目次
逐語録とは?
逐語録とは、会議やインタビューで交わされた発言を、一言一句そのまま書き起こした記録のことです。
まずは、混同されやすい議事録・要約・文字起こしとの関係を整理しておきましょう。
逐語録と議事録・要約の違い
逐語録と議事録・要約の違いは、発言をどこまで忠実に残すかにあります。
逐語録は発言を省略したり言い換えたりせずに記録した文書で、「えー」「あのー」といったフィラーまで含めて残す場合もあります。
一方の議事録は、決定事項や結論といった要点を整理して共有する文書です。
要約はさらに情報を絞り込み、会議の内容を短くまとめたものを指します。
発言の細かなニュアンスが重要になる場面では要点だけの記録では足りず、逐語録が必要になります。
逐語録と文字起こしの関係
文字起こしは、音声をテキストに変換する「作業」を指す言葉です。
これに対して逐語録は、文字起こしによってできあがる「文書」の一種と整理できます。
発言のとおりに文字起こしした結果をまとめたものが逐語録であり、両者は工程と成果物の関係にあります。
なお、文字起こしの仕上げ方には、発言を一言一句そのまま書き起こす「素起こし」と、フィラーなどの不要な言葉を取り除く「ケバ取り」があり、逐語録は素起こしにあたります。
音声認識や文字起こしの精度が高いほど、逐語録としての完成度や正確性も高まります。
逐語録アプリでできる3つのこと

逐語録アプリとは、逐語録の作成を支援する「音声認識AI」を備えたアプリのことです。できることは主に次の3つです。
文字起こしを自動化できる
逐語録アプリの中心となる機能が、音声認識AIによる文字起こしの自動化です。
手作業の場合、再生と一時停止を繰り返しながら聞き取った言葉を入力していくため、1時間の音声でもその何倍もの作業時間が必要になります。
アプリを使えば、録音しながらリアルタイムで文字起こしする方法でも、録音データをあとから読み込ませる方法でも、文字起こしそのものはAIに任せられます。
人が担当する作業は文字起こし結果の確認と修正に絞られるので、作成時間を大幅に短縮できます。
話者分離機能で発言者ごとに整理できる
話者分離とは、声の特徴をAIが判別し、発言を発言者ごとに分けて記録する機能です。
逐語録においては「誰の発言か」を明確にすることが不可欠ですが、複数人が参加する会議では、録音を改めて確認しても発言者を特定できないケースが少なくありません。
話者分離機能を持つアプリを活用すれば、発言者別に分類されたテキストデータが自動的に生成されます。
音声を聞き直す時間を減らせるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
議事録への転用まで一度に行える
AI要約を備えたアプリであれば、文字起こしした全文から要点をまとめた議事録までを一度に用意できます。
実務では、正確な記録として逐語録を残しつつ、関係者への共有には議事録を使うという場面がよくあります。
両方を手作業で作ると負担が2倍になりますが、アプリなら同じ録音データから「全文の文字起こし」と「要約」を出力できます。
決定事項やタスクの抽出に対応したアプリを選べば、会議後の作業をさらに減らせます。
逐語録アプリを選ぶ際に確認したい4つのポイント

