈川県内消防広域応援訓練」は終了しました。
おわりに
災害時などの緊急時において、リアルタイムなコミュニケーション、重要な情報を瞬時に共有できることはとても重要です。
今後もLINE WORKSは、災害時を含めた様々なシーンに活用いただけるよう、サービスの強化や取り組みを続けてまいります。
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