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内線が半減──東豊工業が語る「現場が変わった理由」とは?【HANDS ON TOUR トークセッション】
製造業の現場では、今なお現場のコミュニケーションに課題が残っています。 機械の稼働、保全の呼び出し、不良発生、品質部門への問い合わせ、設備調整、作業指示…。 これらの多くは「すぐに伝えたい」情報であるにもかかわらず、従来の連絡手段では事務所を介した内線対応が中心となり、“情報伝達の遅れや人的コスト”が避けられません。 2025年11月25日に名古屋で開催した製造業向けカンファレンス「LINE WORKS HANDS ON TOUR @NAGOYA」では、東豊工業株式会社様をゲストに迎え、製造現場でのリアルな LINE WORKS 活用についてトークセッションを行いました。製造業の方々にとっても、明日から参考にできる実践的なヒントが詰まったセッションとなりました。 本記事では、その内容をダイジェストでご紹介します。 ■登壇者 東豊工業株式会社 管理本部 営業企画領域 領域長 山口 諒輔様 LINE WORKS株式会社 Industry Development Sales 第4本部 本部長 豊田 慎介 ■東豊工業株式会社様のご紹介 1966年に創業し、愛知県豊田市に本社を構える自動車部品メーカーです。ホイールバランスウェイトやホイールナットの設計・製造をはじめ、軸受(ブシュ)、ターボ部品の組付など、多様な製品を手がけています。現在は約150名の従業員が在籍しています。 1.LINE WORKS導入前の課題 最初に語られたのは、「全社員がコミュニケーションをとるた手段がそもそも存在しなかった」という課題でした。 【主な課題】 ・メールアドレスを持たない社員が多数 ・誰かを呼び出すために 人を探しに行く手間が発生 ・連絡手段が固定電話に集中し、事務所への負荷が大きい 「全社に情報を共有したいとき、誰かを呼び出したいとき、手段がなかった」と語られたように、東豊工業様にとって“誰に対しても簡単に連絡できない”ことが課題でした。 また、メールやメッセージだと、スマートフォンに通知が来ない、PCの前にいないといけないといった制約もあり、リアルタイムに連絡を取る手段がありませんでした。 2.LINE WORKSを選んだ理由 その中で、東豊工業様がLINE WORKSを最も高く評価したポイントは、「とにかく使いやすい。LINEと同じ感覚で使える」という点でした。 【主な評価ポイント】 ・新しい操作を覚える必要がない ・現場の人でも1分で理解できる使い勝手の良さ ・トークをすぐに始められ、メールや電話よりスピーディ そのため研修やマニュアルもほとんど不要で、導入は非常にスムーズに進んだといいます。 3.製造業全体が抱える課題 セッションでは、東豊工業様のケースを超えて、日本の製造業全体の課題にも話が及びました。 ① 今も固定電話文化が根強い 多くの工場では、各部署に設置されている固定電話が連絡の中心。電話を受けた庶務が、人を探し、内線を回し、折り返しを待つ。これは中小から大企業まで、製造業では当たり前のように存在する現状です。 ② 社用スマホを全員に配れない 中小企業だと特に、コスト・管理などを考えるとスマホの配布が現実的には難しい状況です。その点、LINE WORKSは“個人スマホにアプリを入れるだけ”で使うことができます。導入ハードルが低く、管理もでき、セキュリティ面も担保できます。 ③ Wi-Fiがない工場が多い 東豊工業様もかつては工場にWi-Fiがありませんでしたが、従業員の通信料負担を防ぐために、工場内にWi-Fiを導入し、現場環境を改善しました。 製造業では内部のコミュニケーションしか使わないという人も多くいる中で、LINE WORKSは導入の障壁も含め最適なツールでした。 4.