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トランシーバーレンタルの料金相場|機種・期間別の目安
レンタル料金の目安は1台1泊2日で750〜5,000円程度で、特定小電力が最も安く、IP無線機が最も高くなります。金額はレンタル各社が公開している料金をもとにした目安です。料金は機種のタイプと借りる日数で決まり、同じタイプでも業者によって倍以上の差があります。
特定小電力は免許のいらない近距離用、デジタル簡易無線は広い屋外用、IP無線機は携帯電話の回線を使う広域用の無線機です。1台あたりの料金の目安は、次の表のとおりです。
| 機種タイプ | 1泊2日 | 1週間 | 1か月 |
|---|---|---|---|
| 特定小電力トランシーバー | 750〜3,000円程度 | 1,000〜4,000円程度 | 3,000円台から |
| デジタル簡易無線(登録局) | 1,100〜3,500円程度 | 1,400〜5,000円程度 | 5,000〜9,000円程度 |
| IP無線機 | 3,000〜5,000円程度 | 3,000〜1万円程度 | 見積もりが中心。7,000円前後の例もある |
※税込と税抜の表示が混在しています。届けた日と返却の日を料金の日数に含めるかどうかも業者で異なり、1泊2日の料金を示す業者と、利用日数の1日を2泊3日として扱う業者があります。最新の料金は各社の料金表や見積もりでご確認ください。
レンタル料金以外にかかる費用
業者ごとの見積もりは、レンタル料金に次の費用を足した総額で比べると違いが分かります。
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| 送料 | 届けるときの送料は業者、返却の送料は利用者が負担する形が多い。返却の送料を1ケースごとに決めている業者もある |
| 付属品 | イヤホンマイクや予備のバッテリーが標準で付くか、1台ごとのオプション料金かは業者によって異なる |
| 補償料 | 故障や紛失に備える任意の補償。レンタル総額の1割を加える例がある |
| 故障・紛失時の負担 | 利用者の過失による故障は修理費を請求され、返却できない場合は機器の販売価格に当たる額を求められることがある |
| IP無線機の回線の料金 | 機種によって、使う回線を指定する料金を別に設けている業者がある |
| キャンセル・延長 | 出荷前の取り消しは無料の業者もあれば、注文後は取り消せない業者もある。返却が遅れると延長料金がかかる |
見積もりの試算例
総額は、1台あたりの料金に台数を掛け、送料とオプションの料金を足すと概算できます。たとえばデジタル簡易無線を10台、1泊2日で借りる場合、1台2,000円なら機材費は2万円です。イヤホンマイクを1台300円で付け、返却の送料を2,000円とすると、合計は2万5,000円になる計算です。
業者によって日数の数え方や送料の負担が違うため、同じ日程と台数で2〜3社から見積もりを取ると、総額の違いを比べやすくなります。
レンタルできるトランシーバーの種類と選び方
機種は使う場所の広さで選び、1フロアなら特定小電力、広い屋外ならデジタル簡易無線、拠点間ならIP無線機が合います。販売各社の案内では、特定小電力は屋内で100〜200m程度、デジタル簡易無線は見通しのよい屋外で1〜5km程度届き、IP無線機は携帯電話の回線が届く範囲で話せるためです。
レンタル業者が扱うトランシーバーは、主に次の3タイプです。カタログではインカムや無線機とも呼ばれます。
| タイプ | 届く範囲の目安 | 免許・登録 | 合う場面 |
|---|---|---|---|
| 特定小電力トランシーバー | 見通しのよい屋外で1km前後。建物の多い市街地や屋内では100〜200m程度 | 不要 | 店舗や式典会場など、1フロアの中の連絡 |
| デジタル簡易無線(登録局) | 見通しのよい屋外で1〜5km程度。市街地や屋内では数百m〜1km程度 | 登録が必要。レンタル品は業者が登録済み | 屋外イベント、工事現場、警備 |