逐語録アプリは、製品ごとに精度や機能が大きく異なります。導入後に後悔しないために、次の4つのポイントを確認しておきましょう。
日本語の音声認識精度は高いか
逐語録は発言をそのまま写し取る記録のため、音声認識の精度がそのまま品質に直結します。
精度が低いアプリでは誤変換の修正に時間を取られ、自動化した意味が薄れてしまいます。
公式サイトで公表されている精度の数値や、日本語の認識に強いかどうかを確認しましょう。
あわせて、専門用語や社名を登録できる単語登録機能があると、自社の会議での認識精度を高めやすくなります。
話者分離・話者識別に対応しているか
複数人の会話を記録するなら、話者分離への対応は欠かせません。
さらに一歩進んだ機能として、発言者が具体的に誰であるかを自動で特定する「話者識別」があります。
話者分離が「発言者A」「発言者B」と区別するのに対し、話者識別は名前まで特定できるため、発言者名を書き入れる手間を減らせます。
参加人数の多い会議で使う予定があるなら、両方に対応したアプリを選ぶと安心です。
録音済みの音声ファイルを読み込めるか
正確な記録が求められる逐語録の作成シーンは多岐にわたります。
Web会議のリアルタイム録音はもとより、ICレコーダーに残した既存の音声ファイルをテキスト化したい場面も頻繁に発生します。
リアルタイムの文字起こしにしか対応していないアプリでは、手元にある録音データを活かせません。
録音済みの音声ファイルをアップロードして文字起こしできるかを、対応するファイル形式まで含めて確認しておきましょう。
法人利用を想定したセキュリティ体制か
逐語録には、社外秘の議題や個人情報を含む発言がそのまま残ります。
だからこそ、セキュリティ体制は精度と同じくらい重視したいポイントです。
具体的には、ISO/IEC 27001などの認証の取得状況や、アクセス権限を管理できる機能の有無を確認しましょう。
入力した音声データがAIの学習に利用されないかどうかも、機密情報を扱ううえで重要な判断材料になります。
逐語録の作成におすすめのアプリ5選
ここからは、逐語録の作成に役立つアプリを5つ紹介します。
| ツール名 | 特徴 | 日本語認識精度・話者分離 | AI要約・タスク抽出機能 | セキュリティ対応 | 料金プラン例 | 無料トライアルの有無 |
| LINE WORKS AiNote | 高精度な日本語の音声認識/話者分離/LINE WORKS連携・スマホ対応 | ◎ 高精度(世界トップクラスの話者分離・話者識別・業種特化型モデルあり) | ◎ AI要約で要点抽出、タスク抽出機能あり | ISO 27001/SOC2取得・データ学習なし | 法人向けチームプラン月額19,800円(100時間まで) | ◎ 30日間の無償トライアルあり |
| Notta | AI要約・会話検索/Notta BotでZoom・Teams・Google Meet・Webexの文字起こしに対応 | ○ 高精度(58言語対応) | ◎ AI要約・会話検索 | SSO・IPアドレス制限 | ビジネスプラン月額4,180円(1アカウント) | ○ ビジネスプラン7日間 |
| Rimo Voice | 高精度な文字起こしとAI要約/共同編集機能を搭載/フィラーの自動除去 | ○ 高精度(日本語特化の文字起こし) | ◎ AI要約・会議AIアシスタント | SSO・IPアドレス制限 | チームプラン月額6,600円 | ○ 7日間 |
| Otolio | 録音と文字が紐づくUIで聞き直しが簡単/用語登録で精度も向上 | ○ 高精度(話者分離に対応/専門用語の辞書登録で認識精度を向上) | ◎ AI要約で要点抽出、タスク抽出あり | ISO 27001取得・IPアドレス制限 | 初期費用とAIクレジットで構成(利用人数無制限・要問い合わせ) | ○ 14日間 |
| toruno | 文字起こしと画面キャプチャを同時に記録/Microsoft Teams・Zoom・Google Meet・Webexに対応 | ○ 高精度(文字起こし+画面キャプチャを同時記録) | ○ AI要約は専用プラン | リコー運営 | 法人向けビジネスプラン月額9,000円〜 | ○ 個人3時間・法人3週間(上限30時間) |
LINE WORKS AiNote