導入後に起きた“目に見える効果” ① 内線電話が半減 最もインパクトがあったのは、内線電話が30件→半減したことです。 これは事務所の工数削減だけでなく、「現場で困ったときの一次対応」が格段に速くなりました。 ② 現場のコミュニケーションが活性化 社員間のトークが自然に増え、グループ機能を活用して品質部門・製造現場・技術部門の連携がスムーズになりました。「情報の粒度が細かくなった」と評価されています。 1日700、800件程トークも飛び交い、LINE WORKSは現場に根付いているそうです。 ③ 海外工場との距離がゼロに ベトナム工場とも LINE WORKS を介してすぐにやり取りができるようになり、「海外とやり取りをしている感覚がないほど、ベトナム工場の存在を近く感じられるようになった」とのこと。動画・写真の共有により判断も速まりました。 ④ 掲示板の活用で“全社への確実な連絡”が可能に ・健康診断のお知らせ -
2024年みんなに読まれた資料ランキング
LINE WORKSご利用の皆さまにお送りしているニュースレターの中から、「2024年に特に注目を集めた資料ランキング」をお届けします! 後半では、LINE WORKSスタッフが選んだ業務で役立つおすすめ資料もまとめております。 LINE WORKSを業務で利用いただく際のヒントになれば幸いです。 みんなに読まれた資料ランキング 新入社員に教えたいLINE WORKSの活用術 LINE WORKSに新メンバーが入る際に、ひとまず覚えておいてほしいことを伝えるのに便利な記事です。 4月など新入社員が増える時期に案内できるよう事前に準備しておくと良いでしょう。 災害・緊急事態に備えよう LINE WORKSでBCP・安否確認対策 LINE WORKSを緊急時の連絡手段として活用したり、運営ルールの共有に利用するイメージをお伝えしています。 ユーザーさまのリアルな活用事例もかなり参考になりますので、併せてご覧ください。 LINE WORKSではじめる業務効率化の第一歩 どんな仕事でも起こり得るちょっとしたムダを数値化・コスト化しています。 LINE WORKSの効果のご紹介を抜きにしても、普段の業務上のコスト意識の見直しにも使えるかもしれません。 4位:スマホ版トランシーバーLINE WORKS ラジャー LINE WORKSと連携できるスマホ版トランシーバーとして注目を集める「LINE WORKSラジャー」のご紹介ページです。2025年初頭にサービス開始を予定しています。 5位:応募者・内定者のLINEと連携する手順とポイント 外部トーク連携を利用して、学生はLINEで、採用担当者はLINE WORKSでつながる方法をご紹介しています。採用活動に取り入れる際のポイントや注意点も併せてご確認ください。 LWスタッフが選ぶおすすめコンテンツ ■かんたんマニュアル利用開始編 スマートフォン版 LINE WORKSの主な機能の基本的な操作手順をスクリーンショット付きで解説した資料です。 トークやビデオ通話、LINEユーザーとの連携方法も掲載しています。 A4サイズなので印刷してメンバーへの配布もしやすい資料です。 ■LINE WORKS 新規開設の方向けページ LINE WORKSを開設したての方向けに資料・動画・セミナー情報などをひとまとめにしたページです。 ブックマークしておいて損はないでしょう。 ■LINE WORKS 機能動画紹介ページ LINE WORKSの各種機能の利用方法を、機能ごとに動画で紹介しています。 トーク以外に活用の幅を広げる際のヒント、イメージ作りにご利用ください。 ■チャットだけじゃないトークルームの便利機能と容量管理のテクニック、ご紹介します 共有ストレージ容量の節約に必須な「フォルダ」機能についてご紹介しています。 トークの利用が多い組織の方は必読です。 ■必見!最高管理者の権限引き継ぎ! 部署異動などでLINE WORKSの管理者から外れる予定がある方には、ぜひご一読ください。 最高管理者を委任したい、委任方法を知りたい方にオススメです。 LINE WORKSでは、さまざまなお役立ち資料や活用事例を日々発信しています。 情報のご要望をいただく場合はお問い合わせページからご連絡いただくか、下記のそうだん窓口にてお電話でも承っています。お気軽にお問い合わせください。 -