| IP無線機 | 携帯電話の回線が届く範囲 | 不要 | 複数の会場や、離れた拠点の間の連絡 |
届く範囲は販売各社の案内による目安で、建物の構造や地形によって短くなります。会場に上下の階や壁の多い区画があるなら、建物の中や上下の階で届く距離の目安も見てから機種を決めましょう。
迷ったときは、会場の広さや端から端までの距離、階をまたぐかどうかを業者に伝えて、合う機種を提案してもらいましょう。本番前にデモ機を借りて、会場で電波が届くかを試せる業者もあります。
免許や登録の手続きは必要か
特定小電力トランシーバーとIP無線機は、借りる側が免許や登録を受ける必要はありません。総務省は、定められた条件を満たす特定小電力の無線設備について、無線従事者の資格も無線局の免許も不要としています(総務省 電波利用ポータル「特定小電力無線局」)。
デジタル簡易無線は、総務省の免許か登録を受けて使う無線です。レンタルできるのは登録局の無線機だけで、免許局の無線機はレンタルできません。登録局は、登録を受けた業者のもとで利用者が使う仕組みなので、借りる側が自分で登録する必要はありません(北海道総合通信局「デジタル簡易無線Q&A」)。
その代わり業者には、使い方と守るべき法令を利用者に前もって説明することと、利用者の氏名や名称、住所、利用期間などを運用が始まったあとに届け出ることが求められています。借りる側も、電波法令を守って無線機を適正に管理することが求められます(関東総合通信局「簡易無線局のレンタルについて」)。
レンタルのメリット・デメリット
初期費用と保管の手間がかからない一方で、使う回数が増えるほど割高になり、手配と返却の作業も毎回発生します。機器を買わずに使う期間と台数の分だけ支払い、電池の劣化や故障の管理は業者が受け持つためです。年に数回のイベントや期間限定の工事のように、使う時期が限られる場合に利点が大きくなります。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 初期費用がかからない | 機器を買わずに、使う期間と台数の分だけ支払う |
| 保管や点検がいらない | 使い終わったら返却する。電池の劣化や故障の管理は業者が受け持つ |
| 機種と台数を毎回選べる | 会場の広さや人数に合わせて、機種も台数もその都度変えられる |
| デメリット | 対策 |
|---|---|
| 使う回数が増えると割高になる | 年間の利用回数と期間を出し、購入やアプリ型の費用と比べる |
| 在庫がないと借りられない | 連休やイベントが重なる時期は、日程が決まった時点で予約する |
| 届くのは使用済みの機器で、機種も毎回同じとは限らない | 届いたらすぐに動作と電池の持ちを確かめ、操作方法を本番前に共有する |
| 手配と返却の手間が毎回かかる | 付属品の一覧を作り、返却の担当者を決めておく |
購入・アプリ型との比較|長く使うならどれが得か
年に数回ならレンタル、毎月のように使うなら購入かアプリ型が安くなりやすく、分かれ目は利用回数と台数から計算できます。レンタルは借りるたびに料金がかかり、購入は最初に本体代をまとめて払い、アプリ型は1ユーザーあたりの月額を払うためです。業務でスマホを使う現場なら、アプリ型も比べる候補になります。
トランシーバーを用意する方法には、レンタルのほかに、無線機を買う方法と、スマホにアプリを入れて使うアプリ型があります。費用のかかり方と手間の違いを、次の表で比べました。
| 比較項目 | レンタル | 購入 | アプリ型 |
|---|---|---|---|
| 費用のかかり方 | 借りた期間と台数の分だけ支払う | 最初に本体代をまとめて支払う | 1ユーザーあたりの月額を支払う |
| 1台・1人あたりの目安 | 1泊2日で750〜5,000円程度 | 特定小電力1万〜4万円、デジタル簡易無線3万〜8万円、IP無線機5万〜10万円程度 | 月額数百円〜2,000円台程度。無料プランのあるサービスもある |