| 精度・特徴 | 高精度な日本語の音声認識/話者分離/LINE WORKS連携・スマホ対応 |
| 料金 | 初期費用0円/企業向けチームプラン月額19,800円(税抜)〜 |
| 対応言語 | 日本語・英語・中国語・韓国語 |
| 無料トライアル | あり(30日間) |
LINE WORKS AiNoteは、LINE WORKSが手がける法人向けのAI議事録作成ツールで、録音から文字起こし、議事録作成までを一貫して行うことができます。
文字正解率90.8%の高精度な日本語音声認識と世界トップクラスの話者分離により、発言者ごとに整理された正確な全文の記録を残せます。
話者識別機能(自動話者認識)※にも対応しており、声の特徴をもとに発言者の名前まで自動で記録に反映できます。
AI要約の機能も備え、文字起こしとあわせて決定事項やタスクの抽出まで行えるため逐語録と共有用の議事録を同じ録音から用意できます。
セキュリティ面では、ISO/IEC 27001やSOC2といった認証を取得しているうえ、有償プランなら音声データがAIの学習に使われないため、機密性の高い会議にも使えます。
30日間の無償トライアルが用意されているので、導入前に自社の会議で精度と使い勝手を確かめられます。
※自動話者認識機能は企業向けプランのみ
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LINE WORKS AiNoteについてお問い合わせをする
Notta

| 精度・特徴 | AI要約・会話検索/Notta BotでZoom・Teams・Google Meet・Webexの文字起こしに対応 |
| 料金 | ビジネスプラン 1アカウントあたり月額4,180円 |
| 対応言語 | 58言語に対応 |
| 無料トライアル | あり(ビジネスプラン7日間) |
Nottaは、Web版とスマートフォンアプリの両方で使えるAI文字起こしサービスです。
事前に声を登録しなくても、AIが話者を認識して「話者1」「話者2」のように自動で区別しながら文字起こしします。
発言者の名前はあとから編集できるため、誰の発言かが明確な逐語録に仕上げられます。
ユーザーのデータは日本国内のデータセンターで管理されるため、データの保管場所を重視する企業にも向いています。
Rimo Voice

| 精度・特徴 | 高精度な文字起こしとAI要約/共同編集機能を搭載/フィラーの自動除去 |
| 料金 | チームプラン 月額6,600円 |
| 対応言語 | 日本語を含む60以上の言語に対応 |
| 無料トライアル | あり(7日間) |
Rimo Voiceは、日本語に特化した自然言語処理を強みとする、Rimo合同会社のAI文字起こしサービスです。
約90%の精度の話者分離にも対応しており、複数人の会話を発言者ごとに整理して残せます。
バックグラウンド録音に対応したiOS・Androidアプリがあり、外出先のインタビューや対面の打ち合わせも記録できます。
セキュリティ面ではISO27001とISO27017の認証を取得しており、法人利用を想定した体制が整っています。
Otolio

| 精度・特徴 | 録音と文字が紐づくUIで聞き直しが簡単/用語登録で精度も向上 |
| 料金 | 初期費用とAIクレジットで構成(利用人数無制限・要問い合わせ) |
| 対応言語 | 日本語・英語・中国語(標準・簡体字)・韓国語・ベトナム語・フランス語・スペイン語・ドイツ語 |
| 無料トライアル | あり(14日間) |
Otolioは、高精度な文字起こしと最大20名までの自動話者分離に対応した、会議業務を自動化するAIエージェントです。
参加者の多い取締役会や委員会でも、誰の発言かがわかる形で全文を残せます。
料金は人数課金ではなくAIを使う量で決まる仕組みのため、利用者が増えても費用が変わりません。
無料トライアルには機能の制限がなく、すべての機能を確かめてから導入を判断できます。
toruno

| 精度・特徴 | 文字起こしと画面キャプチャを同時に記録/Microsoft Teams・Zoom・Google Meet・Webexに対応 |
| 料金 | 法人向けビジネスプラン 月額9,000円〜 |
| 対応言語 | 日本語 |
| 無料トライアル | あり(個人契約は累計3時間/法人契約は3週間※上限30時間) |
torunoは、株式会社リコーの文字起こしサービスです。
文字起こしのテキストと画面キャプチャが記録に並ぶので、発言と資料を結び付けた振り返りができます。
音声ファイルや動画ファイルのアップロードにも対応しており、iPhoneアプリを使えば外出先での録音と文字起こしも行えます。
初期費用0円の月額料金制なので、導入時のコストを抑えて始められます。
逐語録アプリが役立つ4つのシーン