<イベントレポート> LINE WORKSの未来を語るビジネスカンファレンス「LINE WORKS DAY 24」を開催
「&UPLIFT〜人とデジタルの[つながり]でビジネスをさらなる高みへ〜」 導入事例から紐解く、LINE WORKSが実現する[つながる]新しい現場の在り方 ~リブランディングと共に事業戦略と新アイコン、初披露となるAIを活用した新製品を公開~ 2024年5月28日(火)、東京・原宿にてビジネスカンファレンス「LINE WORKS DAY 24」を開催しました。 今回のカンファレンスは、『「&UPLIFT」〜人とデジタルの[つながり]で ビジネスをさらなる高みへ〜』をコンセプトとし、「つながり」をテーマに、LINE WORKS株式会が実現するコミュニケーションの改善や社内外連携の人と人のつながりの強化に留まらず、業務効率化に寄与するサービスとの連携など、今そして未来のLINE WORKS株式会社の目指す姿を示しました。カンファレンス当日にローンチされたバージョン4.0から刷新されるブランドアイデンティティ、今後の事業戦略についてご説明したほか、「LINE WORKS」を活用いただいているユーザー企業のご担当者に登壇いただき、導入による業務効率改善事例や企業DXについて語りました。 また、新たな企業価値創造のため、LINEヤフー社のAI事業を2023年4月に組織統合してから初披露となるLINE WORKS AI製品の体験ブースや、カフェエリアもご用意。会場全体で「LINE WORKS」の今、そして未来を感じていただけるカンファレンスとなりました。 ■ KEYNOTE:&UPLIFT 人とデジタルの[つながり]でさらなる高みへ LINE WORKS株式会社 代表取締役社長 増田 隆一/事業企画本部 本部長 大竹 哲史 代表の増田が軽やかな足取りで登壇し、カンファレンスが開幕。今年は「&UP LIFT」をテーマに掲げ、「今日みなさんが発見する「なにか」とあわせて、みなさんのビジネスをより高く成長させるきっかけにしてほしい。」と意気込みを語りました。 はじめに「LINE WORKS」の利用状況として、導入社数46万社・利用者数500 万人という最新数値を発表(2024年1月時点)。ユーザー数の拡大を受け、従来の社内チャットツールとしてだけではなく、取引先ほか社外のコミュニケーションにも活用されるなど、使用シーンの多様化についても言及しました。会場ではさまざまなシーン・業種における「LINE WORKS」を活用した新しい働き方を伝える新CM3本を初公開。ここでの「つながり」は人と人だけでなく、さまざまな情報システムとつながることで実現する、より快適な働き方を伝え、「みなさんの使っている業務システムとLINE WORKSを繋いで便利な世界をお試しください」とその利便性をアピールしました。 ◇バージョンアップデートとリブランディング 続いて、カンファレンス当日にローンチしたバージョン4.0のアップデート内容と新しいプロダクトアイコンを発表。従来の緑だけのロゴから、緑・青・紫の3色のロゴに変更になったアイコンデザイン、ブランドアイデンティティの再定義の説明とともに、これからの事業戦略とリブランディングについて改めて説明しました。増田は「緑が表すCONNECTは従来のLINE WORKSにあるようなコミュニケーションを司る部分。紫のBOOSTはAIを活用した新機能や新製品、そして青のTRUSTは我々のサービスを安心・安全に提供していくという宣言です。