| 維持・管理 | 点検は業者が行い、使い終わったら返却する | 電池の交換や修理、保管は自社で行う。IP無線機は毎月の通信料、デジタル簡易無線は登録の手続きと毎年の電波利用料もかかる | 業務用のスマホにアプリを入れて使う。スマホを持たない人の分は端末代と通信費がかかる |
| 合う使い方 | 年に数回のイベント、期間限定の工事 | 同じ台数を毎日のように使う現場 | 業務でスマホを使う現場の日常の連絡、フロア間・拠点間の連絡 |
| 弱点 | 回数が増えると割高になり、毎回の手配がいる | 初期費用がかかり、台数を増減しにくい | 携帯電話の回線やWi-Fiが届かない場所では使えない |
※購入価格は販売各社、アプリ型は各サービスの公開料金をもとにした目安で、税込と税抜が混在しています。購入する場合の金額は、方式ごとの本体価格の相場で見当をつけてから、次の目安の計算に当てはめてください。
購入のほうが安くなる目安
購入価格を1回あたりのレンタル料金で割ると、何回借りたら購入と同じ金額になるかが分かります。
たとえばデジタル簡易無線を1台5万円で買う場合、1週間のレンタルが1台3,000円なら、約17回で購入価格と同じ金額になります。年に3回の利用では6年近くかかるため、年に数回のイベントならレンタルのほうが割安です。毎月借り続ける場合は、1か月5,000〜9,000円の料金なら6〜10か月ほどで購入価格に達します。いずれも本体価格だけで比べた試算です。
購入した場合は、電池の交換や修理、保管を自社で行います。年単位の長期レンタル契約やリースを用意している業者もあるため、常設で使う場合は長期契約の見積もりも取り、購入と並べて比べてみてください。
業務でスマホを使う現場ならアプリ型も比べる
スタッフが業務用のスマホを使っている現場では、アプリを入れると連絡の手段をスマホ1台に集約でき、無線機の手配や返却もいりません。10人が1年間使う場合、1ユーザー月額500円のサービスなら6万円です。
同じ10台のデジタル簡易無線を1か月単位で1年間借り続けると60万〜108万円程度、購入なら本体だけで30万〜80万円程度になります。いずれも試算です。スマホを持たない人がいる場合は、その人の分の端末代と通信費も足して比べてください。アプリ型を候補に入れるなら、無料と業務用のアプリの違いや料金の目安を比べてから、試すサービスを決めましょう。
アプリ型とIP無線機は、携帯電話の回線やWi-Fiが届かない場所では使えません。山間部や地下など圏外になりやすい場所が多い現場では、端末どうしで直接通信する無線機を選ぶと安心です。人が多く集まる会場では携帯電話の回線が混み合うこともあるため、回線を使う方式は事前に会場で試しておきましょう。
スマホをトランシーバーのように使えるアプリの一つが、LINE WORKSラジャーです。ボタンを押して話すとグループのメンバーに声が届き、インターネット回線を使うため、別のフロアや離れた拠点にいても会話できます。アドバンストプランでは、発話を自動でテキストに変換できます。
レンタル業者を選ぶときのチェックポイント
料金の安さに加えて、日数の数え方、送料、補償、キャンセルの条件、休日の対応を確かめておくと、想定外の出費を防げます。届けた日と返却の日を料金の日数に含めるかや、返却の送料をどちらが負担するかは業者によって異なるためです。補償に入らずに故障や紛失があると、修理費や機器の販売価格に当たる額を求められることもあります。
| チェック項目 | 確かめる内容 |
|---|---|
| 機種の提案 | 会場の広さや使い方を伝えると、合う機種を提案してもらえるか |
| 日数の数え方 | 届けた日と返却を発送する日が料金に含まれるか。最低の利用日数は何日か |
| 送料 | 届けるときと返却するときの送料を、それぞれどちらが負担するか |
| 付属品 | イヤホンマイク、充電器、予備のバッテリーが標準で付くか |