逐語録アプリは、発言を正確に残すことが求められる場面で力を発揮します。ここでは、代表的な4つのシーンを紹介します。
取締役会など記録が重視される会議
取締役会や経営会議では、決定した内容だけでなくそこに至るまでの発言の経緯も重要な記録になります。
要点だけをまとめた議事録では、どのような議論を経てその結論になったのかを後から確認できません。
逐語録アプリで全文を残しておけば、決定の背景まで含めた正確な記録として保管できます。
インタビューやヒアリング調査
ユーザーインタビューや市場調査のヒアリングでは、回答者の言葉をそのまま残すことが分析の出発点になります。
まとめる段階で言葉を言い換えてしまうと、発言に含まれていた本音やニュアンスが失われかねません。
逐語録アプリを使えば録音から全文のテキストまでを短時間で用意できるので、本来の目的である分析に時間を使えます。
カウンセリングや面談の振り返り
キャリアコンサルティングやカウンセリングでは、面談中のやり取りを逐語録に起こして振り返る手法が広く使われています。
自分の問いかけと相手の答えを順にたどることで、面談の進め方の癖や改善点に気づけます。
録音をアプリで文字起こししておけば、振り返りのたびに長時間の音声を聞き直す手間が省けます。
面談の内容は個人情報そのものなので、セキュリティ体制の確認は忘れずに行いましょう。
監査やコンプライアンス対応の記録
監査のヒアリングやコンプライアンスに関わる調査では、発言の正確な記録がそのまま証跡になります。
記録の抜けや要約したことによる解釈のずれは、あとから問題になるおそれがあります。
発言のすべてが記録に残っていれば、言った言わないの食い違いを防げます。
保存期間やアクセス権限を管理できる法人向けのアプリを選ぶと、運用のルールも整えやすくなります。
よくある質問
最後に、逐語録アプリについてよくある質問にお答えします。
逐語録アプリは無料でも使えますか?
無料プランや無料トライアルを用意しているアプリは多くあります。ただし、無料で使える範囲には、月あたりの文字起こし時間や機能の制限があるのが一般的です。業務で扱う会話には機密情報が含まれることも多いため、データの取り扱いまで確認したうえで、法人向けの有償プランを検討するのがおすすめです。
逐語録の作成にはどのくらいの時間がかかりますか?
手作業では、1時間の音声の文字起こしに数時間かかるケースもあります。アプリを使えば文字起こし自体は短時間で完了し、担当者は確認と修正に集中できます。
ICレコーダーで録音した音声からでも逐語録を作れますか?
録音済みの音声ファイルの読み込みに対応したアプリであれば作れます。ICレコーダーやスマートフォンで録音したデータをアップロードするだけで、全文の文字起こしまで自動で進められます。
フィラーもそのまま文字起こしできますか?
アプリによって扱いが異なります。読みやすさを優先して、「えー」「あのー」といったフィラーを自動で取り除くアプリもあります。発言をそのまま残すことが目的なら、フィラーの扱いを調整できるアプリを選びましょう。
逐語録アプリのセキュリティ面は心配ないですか?
法人利用を想定したアプリであれば、通信や保存データの暗号化、アクセス権限の管理といった対策を備えているものが多くあります。一方で、入力した音声やテキストがAIの学習に利用されるかどうかは、アプリやプランによって異なります。
LINE WORKS AiNoteで逐語録作成の負担を軽くしよう!
逐語録は発言を一言一句そのまま残すからこそ価値がある一方、手作業での作成には多くの時間と集中力を要します。
文字起こしを自動化し、発言者ごとの整理までできる逐語録アプリを使えば、その負担は大きく減らせます。
アプリを選ぶ際は、日本語の音声認識精度、話者分離・話者識別、録音済みファイルへの対応、セキュリティ体制の4点を確認しましょう。
LINE WORKS AiNoteは世界トップクラスの話者分離に対応しており、正確な記録を自動で作成できます。
30日間の無償トライアルを利用して、まずは普段の会議の逐語録がどう仕上がるかを試してみてください。
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