こうしたブランドアイデンティティへと変化します。」とそれぞれの色に込めた想いを語りました。 はじめに今回のテーマにも通ずる「つながり」を意味するCONNECTについて説明。機能強化に伴いアプリケーションが複数に分かれていく可能性を示唆しつつ、統合ログイン環境を用意することで、ひとつの「LINE WORKS」 IDでさまざまなサービスにアクセスできるシームレスな体験を強調し、「私たちの強みは、何と言っても使いやすさです。」とアピールしました。 ◇LINE WORKS株式会社が研究開発を進めるAI技術を用いた新製品 続いて事業企画本部の大竹が登壇し、AIに限らず、将来にわたり新たな価値提供を表現する「LINE WORKS」のアイデンティティのひとつ、BOOSTを説明。AIについては「長年の研究開発、さまざまなサービスへの実装を通して培った、AI技術を保有しています」と技術力の高さをアピール。現場の目や耳となり、日々の業務を支援する3つのプロダクト、世界最高水準の認識精度の技術が実装された「LINE WORKS OCR」、クラウド型映像録画サービスの「LINE WORKS Vision」、音声認識機能の「LINE WORKS AiCall」を紹介しました。 続いて初公開となる新製品の紹介を前に、デジタル化が進む社会でも尚、電話がコミュニケーションツールとして選択されている理由として、声で伝えることには「即時性」「情報伝達量」「双方向性」「同時進行性」の4つの優位性 があると説明。手がふさがっていることの多い建設・店舗・介護などのさまざまな現場で生じるコミュニケーション上の課題解決に寄与する新製品を発表しました。開発中のスマホ版トランシーバーアプリは、「LINE WORKS」とつながり、現場において「音声」や「文字」など多岐に渡るコミュニケーションを横断的に一つの空間で管理できます。従来の文字、画像や動画に加えて、声での入出力に対応し、現場スタッフの「声」は「文字」に変換され、本部からの「文字」は「声」として聞けます。大竹はその場でデモを行いながら新しい体験を実演し、「音声認識・音声合成のAI技術をつなげた新たなサービス、ぜひご期待ください」と力強く締めくくりました。 ◇ユーザーとともにつくりあげる、LINE WORKSが唱えるセキュリティ強化 再び増田にマイクが渡ると、セキュリティ観点のパート「TRUST」について、4月に公開した「LINE WORKSセキュリティホワイトペーパー」を中心に説明しました。「これは我々のセキュリティに対する取り組みやデータ保護について正しく理解していただく目的もありますが、サービスへの透明性を高める狙いもあります。」と、増田は公開に込めた想いを語りました。最近のセキュリティに関する取り組みとしては、サービス事業者として「LINE WORKS」が担保する部分と、利用者が管理者設定等で担保する部分との責任範囲を明確にし、両者が共同体としてセキュリティ管理に取り組む「責任共有モデル」を紹介。さらには外部のセキュリティ専門家やホワイトハットハッカーの協力を得て脆弱性を早期発見し素早く修正を行うことでサービスの安全性を高めていく「バグバウンティ」の取り組みも公表し、今後も改善を続けることで「ユーザーの皆様が、『機能強化をするのはいいが、セキュリティは大丈夫なのか』といった心配がないように提供したいという想いを「TRUST」に込めている」とよりセキュリティを高めていくことを宣言しました。 最後に「さまざまなテクノロジーを活かして、みなさんのお手元に「使いやすい機能」「使いやすいサービス」を提供していきます。引き続きLINE WORKSの取り組みにご期待ください。」と締めくくりました。 ■ セッション① 20分でわかる最新のLINE WORKS事情 LINE WORKS株式会社 プロダクトマネジメント本部 -
2023年もっとも注目された記事・資料ランキング!