| 補償 | 故障・紛失に備える補償の有無と料金。補償に入らない場合の負担額 |
| キャンセルと延長 | 注文後に取り消したり台数を減らしたりしたときの料金。延長を申し出る期限 |
| 発送と休日の対応 | 最短でいつ届くか。土日祝日に機器のトラブルを相談できるか |
| 事前の試用 | 本番前にデモ機を借りて、会場で電波が届くか試せるか |
申込から返却までの流れ
手続きは見積もり、申込と支払い、受け取り、返却の4段階で、本番前に動作確認と使い方を共有する時間を取っておくと安心です。不具合の連絡を到着日のうちと決めている業者もあるため、届いた日に確認しておくと交換の手配が間に合います。
- 機種・台数・利用期間・届け先を伝えて見積もりを依頼
- 申込と支払い。支払いの方法と時期は業者による
- 機器の受け取りと動作確認
- 付属品をそろえて返却
届いたら、全台の電源が入るか、同じチャンネルで話せるか、電池がどのくらい持つかを確かめます。
本番に向けては、急な担当の追加や故障に備えて、予備の機器も含めて手配しておくと安心です。スタッフが多い場合は、担当ごとにチャンネルを分けると連絡が重なりにくくなります。初めて使う人が多いときは、送信ボタンを押して一呼吸おいてから話すことなど、基本の使い方を本番前に共有しておきましょう。
返却の期限は、業者によって決め方が違います。返却日のうちに発送すればよい業者もあれば、決められた日の翌日までの到着を求める業者もあり、期限を過ぎると延長料金がかかることがあります。終了日と梱包の担当者を前もって決めておくと安心です。破損や付属品の紛失があったときは、返却前に業者へ連絡しておきましょう。
よくある質問
トランシーバーは1台から借りられますか?
1台から借りられる業者もあり、料金も1台あたりで決めているところが一般的です。トランシーバーは相手と話すための機器なので、手持ちの無線機と組み合わせない場合は、相手の分も含めて2台以上を申し込みます。台数が多いときは、台数による割引があるかも確かめてください。
当日発送や即日対応はできますか?
受付時刻までに手続きを済ませれば、最短で当日に発送する業者もあります。届く日は在庫や届け先の地域によって変わり、時期によっては希望の機種の在庫がないこともあります。急ぐときは、電話で在庫と到着日を直接確かめてください。
レンタル期間は延長できますか?
期間が終わる前に申し出れば、延長に応じる業者があります。料金は延長した日数分が加わり、次の予約が入っているなど在庫の状況によっては延長できないこともあります。延長しそうなときは、返却日より前に早めに連絡してください。
借りたトランシーバーは手持ちの機種と話せますか?
同じ方式の機種どうしで、チャンネルなどの設定を合わせれば話せる場合があります。特定小電力トランシーバーとデジタル簡易無線は使う周波数が違うため、交信できません。同じ方式でも機種によって使える機能や設定が異なることがあるので、混ぜて使うときは手持ちの型番を業者に伝えて確認してください。
まとめ
レンタルを手配する前に確かめておきたい点は、次の4つです。
- 料金の目安は1台1泊2日で750〜5,000円程度。特定小電力が安く、IP無線機が高い
- 機種は使う場所の広さで選ぶ。デジタル簡易無線のレンタル品は業者が登録しているため、借りる側の登録は不要
- 見積もりは送料・補償・付属品を含めた総額で、2〜3社を同じ日程と台数で比べる
- 毎月使うようになったら、購入価格を1回のレンタル料金で割って比べる。業務用のスマホがあればアプリ型も候補に入れる
年に数回のイベントなら、レンタルで十分に間に合います。使う回数が増えてきたら、今の使い方で1年分の費用を出し、購入やアプリ型と並べてみてください。
アプリ型を比べるときの候補の一つが、LINE WORKSラジャーです。スマホをトランシーバーのように使えるアプリで、インターネットにつながる場所なら、フロアや拠点が離れていても会話できます。フリープランは0円で試せます(会話は40分で一度切断)。有償プランは30日間の無償トライアルがあります。