2023年にもっとも注目された記事・資料ランキングTOP3をご紹介します!スタッフのおすすめコンテンツもご覧ください。 1. コンテンツランキング(ブログ記事編) 2. コンテンツランキング(ダウンロード資料編) 3. 【番外編】スタッフが選ぶおすすめコンテンツ コンテンツランキング(ブログ記事編) さまざまなジャンルの記事がランクイン!ユーザーの皆様のお仕事の多様さがうかがえます。 シフトの共有に悩んでいます(お悩み相談室#3) シフトの共有方法に関するお悩みについて、LINE WORKSで解決するために、松・竹・梅の3つのアイディアでご紹介しています! →ブログを見る この機能って、使ってますか? 返信を打つ時間がない時やスマホの文字入力が苦手な方でも、簡単にトークを送信できるボイスメッセージ機能の活用ポイントをご説明! 現場の音や声を聞かせたい場合や、自分用のボイスメモとしても使われています。 →ブログを見る もしもの時に備えよう!LINE WORKSで災害対策 緊急時の安否確認や全体周知など、災害対策の活用方法をご紹介しています。 予期せぬ事態が起きてしまった時に備え、準備や検討される際の参考として定期的に読まれている記事です。 →ブログを見る コンテンツランキング(ダウンロード資料編) LINE WORKS利用にあたって押さえておきたい資料が上位に。皆様もぜひご活用ください。 かんたんマニュアル 利用開始編【スマホ版】 LINE WORKSをスマホで使う際の各機能の操作方法を紹介します。 管理者の方もメンバーの方も利用可能な内容なため、2023年は多くの方にご利用いただきました。 →資料を見る LINEとLINE WORKSの違いを正しく理解しよう これから使う方に知ってほしい、仕事でLINE WORKSを使うメリットをまとめています。 →資料を見る 社内の予定や設備の予約を見える化し、調整のムダを減らそう LINE WORKSのカレンダーを使って、社内の予定調整や設備の予約管理ができることをご存じですか? この資料を参考に、ぜひ業務の効率化にチャレンジしてみてください。 →資料を見る 【番外編】スタッフが選ぶおすすめコンテンツ ① グループトーク機能を利用するメリットはなんですか? (ヘルプセンター) 「LINE WORKSはトークしか利用できていないというお客様に読んでいただきたいです!」(スタッフT) ②3分でわかるLINE WORKS(機能編)(動画) 「LINE WORKSでできることを3分の動画にしています。 活用するイメージがわかない管理者の方はご覧ください」(スタッフS) ③LINE WORKSの機能や、有償プラン検討も。相談窓口のご案内(ブログ記事) 「お困りごとや疑問にお答えする電話窓口!どなたでもご利用できます」(スタッフM) -
【盲点】これだけSaaSが増えても、なぜDX施策は行き詰まるのか
主なユーザーに“デスクレスワーカー”を据え、創業からわずか7年で“ARR100億円”を突破するなど「爆速」成長を続けるビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」。 450万ID(2023年時点)を獲得し、今後も堅調な伸びが期待されているが 「『LINE WORKS』は単なるビジネスチャットではない。建設・工事、介護、教育、物流、小売店といった、DX難易度の高いデスクレスワーカーの働き方を根本的に変えられるポテンシャルがある」 そう語るのは「LINE WORKS」を手掛ける、ワークスモバイルジャパン事業企画本部長の大竹哲史氏だ。 では、日本の労働人口のおよそ半数、約3100万人を占めるデスクレスワーカーの働き方には、どのような課題があり「LINE WORKS」はどう貢献可能なのかを聞いた。 DXはオフィスワーカーのための“バズワード”じゃない ──「LINE WORKS」はなぜデスクレスワーカーのDXにこだわるのですか? 大竹 規制強化などで労働時間の上限が決まることに加えて、生産人口は減少。労働力の低下は目に見えています。 この環境下で売上を維持、あるいは伸ばすためには、現在の従業員数の労働力を前提とし、より少ない工数で従来の業務を回したり、新しい価値を生んだりする必要があります。 そのため、デジタルツールをうまく使い、労働力を代替しなければ継続的な成長がない。これが“DX”が重要だと盛んに言われるようになった一因です。 一方で、日本の労働人口のおよそ半数、約3100万人を占めるデスクレスワーカーとデジタルツール活用の相性はあまりよくなく、圧倒的にDXが遅れています。 この状況が続くと日本経済全体が上向きません。 ──デスクレスワーカーのDXはなぜ遅れているのでしょうか。 これまで、デスクレスワーカーにとってデジタルツールは“使いたくても使えない”存在だったためです。 主な要因は二つ。一つは、オフィスと異なりインターネット環境の整備が不十分で、Wi-Fiなどが整っていないこと、また整えるのが困難なこと。 もう一つは、デジタルツールを開発するITベンダー側が、デスクレスワーカー向けのビジネスに注力してこなかったためです。 インターネット環境が整備されているオフィスワーカー向けのツールを開発すれば十分にビジネスを拡大する余地があり、開発が遅れました。 ──その状況が続いてしまっている? 2016年(※1)にパソコンとスマホの世帯保有状況がほぼ横並びになり、スマホが普及しました。デスクレスワーカーもインターネット環境にある程度アクセスしやすくなりました。 ※1 出典:平成29年版『情報通信白書』(総務省) これをきっかけにスマホで扱えるアプリケーションも増加しました。ただ多くはパソコンをUI/UXの中心に据えて作りこんだものを、スマホに置き換えています。 スマホにおいてはコンシューマー向けのサービス開発が先行し、今やスマホファーストが常識になっていますが、ビジネス向けのアプリやシステムはまだまだ“パソコンファースト”を前提にしている場合が多いんです。 ──たしかに、出先になるとスマホで仕事がしづらいと感じることがあります。 「LINE WORKS」は450万IDを獲得するなど、デスクレスワーカーへの普及が進んでいます。 これはコンシューマー向けのサービスである「LINE」を踏襲したUI/UXを徹底しているビジネスチャットだからこそだと考えています。 “誰一人取り残さない”デジタル化を目指せ ──デスクレスワーカーのDXの鍵はスマホファーストにあるんですね。 大前提として、スマホやタブレットを主軸とするモバイルファーストは必要です。ただそれだけを進めればデスクレスワーカー全体のDXが進むわけではないという難しさもあります。 ──どういうことですか? オフィスワーカーが多く働く会社では、あらかじめ業務に必要なアプリケーションが揃ったパソコンが支給されています。社員は、始業したらまずパソコンを起動してログインします。一方で、こうした状況をデスクレスワーカーは整えづらい。 まず、スマホは画面が小さく、情報の整理や同時表示も難しい。メールやアプリを開いたり、スケジューラーを確認したりと、複数のアプリを行き来しなければなりません。 デスクレスワーカーにとって、端末操作はあくまで隙間時間での業務であり、様々なアプリを使いこなしてもらうのは非常に大変です。 むしろ、増えれば増えるほど、仕事に必要な情報やアプリへのアクセスがしづらくなるとも言えます。 それから多くの業務用アプリはアカウント登録時にメールアドレスが必要ですが、そもそもデスクレスワーカーの多くは一人ひとりのメールアドレスを持たされていません。 ──たしかに、店舗のメールアドレスを共有で使っていたりしますね。 はい。その結果、デスクレスワーカーはデジタル化が可能な業務領域が多くありながら、事務所に戻ってから紙で報告書を書く、出退勤はタイムカード。こうしたことが当たり前に続いています。 スマホからもっと自然に業務にアクセスできる状態を整えないと、“デジタル化したくても、できない”“現状維持の方がむしろラク”という状況は一向に改善しないと私は考えています。 デスクレスワーカーにとっての“OS”になる ──その問題をどう解決しようと考えていますか。 -
7年でARR100億円。急成長SaaSの「独自戦略」
SaaS企業が自社の成長性を示すために用いる代表的な指標の一つが、ARR(年次経常収益)だ。 売上を「売り切り型」で積み上げるのではなく、月額課金制のビジネスモデルを取るSaaSにおいて、ARRは今後いくらの収益が生み出せそうか、継続的な成長性を測る指針となる。 このARRで見ると“爆速”といえるスピードで成長しているサービスがある。 2022年9月に “ARR100億円”を達成した「LINE WORKS」だ。 設立から約7年でのARR100億円達成。 これはグローバルのSaaS企業と比較しても「Shopify」や「Twilio」など、名だたるサービスとほぼ同等、驚異的な成長スピードといえる。 ではなぜ、彼らは短期間で爆速成長できたのか。どんな成長戦略を描いてきたのか。 「LINE WORKS」を提供する、ワークスモバイルジャパン株式会社の代表取締役社長兼マーケティング本部長を務める増田隆一氏に伺った。 GAFAMが席巻する市場で、見出した“勝機” 韓国のIT大手企業であり、検索エンジンやWebマンガなどコンシューマー向けサービスを手掛ける「NAVER」。 BtoCビジネスで伸長を続けて得た知見を基に、新たな収益の柱を立てるべく、2015年にBtoBビジネスへの参入を検討しはじめた。 そこで注目した市場が日本だ。 日本は、自国よりも人口規模が大きく、サービスの品質に厳しいとされる。ここでBtoBのビジネスモデルを確立できれば、他国も含めたグローバル市場参入の足掛かりになる。 この期待を背負い2015年6月「LINE WORKS」を手掛ける、ワークスモバイルジャパンが設立された。 「LINE WORKS」はビジネス版LINEだが、運営元はLINE社ではない。ワークスモバイルジャパンがサービス名称使用のライセンス契約を得て提供している。 数あるBtoBビジネスの中から、ワークスモバイルジャパンはビジネスコミュニケーションツール市場への参入を決め、開発に着手した。 当時、ビジネスコミュニケーションの主流はメール。そこではMicrosoftとGoogleが手掛けるサービスがシェアを押えており、需要がほぼ満たされていた。 新規参入企業が“ビッグテック”に打ち勝つのは容易ではない。しかし、彼らは市場の“ある変化”に目を付けていた。 「法人向けのモバイルが、ガラケーからスマホへ切り替わっていくタイミングでした。今後、スマホを中心としたビジネスコミュニケーションは必ず加速すると考えました」(増田氏) この変化を受け勝機を見出したのが、“デスクレスワーカー”向けのビジネスコミュニケーションツールだった。 「常にオフィスで仕事をしているデスクワーカーはメールを活用できます。しかし外回りの営業、建設現場などデスクレスワーカーのメール活用は少なく、電話やFAXがコミュニケーションの中心。かなり改善の余地がありました」(増田氏) 折しも2015年は、現在の働き方改革の大きな柱となる「労働基準法等改正案」が国会に提出された年。長時間労働の是正、労働生産性向上が取り沙汰されていた。 その中で、デスクレスワーカーのレガシーなコミュニケーションを、一からデジタル化し、労働生産性の向上を図る。デスクワーカー向けのツールを展開する“ビッグテック”にはできないという想いがあったという。 「日々の生活では電話やメールが、LINEをはじめとするチャットツールにリプレイスされかけていました。 日常のコミュニケーションがスマホファーストになる一方で、デスクレスワーカーに向けたビジネスコミュニケーションツールはほぼありません。 またデスクワーカー向けのツールをすぐ使いこなせるほどデスクレスワーカーのITリテラシーも高まっていなかった。 それであれば、もしスマホで簡単に操作できるUIのビジネスコミュニケーションツールがあれば重宝される。特に生活に定着しているLINEなら、教育コストをかけずにすぐ扱えます。 LINEに近しいUI/UXを用いることができるわれわれなら、デスクレスワーカーに向けた開発ができ、普及が進む。ここに勝機を見出し、一気に開発を進めていきました」(増田氏) 初期段階からパートナー企業と連携 現在、「LINE WORKS」は建設、介護・福祉、金融、行政、小売店など、多種多様な業態に受け入れられ450万IDを持つ。 法人のモバイルが、ガラケーからスマホへ切り替わるその潮目を見極め船出したが、当時の従業員は10人程度。直販だけでは普及に時間を要するのは目に見えていた。 そこで彼らが重視した戦略が、通信キャリアや通信機器の販売代理店など、パートナー企業と連携していくことだ。 ”いつも買っている馴染みのベンダーから買う”という日本特有の商習慣に乗せるため、意識的にパートナー販売をメインとする戦略を取り、商流開拓に注力。 パートナー経由で「LINE WORKS」を契約してもらうごとに、マージンを得られるような仕組みを作った。 「サービスを体感し、利便性を感じてもらえれば導入は進むはず。販路を拡大するために、パートナー連携を主軸とし、いかに密な連携を取れるか突き詰めていく方針を取りました。 法人向けスマホを販売したいパートナー企業からしても、『LINE WORKS』を契約の際のオプションプランとして提案できれば、アップセルになります」(増田氏)
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